4 ~怪人アンサー~
「怪人アンサー」とは、どんな質問にも答えてくれる都市伝説のことであり、携帯電話を使った簡単な儀式で呼び出すことができる。
まず、10人が円形に並び、1番目の人が携帯電話で隣の2番目の人へ電話をかけ、2番目は3番目へ、3番目は4番目へ……といった具合でこれを繰り返していって、10番目の人は1番目の人に電話をかける。
この時、10人全員が一斉に隣の人へ電話をかけるため、すべての携帯電話が「通話中」になるはずである。
しかし、電話は「怪人アンサー」へとつながり、ここで質問することができるのだ。
「怪人アンサー」は、10人中9人の質問にはどんなものでも答えてくれるのだが、1人だけには逆に質問を投げかけてくるという。
その質問はとても難しく、たとえば「西暦185019年3月19日は何曜日でしょう?」といったように、とても答えられるようなものでないのだ。
そして、この「怪人アンサー」からの質問に答えられなかったり、間違えてしまったりした場合、携帯電話の画面から手が出てきて、その人の体の一部分を奪い去ってしまうという。
実は、「怪人アンサー」の正体は頭部だけで産まれてきた奇形児であり、このようにして体のパーツを集めることにより、完全な人間になろうとしているのである。