表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/29

25 ~一寸ババア~

とある静かな温泉旅館で、惨劇が起こった。


トイレの中で、女性温泉客の惨殺死体が発見されたのである。


女性の死体は、鋭利な刃物のようなものでめった刺しにされていたり、ところどころ抉られているような部分もあり、まさにひどい有様であった。


さらに、トイレのドアには鍵がかかっており、警察はこの密室殺人事件に対して早急に捜査を開始した。


この事件を聞き、恐怖に震え上がった者が1人。


それは、この事件の犯人……ではなく、事件のあったトイレの中に隠しカメラを仕掛け、内部の様子を盗撮していた男であった。


このまま警察による捜査が続けば、トイレに仕掛けたカメラが発見され、いずれは自分もつかまってしまう、もしかしたら、殺人の容疑もかけられてしまうかもしれない。


そう思った男は、逮捕されることも覚悟の上で、警察に自首し、すべてを打ち明けることにした。


男の行った行為は確かに犯罪ではあるが、この男が撮影した映像は間違いなく捜査を進める上で重要な証拠になるに違いない。


なぜなら、このトイレを盗撮したカメラには被害者の女性も映っているはずであり、必然的に殺人事件の犯人の姿も映っているはずだからである。


この映像を見れば、どのような状況でこの殺人が行われたのかを知ることができる。


早速警察は、そのカメラの映像の検証を始めた。


警察の思ったとおり、映像には被害者女性の姿があり、用を足すシーンが映し出されていた。


そして、女性が用を足し終わり、立ち上がろうとしたその瞬間、「そいつ」はトイレの窓から中へ侵入してきた。


それはなんと、小さな老婆であった。


手には、小さな針の様なものを持っている。


小さな老婆は、被害者女性に針を向けると、凄まじいスピードで襲い掛かり、女性の身体をめった刺しにし、その肉を抉り取った。


あまりのありえない状況に、呆気にとられている捜査員。


やがて、倒れて動かなくなった女性の横に老婆が立つと、カメラのほうに向かってにらみつけ、そしてこう言った。


「次は、お前の番だよ。」


そして次の瞬間、捜査員のいる部屋の天井が、ごとりと音を立てた--

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ