新・訃報(二百文字小説)
りっき先生、るうね先生、ごめんなさい。
さっきからFAXが止まらない。
何百何千という数の訃報の通知が次々に流れてくる。
異常事態だ。一体何があったんだ?
人手が足りなくてまさに猫の手も借りたい。
「隣の支部くらいでは無理だ。本部に連絡してブロック単位で応援を要請しろ」
支部長がFAXを整理しながら叫んだ。
いつもならそれほどFAXが稼動する事もない小さな支部なのに何か理由があるのだろうか?
僕は通信機を操作した。
「こちら死神課日本支部。本部どうぞ」
ということでした。