表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/104

其の九十九…『令和福井恐竜怪談『其の一・前編』』

 この日は『黒百合丘学園:昼休み怪談部』に『他の高校』から『お客さん』が来ていた。『福井県立丸岡城北高校』の『一年生』である『篠塚』という『女子生徒』である。



「…………こんにちは『ゆずっちさん』に『やっくん君』。『丸岡(福井県坂井市丸岡町・福井市のベッドタウン)』から来た『篠塚』です。今日ここに来たのは『友達』の紹介で……」



 彼女がそういうと『ユズハさん』が手をあげて制して、


「ちょっと待って、当てて言い? 『篠塚ちゃん』はもしかして『サカナちゃん』の友達?」



「あ、よくわかりましたね………『サカナちゃん』が『北陸で唯一の怪談研究会だ』って言ってたので………」と『篠塚さん』


「『北陸で唯一』なのかは知らないですけど、確かにここは『怪談研究会』みたいな部活ですよ」と『私』



 しかし、『本物の霊能者:サカナちゃん』は確かに『顔』はやたら広いが、彼女のことを真面目に『友達』と呼ぶ同年代の人は初めて見たかもしれない………正直『サカナちゃん』は『マイペース過ぎる』上にあんまり『他人』に興味とかなさそうだから………いや、これは『私』の『偏見』なんだろう(汗)。ちなみに『篠塚さん』が『サカナちゃん』と知り合った経緯はちょっと『諸事情』あるらしい。



「…………その『諸事情』を話してもいいんですが、今回は『直近』で『私自身』が経験したことです。あれは確か『恐竜森林』で『弟』と一緒に『恐竜の化石』を掘ってた時ですね。あれが『始まり』だったと思います………題して『恐竜怪談』です」と『篠塚さん』




「「…………『恐竜怪談』????」」と『私』&『ユズハさん』




 いきなり『胡乱な言葉』である。そんな彼女が語り始めた『恐竜怪談』の『一つ目』は以下の通りだ。



 まず『半年ほど前』に『篠塚さん』は『家族』で『福井県勝山市』にある『恐竜森林』にでかけたそうだ。ここは『巨大な公園』で中に『ワクワク恐竜発掘ランド』という『恐竜化石の発掘体験』ができる場所があるのである。『篠塚弟さん』は『恐竜好きの小学生』ということで『両親』が『日帰り家族旅行』でやってきたので、『篠塚さん』も『弟』と一緒に『発掘体験コーナー』で『化石』を探したそうだ。



「あ、『化石発掘体験』懐かしいですねぇ、『僕』も『小学生』のころやりましたよ。『石が転がってるスペース』の中に入って『この中のどれかの石を割ると化石が出てくるよ~』って言われる奴ですよね~」と『私』


「私は結局どれだけ『石』を割っても『化石』が見つからなかったから『係のお姉さん』から『化石』を貰ったよ………『発掘できなかった子には化石プレゼント』らしいけど、あれ滅茶苦茶悔しかった………(懐古)」と『ユズハさん』



「…………『余談』ですけど、実はあの『ワクワク恐竜発掘体験』にも『怪談』がありまして、沢山の子供が『石を割ると中から『ちっちゃい恐竜』が出て来て走り回った!』と言う『報告』をしているそうです………でも同行していた『大人』や『係の人』は誰も見ていないそうで、結構『不気味』ですよね………?」と『篠塚さん』



「「そ、そうです………ね?(自信なし)」」と『私』&『ユズハさん』




 そんな『化石発掘体験』自体『篠塚さん』は『炎天下の中でひたすら石割り続けるのしんどい~』と文句たらたらだったそうだが、その『途中』に『両親』が『変なこと』を言っていたらしい。



『………ここにも『恐竜博物館』みたいに『鳴き声を発する恐竜の人形』とかあるんですかね??』と『父』


『ああ、もしかして『博物館』の入り口にあるあの『でっかい恐竜』の『鳴き声』がここまで聞こえるんですか?』と『母』


『え………? いえ、さすがにこの距離じゃあ聞こえないと思いますけど………(困惑)』と『係の人』


『?? なんか聞こえる?』と『篠塚さん』


『いやぁ??』と『弟さん』




 この話をするときの『篠塚さん』の顔が『滅茶苦茶迫真』だったのでそれが一番気になった(汗)。そして、その日の『弟さん』は最終的に『化石』を『三つ』もゲットしたそうだが、『ボソッ』とこんなことをつぶやいていたらしい。



『…………今更だけど『化石』って『恐竜の白骨死体』だよな………こんなもん『家』においておいたら『恐竜の悪霊』に呪われるんじゃねーの? もしこれ(手に持ってる化石)が『人間の化石』とかだったらめっちゃ『キモイ』っておもわね?』と『弟さん』



『あんた『小学生のガキ』のくせに『斜に構えすぎ』なんだわ。『恐竜の悪霊』がいるなら『蚊や蠅の怨念』で『人類全員』が呪われるってーの』と『篠塚さん』


『きっとマジで『昆虫の悪霊』に呪われてんだよ俺らは。だから『少子高齢化』とかになってんだよきっと。あと『高校生』も『ガキ』だからな『法律』の上ではな?』


『うわ本当に嫌なガキだよお前はな~(げろげろ)』



『私』は『一人っ子』なので『兄弟姉妹』というものがよくわからず『なんでそんな刺々しいんですか? 弟さんと仲悪いとか?』と尋ねると『いつもこんな感じですよw 別に仲は悪くないですよw』とのことだった。ちなみに『妹と弟』がいる『ユズハさん』は『いやうちはここまで殺伐とはしてないです』とか。




「…………言われてみると、あの日は『妙にイライラ』してた気がします………『女の子の日』とかじゃなかったんですけど、なんででしょうね………?(暗い笑み)」と『篠塚さん』


((いや知らないですよ………))と『私』&『ユズハさん』




 そんな感じで『姉弟』で『憎まれ口』を叩き合いながら『両親が運転する車』で『家』に帰ったらしいが、『弟さん』は『車の中』でもまだ『化石は白骨死体』の話を続けていたそうだ。



『そういえば『縄文人の化石』とかって聞いたことないよな? 絶対あるはずなのになんでないんだろう??』と『弟さん』


『またその話~? (ネットで)調べたら『縄文人のうんこの化石』はあるらしいよ。人間の骨とかは『化石』って呼ばないだけなんじゃない?』と『篠塚さん』


『『うんこ』って確か『腸や胃の一部』も混じってるんだよな? つーことは『うんこの化石』って立派な『縄文人の死体』じゃんね。そう考えると呪われそうじゃね??』


『はぁ? なんであんたはそういう『キモイ考え方』しかできんの?? うっざ! もうその話すんな! マジでイラつくわお前のその『ニヤニヤ顔』は!(怒)』


『お前の方がうざいわ! 何いきなり『キレ』てんだよ、『女の子の日』かあぁ!? 男にも『キレやすい日』があるんだよ教えてやろうかぁ!?(怒)』


『もうまた喧嘩~? いい加減にしなさいあんたたち!(怒)』と『母』


『ちょ、運転中は喧嘩しないでよ……!!(ハンドルを握りながら)』と『父』




 この『喧嘩』自体は『母の怒り』ですぐに収束したそうだが、その日『篠塚さん』は『恐竜の悪霊に祟られる悪夢』を見たらしく、『翌朝』の『寝起き』はものすごく悪かったそうだ。



『おい! 昨日お前が変なこと言うから『悪夢』みただろ! マジでどうしてくれんの!?(怒)』と『篠塚さん』


『俺だって『恐竜に呪われる悪夢』みたっつーの! 自分だけが被害者だと思ったかよバーカ!(怒)』と『弟さん』


『朝からまたやってるのかお前たちは~! いい加減にしないか!(不機嫌)』と『父』


『あらら、お父さんが起こるなんて珍しいわね~(汗)。でもその『恐竜に祟られる悪夢』は私もみたわよ~。正直なんてい言えばいいかわからない『変な夢』だったわ………』と『母』


『え!? ………実は父さんも見たんだ………』と『父』


『『え? そうなの??』』と『姉弟』




「…………そんな風に『家族全員』で『同じ夢』を見たんですよ………(低い声)」と『篠塚さん』


「「はぁ…………」」と『私たち』



 話の途中の『相槌』だったのだが、『篠塚さん』はなんか『誤解』したらしく、



「…………………あの、それで、『家族全員』で『同じ夢』を見たんです。いいですか? 同じ夢を見たんですよ??」と『篠塚さん』


「…………………あ、そ、それは確かに不気味ですね(棒読み)」と『私』


「(目が輝く)! おほん、それでなんといいますか、『私』はなんだか『化石』から『異様な気配』といいますか、そういうのを感じまして………あ、やっぱり今の無しで。今のは『ダメ』ですね、『わざとらしい』ので折角の『雰囲気』が台無しです(ふんす)」と『篠塚さん』


(『やっくん』空気読めて優しいね………)と『ユズハさん』






 このころから『篠塚さん』は『なんだか嫌な感じ』を『恐竜の化石』に抱いていたという。彼女も『化石』を一つ『自分の部屋』に飾っていたのだが、なんとなく『物置に移そうかな』と思い始めていた『夜』だったそうだ。『明かりのついた廊下』から『自分の部屋』の『ドア』をあけると『真っ暗な部屋』が現れたわけだが、その中に『手』を入れて『明かりのスイッチ』に触ろうとすると………いきなり『手』を『噛まれた』のである。



『あいたぁ!? え、何!?』と『篠塚さん』



 思わず『手』を引っ込めて慎重に『自室の中』を覗き込むが、『薄暗い部屋』の中には別に『動くもの』は見えない。そして『篠塚さん家』は『ペット』の類は飼っていないので、彼女はすぐに『弟のいたずらだ』と喝破した。



『ちょっと!! お姉ちゃんの手を噛むとか何考えてんの!? あんたはいっつも『悪戯』が詰まんないうえにいちいち『キモイ』んだよ! そんなんだと『クラスの女子』にも相手されない………』と『篠塚さん』


『何の話だよ。あと人のこと言う前にまず自分が『モテて』から言えよブス』と『弟』


『うぎゃあ!? あれ!? なんでそっちから現れた!? (私の)部屋の中にいたんじゃないの!?』


『だから何の話だっつってんだよ!!』



『弟さん』はずっと『隣にある自分の部屋』の中にいて、『篠塚さん』が『大騒ぎ』していたのが聞こえて出てきたらしかった。そして今度は『二人』で『真っ暗な篠塚さんの部屋』を眺めるがやっぱり何も見えず、『弟さん』が恐る恐る『部屋の中』に『手』をいれると、やっぱり『噛まれた』のだった。



『あぎゃあ!? な、なん!? 噛まれた!! 見てこれ! 歯形!!』と『弟』


『ちょ!? 『血』でてるじゃん! 待ってなさい!(絆創膏をとりに走る)』と『篠塚さん』


『やべぇなんかいる! 姉貴の部屋になんかいる!! しかも『牙』持ってる! 『恐竜の悪霊』だ!!』と『弟さん』



 彼は『訳の分からない怪我』でむしろ『興奮』したらしく、大声で『恐竜の悪霊』を連呼する。すぐに『両親』も飛んできて、戻ってきて『弟の手』に『絆創膏』を貼りながら『篠塚さん』が説明すると、『両親』もやはり『手』を噛まれて驚いたのだった。


『か、噛まれた!? 何か見えたか母さん!?』と『父』


『だから『恐竜の悪霊』だって!!』と『弟』


『うるさい! あんたは何変なこと言ってんの! でも確かに何も見えなかったわ。『イタチ』とかかしら…………?』と『母』


『この『歯型』をみてよ! 絶対『猛獣』だよ! しかもかなり『デカい』! 絶対『イタチ』なんかじゃない! イタチの噛み痕とか見たことないけど多分違う! だって『口』がでかすぎるもん!』と『篠塚さん』


『そもそもこのあたりは『イタチ』なんかいないわよ!』と『母』




 その次の瞬間、いきなり『廊下』の電気が消えて『真っ暗』になったのである。




『!? うぎゃあああああ!!?? なんで消え………』と『篠塚さん』


『ぎ!? いっでぇえええええええ!!!』と『弟』


『!? 噛まれる!! 逃げろおおおおおお!!』と『父』


『え、なになに!? ちょ、おいてかないでよおおおおおお!!』と『母』




『篠塚さん一家』は完全に『パニック』になり、皆で『廊下』を『全力疾走』して『玄関』へと向かったそうだが、その時『篠塚さん』は確かに『見た』のだそうだ。




「…………あれは確かに『恐竜』だったんです。『ティタノザウルス』でしたっけ? あの『首の長いでっかい恐竜』が『真っ暗な廊下』に『みっちり』と詰まってまして、『首』を伸ばして私たちに『嚙みつこう』としていたのを………!』と『篠塚さん』





 彼女の顔は『迫真』の一言で『キャーッ!』という『恐怖を煽るBGM』が流れた………気がした(気がしただけ)。それから『十分な間』を置いてから『篠塚さん』が、



「…………あ、『都会の人たち』には誤解されるかもしれませんから言っておきますけど、『福井』にも『市街地』はちゃんとありまして、『野生動物』なんて滅多に見ませんからね? 誤解されるかもしれないので言っておきますよ」



「あの、いや、別にそんな『誤解』はしてないですよ………それに別に『都会の人』ってわけでは………(汗)」と『私』


「『金沢』は『福井県民』から見たら『都会』ですよ。あ、別に『嫌味』とかじゃないです、ただ誤解させたかもって思っただけです(笑顔)」と『篠塚さん』


(…………『福井』では『イタチ』が普通に家に入ってくるんだって思ってた、なんて言えない………)と『ユズハさん』



 彼女の『恐竜怪談』まだ続くのだが、長くなったので次回へ続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ