20 ~友達だよな……~
男2人女2人の大学生4人が飲み会をしていた。
4人とも高校からの友達同士で、話題に事欠くことはなかった。
だんだんと4人は話が盛り上がっていき、ちょっと4人で肝試しをしようということになった。
男の1人が車を走らせ、幽霊が出ることで有名なトンネルへと向かった。
トンネルの周りには、歴史を感じさせるかのように、無数の蔦が生えている。
一同は車から降り、写真などを撮りながらトンネル内を散策した後、車に戻った。
しかし、全員車に戻ってきて乗り込んだにもかかわらず、車はいっこうに発進しようとしない。
運転席以外の3人は、口々に「早くしろよ~。」等と文句を言いまくった。
しかしながら、普段は反撃してくる運転席の彼は、なぜか黙ったままでかすかに震えている。
そして、口を開いた。
「俺たち……、友達だよな……。」
急に変なことを言い出すものだと思ったが、「当たり前じゃん?」「そうだよ、友達だよ。」と答えた。
「じゃあさ、俺の足元を見てくれよ……。」
3人が、彼の足元を覗き込むと……
車の底から生えた2本の白い手が彼の足をがっしりとつかんでいたのだ!!
3人は悲鳴を上げながら車から飛び出して逃げだした。友達を見捨てて……
それから3人は落ち着きを取り戻し、車のほうに戻ってみると、
車の中に彼の姿はなかった。
どこに行ったのか探してみようと車の周りを探していると、1人が悲鳴を上げた。
震えながら指差すその先には、蔦に絡まった、無残な彼の姿があった……




