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アカバ皇の雑談配信

「脳みそはよく間違えるけど下半身は間違えない! 」


 いや、なんの話?!  開いた途端、パワーワードが乱れ飛ぶアカバ(すめらぎ)の雑談配信である。イヤホンで聞いてて良かった……。あやうく社会的に死ぬところだった……。リビング視聴勢とかやばいんじゃないの? いやいつもこの調子ならいないかそういう視聴スタイルの人は。


「下半身はパネマジに騙されたりしないからね、正直だから。脳みそくんはダメだ。いくらでも間違える」


 さすがは汚れ系。virtuala(うち)では聞かない話ばっかりだ。ミキママは深夜枠では成人向け漫画の話するけど、あくまで漫画の話だし。


「いまネカフェから配信してるからワンチャン隣の音聞こえる? ……聞こえねえな。しけてんねぇ! こっちはわざわざカップルの隣の席とったんだぞ」


 ……もう内容には触れないことにしよう。


 掲示板で叩かれていた前世とのモチーフ被せに関しては、いざ今の見た目を知ると、まあ前世知ってる人は似てるくらいは思うかな? という程度だ。匂わせではあるけど、契約内容に引っかかるものではなさそう。


 ざっと見た目の要素を比べてみよう。紅陽は短髪の赤髪、皇も赤髪だが黄色のメッシュが入ったセミロング。紅陽は左目が青、右目が黄色のオッドアイで、皇は目が黄色。紅陽がトランプのキングをモチーフにした貴族風の衣装なのに対して、皇はシンプルな白いシャツ。


 髪と瞳の色だけ見ればそっくりだけど、絵柄の違いもあって受ける印象はまったく異なる。声とか趣味とか前世で絡みのあった人がフォローしてるとか、他の要素があって前世認定されているんだろう。


 ガワを貢いだ腐女子がいると話題になっていたが、正確にはアカバ皇本人が作成した無料アバターで三日配信していたところ、ファンが2Dモデルを作ってくれたらしい。……三日で2Dモデル作れたのは怪しいが、不可能ではない。もともと2Dモデルを作っていたファンで本業はクリエイターのようだし。


 ちなみに紅紫というのは、紅陽と紫辻婀月(しつじあるな)というFIPO所属Vtuberのカップリングのことである。一応、本人たちには隠れて創作するのが前提だが、当の本人が寛容な姿勢を見せているので、絶対に隠れなきゃ! という雰囲気ではない。ファンアート描いてるアカウントでカプ妄想とか……。


 私の腐女子スタンスとしては、ナマモノをインターネットに書き込む人間は即通報ブロック安定、大絶許なのだが、本人が気にも留めてないものをファンでもないオタクが糾弾するのは筋と義理が通らないので見ないようにしている。そういうファンのノリもあってFIPO界隈は素直に見れないのだ。Vtuber界隈ただでさえ女オタの肩身が狭いのに周りの迷惑になるような言動は控えて欲しい。


 おっと。厄介オタクの愚痴になってしまった。


 配信ざっと聞いた感じ、やっぱり王紅陽の転生だと思う。本人が宣言するのは契約違反だろうし、確証が得られるものじゃないけど。アイドルとしてはめられていた枷を逃れて、のびのびやっているんだろうな、という印象だ。コメント欄もガンガンまわってて、早くも人気Vtuberの風格だ。


 オタクとしては転生ってどんな形でもモニョるのだが、まあこれ絶対規約違反だろ! ってことはしてないし、古巣をディスってるわけでもないし、前世のアカウントが消されたのは別に本人のせいだけじゃないし、絡んだだけでなんかあるような問題ある人物ではないのかな。


 良い印象を持っていないオタクが聞いても、彼の配信は面白かった。早いテンポで次から次へと話題が出てきて飽きるということがない。


 ただオタクのお気持ちとしてはあまりいい気はしないなあ。前世活動停止からそういくらもたたないうちに髪色瞳の色まったく同じのアバターで配信はちょっと……悪いことじゃあないけど……。紅陽のファンはどう思ってるんだろう、魂が好きだからそれでいいってついてくのかな。ありす@まじ病むさんみたいなファンはどうしたんだろう。


 運営サイドにまわった身としてはそれとわかるようにリスナーひき連れて外で楽しくやられるのもなんか……ってのはある。大輝がやめてすぐ白い犬のアバターで配信しだして何食わぬ顔でmiroroさんあたりがコメントしてるようなもんだもんな。みっくんがツノ生えたアバターで弾き語りやって、りさりさが厄介コメントしてるようなもんだもんな。


 楽しそうならそれでいいとはいえ、その曲感情交差点ではやれなかったのかなって悩むもんな。正しい正しくないは置いておいて胃が痛いもんな。弊事務所じゃできなかったんかその配信……ってなるもんな。いやFIPO運営の内情知らないけども。FIPOの運営、オタクとしては好きじゃないけども。全然好きじゃないけども。むしろ嫌いだけども。


 胸はざわつくものの、いつまでもインターネットにかじりつくわけにはいかないので、私は配信を閉じたのだった。

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