第七章 召喚獣
今日もセントは、みさとを校門で待っていた。
少女
「さっき一緒にいたの……姫よね?」
セント
「ああ。オレのサンプルがほしいんだと」
みさとは、飲んでいたジュースを思いきり噴き出した。
少女
「ぶっ――!? ちょ、ちょっと待って!?」
少女は上目遣いで、恐る恐る聞く。
「……それで、何されたの?」
セント
「怪しい施設に連れていかれた」
少女
「もうアウト感すごいんだけど!?」
セント
「制服姿で平日の昼間に入ったもんだから、
“職務質問オーラ全開”の警官に追いかけられて」
少女
「追いかけられて!?」
セント
「白霧のスペースで逃げた」
少女
「説明を端折りすぎ!!」
みさとは涙目になる。
少女
「……もう二度と、そんな怪しい所行かないで」
セント
「わかった」
少女
「私……学校辞めようかな……
セントが私の知らない所で何してるかわからないし……」
ナギ
「それじゃ私がさみしくなるだろ」
ヒマリ
「私もー」
ケンタ
「いや普通に羨ましいんだが」
セント
「そうでもないみたいなんだ」
セント
「あくまで“提出”だけで」
セント
「後は一族で勝手に解析するって」
ハルト
「種馬……じゃなくて
サンプル提出用の伝説級人材だな」
セント
「しかも妹とか、いとことかも呼んでるらしい」
ナギ
「もうやめてあげて、みさとが壊れる」
ヒマリ
「さっき気絶したから一周回って安定するかも」
ナギ
「でもさ、あんた達一緒に寝てるんでしょ?」
セントは気絶中のみさとを軽々と抱き上げる。
セント
「抱き枕にされてる」
ナギ
「コイツ、致命的に鈍い」
ナギ
「私達、若返ったせいで
前は当たり前に出来た事が出来なくなってて――」
ハルト、即座にナギの口を塞ぐ。
ハルト
「ゴホン! で、次の依頼はいつだ?」
セント
「明後日の18時に迎えが来るって」
ハルト
「お前も行くのか?」
セント
「どうも明日、公務員試験があるらしい」
セント
「姫の推薦で、面接だけ」
ケンタ
「で、どんな仕事だ?」
セント
「お前達の護衛」
「ナギ・ヒマリが攫われたから」
ケンタ
「お前は給料もらって」
ケンタ
「俺らは?」
セント
「お前らは姫の召喚獣」
ケンタ
「ブラックすぎるだろ」
ナギ
「……なんか分かる」
ナギ
「姫には逆らえない」




