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其の八十五…『昼休み怪談部事始め:『貸家にすみついたトラックドライバーのお兄さん』の話『前編』』

 これは『ある日』の『昼休み怪談部』の『部室』で『部長』である『ユズハさん』が話してくれた『自分自身にまつわる怪奇談』の一つである。



「…………最近『ユズハさんの周辺』で『奇妙な話』が多くないですか??」と『私』





「まあもともと『学校』でも変なこと多かったから、『最近』ってことはないんじゃない?」と『ユズハさん』


「『学校』はそうですけど、今回の話は『学校』じゃないんでしょ? 『ユズハさんのプライベート』で起こった『怪奇現象』ってそれこそ『かもりさん関係』しかなかったはずじゃあ?」


「あー、まあ、そういわれればそうだけどね……まあ、とにかく聞いてよ。これは厳密には『私の回り』っていうか『私のお母さんの回り』なんだけどね……まず『大前提』だけど、『私のお母さんの実家』って『地主』で『金沢駅から近い場所』にいくつか『土地』をもってるんだよね……」


「…………え? 『ユズハさん』の実家って『地主』なんですか??(驚愕)」




 これは『私』も初めて知ったのだが、『ユズハさんの母方の実家』は『戦前』までは『財閥』だったそうで、『煙草問屋』で大儲けし『金沢』でも『ひとかどの資産家』として名が知られていたらしい。何だったら『市議会議員』や『市長』を何人も輩出する『名門』だったとか……え? マジのマジなの???



「あはは! でもざんねーん! 『お母さんの家』は『戦後の財閥解体』で『財産』をほとんど失っちゃったから『お母さん』は『普通の庶民』だよ~! ただ『亡くなったおじいちゃん』には『家政婦さん』や『乳母さん』がいたらしくて、『お母さん』が産まれた時『おじいちゃん』が『乳母さん』に見せに行ったら、『あら~! お坊ちゃまに子供が! 大きくなられましたわね~!』って泣かれたそうだよ。『お母さん』は『乳母』って概念が分からなくて『パパにはママが二人いるの??』て長いこと誤解してたらしいね~(小話)」と『ユズハさん』



「すご……『乳母』なんて『大河ドラマ』とかじゃないと聞かないのに……実在してたんですね……(あたりまえ)」と『私』




 ただ、『財閥解体』の後も『一部の土地』は残ったらしく、『ユズハさんの母方の家』はその『残った土地』を『貸家』にして人に貸してたらしい。今現在は『ユズハさんの叔父さん(母親の弟さん)』が『貸家の管理』をしているそうだが、別に『不動産業』とかではないらしい。少し前までは『祖父の友達』に貸していて、税金を払って『プラスマイナスゼロ』になるような安い家賃しかもらっていなかったとか。



「『叔父さん』は『不動産で儲けるとか面倒だし、爺ちゃんは『大工』で『大工仲間』が多くて、『家』も『大工仲間』の人たちに『特別に安く建てて』もらってるから、その『恩返し』みたいな感じで貸してるだ』なんだってね。でもその『おじいちゃんの友達』も少し前に亡くなってるから、今は『安い家賃』で貸家にしてるんだ~。おじさんは『不動産で儲けたくない』って結構頑固なんだよね(私も同じ考えだけど)」と『ユズハさん』




 そんなある日のことだ。その『貸家』を『借りたい』と言ってきた『若い一人の男性』がいたらしい。職業は『トラックドライバー』とのことで、『叔父さん』はその『貸家』の管理を『地元密着型の不動産会社』に『委託』していたので、その『不動産屋さん』が『男性』と契約を結んだそうだ。




「…………だから実は『お母さん』も『叔父さん』もその『借主の男の人』に会ったことないまま『貸した』らしいよ。『プロの不動産屋さん』が仲介してるから不安なことも無いだろうってね……それで『貸家』に入居した『その日の夜』だったかな…………」と『ユズハさん』




 その『若い男性』は『トラックドライバー』ということで『不規則な勤務時間』だったらしい。『青森まで荷物を運ぶため』ということで『帰らない日』もあったわけだが、その代わり常に『貸家』には『男性の友人たち』が『出入り』していたらしい。




「その『トラックドライバー』の人は『凄く友達が多い人』だったらしくて、いつも『数人の同じ年齢位の人たち』が『貸家』を出たり入ったりしてたんだって~。『貸家』が『叔父さんの家』から近いからでは入りが見えるんだけど、『叔父さん』はすぐに『出入りしてる人たちの顔ぶれが毎日変わる』ことにきづいたそうだよ」と『ユズハさん』




 とにかくその『トラックドライバー』は『友達』が多かった。『貸家』の周りにあった『コインパーキング』には常に『数台の友人たちの車』が並び、頻繁に『SUV』が止まって『友人たち』が『段ボールの荷物』を『貸家』に運び込んだり、逆に『貸家』から『段ボール箱』を『車』に載せていく。その作業は大抵『夜』で、『友人たち』がたまに『おい気をつけろ!』とか『繊細なんだよ丁寧におけ!』と『怒声』をあげているのが聞こえてきたそうだ。




 そこで『ユズハさん』がなんだか『歯切れの悪そうな顔』になって、


「…………またその『友達』の人たちはなんていうか…………『マナー』が悪かったんだよね…………『貸家』の隣には『倉庫』があって、そこは『叔父さんの車やタイヤ』を保管してるから『貸してない』んだけど、その『前』とかでよく『友達』たちが『煙草』とか吸っててさ、『吸い殻』とか『空き缶』とかをよくそこに捨ててたそうだよ。あとなんか『刺青』をしてる人も多かったらしくて…………」


「…………最初からそんな気はしてましたけど、やっぱり『おっかない人たち』だったんですね…………『不動産会社』から説明とかあったんですか??」と『私』



「いや~! それが『おじいちゃんの仲間』も『そういう人たち』が多くてさ~w だから『お母さん』も『叔父さん』も『慣れっこ』だったんだよね~ww 昔『貸家』を『借金で夜逃げした料理人の人』に貸してたこともあって、その人が『料亭』を経営してたんだけど、『家賃』を滞納した挙句また『夜逃げ』しちゃったりしたこともあったから…………あはは(汗)。その人の『料理』は私も何回も食べたことあっておいしかったけど、『腕に刺青』があったの今でも覚えてるよ~w でもすごく優しくていい人だったよ~。まあ『好きな客』にはすごく愛想がいいんだけど、『好きじゃないお客さん』はすぐ『追い出しちゃう』からすぐに経営行き詰ってたらしいけどね(汗)」と『ユズハさん』



「ああ、たぶんもともとの『借金』も『お客をえり好みするお店』で作っちゃったやつだったんでしょうね……『業』が深いですね(汗)」と『私』




 結構『ユズハさんのお母さんの実家』はそういう『闇深い話』が多いらしい…………それで『トラックドライバー』の人の話に戻るが、この人が『入居』してから『一週間後』のことだったらしい。『叔父さん』が『たばこの吸い殻』を注意しに『空き家』を訪れると、『大柄のベトナム人の男性』が出てきたらしい。


『誰ですか? なにかよう??』と『ベトナム人男性』


『ここの『大家』ですけど…………あなたは『大場さん(例のトラックドライバー)』…………じゃないですよね?? 彼はどこにいますか? 『たばこの吸い殻』や『空き缶』をちゃんと『掃除』するように伝えてくださいよ』と『叔父さん』


『わかりません。わかりました』と『ベトナム人』




 それから『三日間』は『倉庫の前』が『綺麗』になったらしい。だが『四日後』からまた『ごみ』が捨てられ始めたのでまた『叔父さん』が文句を言いに行くと、今度は『サングラス』をかけた小太りなおじさんがでてきて、



『あ? 誰?? …………あ、『大家』か。今『大場』は留守っすよ。俺は『友達』っす』



『以前注意した『吸い殻』や『空き缶』がまた落ちてるよ。ちゃんと捨ててくれって言ってるでしょ』と『叔父さん』


『…………へいへい』



 次保ったのは『二日』だけだった。なので『三日後』にまた『叔父さん』が尋ねると、今度は『ドレッドヘアー』の『ラッパー』みたいなお兄さんが出てきた。



『あ? ああ、『大家』ね。『ごみ』でしょ? 『大場』にいっておきますよっと…………(ドアを閉める)』


『ちょっと…………(ドアが閉まった)…………なんで毎回出てくる人が『別』なんだ?? ていうか『大場さん』はいつになったら会えるんだ?? 一回もあったことないんだが…………(仕方なく帰宅)』と『叔父さん』




 気づけば『叔父さん』たちは『大場さん』を一度も目撃することなく…………そもそも『顔』が分からないのだが…………そのまま『一か月』経過していたそうだ。それでも『家賃』はちゃんと振り込まれていて、『不動産会社』からは『ご近所トラブルも無いのでしたらそのまま静観でいいと思います』と言われたので『其のまま』にしていたらしい。



『『貸家』だと結構『こういうこと』ありますよ。とりあえず『問題』を起こさず『家賃』の支払いもちゃんとしてるのであれば干渉しない方向で。法律上は『借主』の方が強いので』と『不動産会社の人』


『まあ『ゴミをポイ捨てする』ことと『夜騒がしいこと』くらいですからね…………』と『叔父さん』


『ご近所さんから『苦情』とか来てないですか?』


『…………ご近所のご老人方は『夜騒いでいて騒がしい』と言ってましたが、『自分が注意しましょうか?』って聞くと『トラブルになりそうだからやめてくれ』といってましてね…………そういう意味では確かに『隣人とトラブルを起こさない良い借主』ですよ(皮肉)』


『…………まあ、『トラブル』がないのならそれに越したことはないですね…………(苦笑)』




 だが『ご近所さん』から『叔父さん』の元にはいろいろな『奇妙な話』が入り続けていたらしい。曰く、



 〇ある『会社員の男性』は『貸家』の『ガラス窓』から『赤色の光』がみえたという。だが『妙な匂い』とかそういうのは特にないそうだ。


 〇ある『高齢女性』は『女性の笑い声』が『貸家』から聞こえたことがあったという。実はそのお婆さんは『貸家の向かい側の家』だったので暇さえあれば『監視』しいてたそうだが、それでも『女性』の出入りは一度も見たことがなかった。


 〇ある『高齢男性』は『最近貸家の周辺で『蛇』を何匹も見た』と話していた。だがその『蛇』は『河川敷』でたまに見るタイプの『小さい青蛇』らしく、なぜそれが『貸家の周辺』にいるかはわからなかった。もちろん『貸家』はもともと『蛇』がいる場所ではない。




 というような『なんだか気になりはするが、でも大騒ぎするにはちょっと弱いけど奇妙なこと』が連続して起こったらしい。それで『叔父さん』はその『つもりに積もった違和感』を少しでも『解決』したかったらしく、『ご近所さんから教えてもらった色々な事柄』を『文字起し』してから『借主』の人に聞いてみようと『貸家』に向かったらしい。




『…………なんなんだ一体…………やっぱり『変』だ…………でも『今すぐ追い出す』ってレベルでもないんだよなぁ…………』と『叔父さん』




 だが、その『叔父さんの家』から『50メートル』くらいしか離れていない『貸家』に近づいた時だった。『貸家』から『変な音』が聞こえたらしい。



 ヴィーンンンン…………、




『…………なんだこの音は?? 何かの『機械音』…………』




 と、そこで突然『叔父さん』が『激しい頭痛』に襲われてその場で動けなくなったらしい。



『う! …………うぐぐ…………い、いったいなんだ??』と『叔父さん』




 しかもその時『叔父さん』は『スマホ』を開いていたそうだが、その『画面』の『異常』にもすぐに気づいたそうだ。『画面』が奇妙な『モザイク状』になり、開いてなかったはずの『動画』が勝手に再生されていたのである。さらには『左手首』につけていた『アナログ時計』の『針』が『ぐるぐる』と『回転』しているではないか。



『…………え?? な、ナニコレ?? …………うぐ(激痛)…………た、『太陽風』ってやつか…………??』と『叔父さん』



 そして『激しい頭痛』の中で、『スマホ』から流れてきた『音声』が確かに『以下のように』言っていたのを『叔父さん』は聞いたそうだ。




『…………コ…………コロ…………ス…………ス…………』





 それを聞いた瞬間『叔父さん』は『鳥肌』がたったらしく、『頭痛』に苦しみながらもそのまま『家』に『引き返した』そうだ。





 …………と、そこまで『ユズハさん』が語ってから、


「…………あ、いっとくけどまだ『この話』は終わってないからね? 『変なトラックドライバーのお兄さん』の『奇妙な話』はまだ続くんだけど…………その前に一つ。実は『叔父さん』は『あの時』から『群発頭痛』を発症しちゃったらしくてね…………今でも『暑さ』を感じたりすると『頭痛』がひどくなってその場で動けなくなっちゃうんだよね…………なんでか『貸家』に近づくと今でも『頭痛』がでるそうだよ。『お医者さん』に相談したけど『原因不明』だってね」と『ユズハさん』



「そ、そうなんですか…………ご愁傷さまです(?) あの、『僕』のちょっとした『ツッコミ』いいですか? 『叔父さん』の『頭痛』の原因はわかりませんが、『スマホ』と『アナログ時計』の方はなんというか…………『電波障害』とかじゃないですか?? 偶然『強い電磁波』を浴びたか何かで『機械』がおかしな動きをしたとかに思えますけど…………でも別に『近くに変電所がある』とかそういうわけでもないんでしょ??」と『私』



「そもそも『やっくん』、かりに『変電所』の近くに住んでたとしても『スマホがおかしくなる』とかありえないよ(呆れ)。『電磁波』は『距離が離れる』と『急激に力が弱くなる性質』があるんだよ。『変電所の中に住んでる』とかならまだわからないでもないけど、何百メートルも離れてるのなら『電磁波』なんて『ほぼ届かない』からね。だから町中に『電線』が走ってても私たちは何の影響もなく暮らせるんだよ。『電線や電柱』もかなり強い『電磁波』をだしてることを『電波を怖がる人』は基本的に無視するんだよねぇ…………まあこれは『私の個人的な意見』だけど(予防線)」


「そ、そうなんですか…………勉強になりました…………」




『ユズハさんの母方の叔父さん』のもとに現れた『奇妙なトラックドライバーのお兄さん』…………いや、厳密には『一度も顔を出していない』んだけど…………の『奇談』は次回に続く。

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