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第十八章 実は陰陽師
コイン
「……前の教団でやってた事の、ほぼ丸パクリだな」
姫
「失礼ね。伝統の再利用よ」
「実は教団の教祖じゃなくて――」
姫は胸を張り、指を一本立てる。
姫
「本業・陰陽師でした。ジャジャン」
コイン
「効果音を自分で言うな」
姫
「これで我が家の存続が確定したわ」
「国家公認、由緒正しき職業。文句ある?」
コイン
「……そんなに内情、切羽詰まってたのか?」
姫
「今はお父さまが働いてらっしゃるから何とかなってるけど」
「私の給料で、あの人数の家政婦を養えると思う?」
コイン
「思わねぇな」
姫
「でしょう?」
一拍置いて、姫はさらっと続ける。
姫
「陰陽師は鬼を使うでしょ」
コイン
「急に本題だな」
姫
「ディオニュソス教の教徒――あれ、鬼」
「で、その時代とは別の異世界から来たあなたは」
セント
「……待て」
姫
「鬼」
セント
「オレが?」
姫
「聞いてなかったの?」
セント
「聞いてねぇぞ」
コイン
「安心しろ。慣れる」
姫は一歩、セントに近づく。
姫
「つまりね」
姫
「あなたは鬼」
「私は陰陽師」
「利害関係、霊的契約、家計事情――全部込みで」
姫
「だから、あなたと私は離れられないのよ」
セント
「……最初から言え」
コイン
「最初に言うと逃げるだろ」
姫
「ええ」
姫はにっこり笑った。
姫
「だから今、言ったの」




