其の七十四……『北陸にある某トンネルの『腕』にまつわる話』
これは『私』こと『高宮ユズハ』が『中学時代の先輩』である『ミコト先輩』から聞いた話だ。現在『ミコト先輩』は『金沢』にある『県立商業高校』に通っていて、この前『県商デパート』というこの学校の『文化祭』に参加したけど、『学生』たちが『本格的な店舗』を経営していてかなり楽しかったんだよね~…………ってその話は今は関係ないか(笑)。
その『ミコト先輩』は昔から『私』と『ホラー趣味』で意気投合する程度には『怪談』が大好きで、よく『友達や彼氏』を巻き込んで『心霊スポット』をめぐっているんだって。まああんまり『表立って言える趣味』じゃないけど、『今回』はその『ミコト先輩』が『北陸地方』にある『某廃トンネル』に『夜』出かけた話らしい。
「………………『皆』聞いてよ。あの『廃トンネル』は『夜』通ると必ず『幽霊』に遭遇するって言われててさ。なんでも昔あの『トンネル』が『崩落事故』を起こした時に『下敷き』になった『被害者の幽霊』がでるんだってさ~! 実際に『トンネル』を通ると『ガラガラ!』って何かが崩れる音が聞こえて来て、そんで『瓦礫の隙間』から飛びだした『血まみれの手』が『足』を掴んでくるって噂話が………」と『ミコト先輩』
「「「ちょっと~!! 『心霊スポット』に行く途中に『雰囲気』つくんのやめてよ~!! もう帰りたいんだけど~!!」」」と『友人たち』
「………………じ、実はさぁ俺、マジで『怪奇現象』とか苦手なんだよね…………で、でも『ホームレス』とか『ヤンキー』がいたら任せてくれよ、そっちだったら得意だから…………(ボクシング選手故)」と『彼氏さん』
「え、マジでかわいいww(胸キュン)あたしの『彼氏』最高すぎん?ww」と『ミコト先輩』
「「「はい『怪談』前に『ノロケ』はマジでしらけるので無しで~!!www」」」と友人達。
なんかすっごい『陽』っていうか、普通に『楽しそう』だねぇ………(ほっこり)。『廃トンネル』に向かってる途中に『ミコト先輩』が『怪談』を話して『雰囲気』を盛り上げようとしてた(そんで失敗した)らしくて、その話に夢中になってるとすぐに『到着』したんだって。
そんでその『廃トンネル』は当然だけど『整備』とかなにもされてないから『フェンス』で封鎖されてたけど、たぶん『ヤンキー』がこじ開けたと思われる『大きな穴』が開いてて簡単に中に入れたらしいよ。そして『廃トンネル』は『まっすぐ』なうえに『短い』から『向こう側』も見えて、『ミコト先輩』達以外に誰も居なかったらしい。
「えーと………じゃあ今から一人ずつ『トンネル』に入って、向こう側まで歩いてこっちに戻ってくるってやつしようよ。ちゃんとこっちから見えるから『ずる』できないし、これで『肝試し』しよっか~!(ウキウキ)」と『ミコト先輩』
「ま、まじでやんの?? なんかすっごい『雰囲気』あるんだけど…………マジでやばくない??」と『友人α』
「でも『トンネル』は向こう側の出口までこっちから見えてるから本当に『行って帰ってくるだけ』だって。しかも『向こう側』も別に何もないし! ほらじゃあ『くじ引き』しようよ! それで入る順番きめようよ~!」と『ミコト先輩』
「「「なんでそんな『ノリノリ』なんだよ~!」」」と『友人達&彼氏さん』
『くじ引き』の結果『友人の一人』が『最初の挑戦者』になったんだけど──その子のの名前を仮に『ユキ』にしよっかな──その『ユキ先輩』が『おっかなびっくり』と『廃トンネル』の中を歩き、ちょうど『中間あたり』に来た時だったらしい。
『ユキ先輩』が『スマホのライト』を点灯して『足元』を確認しつつ歩いてると、いきなり『背後』から『自分の左手首』を『掴まれた』あげく『こんなこと』を『言われた』んだってさ。
『まさる? ゆきこ?』
「うわ! ちょっと! 心臓に悪いから脅かさないでよ!!」と『ユキ先輩』
先輩がそう叫んで『振り返った』んだけど、『トンネルの入り口』にいた残りの皆がいぶかしんで、
「「「………………何の話?? なにもしてないけど???」」」
でも『ユキ先輩』はちょっと『切れ』ながら、
「いやいや! 今『私の手首』掴んで『変なこと』言ってきたじゃん!」
「「「「??? いや、本当に何も知らないけど……………」」」と『皆』
「はぁ!!?? そんな『見え見えの嘘』信じるわけないじゃん! 残念でした~! 私はそこまで『素直』じゃありませ~ん! 全然怖くないもんね~!!」と『ユキ先輩』
彼女は『大股』で歩いて『トンネルの向こう側の出口』にいき、すぐに『180度回転』してまた『トンネル』を通って『みんなの所』に帰ってきたってわけ。そして『戻ってくる時』に『変なこと』は起らなかったらしい。そんで『ユキ先輩』は『皆』が『何もしてない』と言っても絶対信じなかったそうだよ。
「いや、本当に私たちは何もしてないって………ずっと『入り口』で見てただけだし…………」と『ミコト先輩』
「またそうやって『怖がらせよう』とする! ここの誰かが走って『私の腕』を背後から『掴んだ』後『へんなこと』言ってビビらせようとしたんでしょ!」と『ユキ先輩』
「本当に掴んでないって…………その『変なこと』ってなんていわれたの?」と『彼氏さん』
「またそうやってとぼけるんだから…………(イライラ)…………なんか『名前』聞かれたけど? でも『他の誰かの名前』だったよ。誰の名前だったの??」と『ユキ先輩』
「「「いやだから本当に知らないって…………『ユキ』の方が私らを怖がらせようとしてんじゃないの? だって『こっち』からずっと見てたけど誰も『ユキ』の手なんて掴んでなかったよ………」」」
結局『ユキ先輩』は信じず、『妙な雰囲気』で『二人目』が『トンネル』の中を歩きだす。今回は『マイ先輩』という友人の一人だったそうで、彼女も『トンネルの中間あたり』に差し掛かるといきなり『背後』から『男の人の手』に『自分の手首』を掴まれたらしい。
『ゆうり? だいすけ? あおい?』
「うわ! 誰!? ………………ってあれ??」と『マイ先輩』
『マイ先輩』は偶然だけど『自分の手首』を掴んで『手』が『筋肉質な男の人の手』で、しかも『タンクトップ』を着てたのか『袖無しの素肌』だったことだけは見えたらしい。でもすぐ『背後』に振り向くと、『十数メートル』離れた『後方』にある『トンネルの入り口』に『皆』がいるだけだった。
なので『マイ先輩』が『往復』した後すぐに『彼氏さん』に、
「ちょっとさ~! あんた(彼氏さん)は『空気』呼んで『脅かし』とかしないでいいからw でもあんなんじゃあ『私』はビビらないからね~ww 大急ぎで『往復』したけど残念でしたね~!」と『マイ先輩』
でも『彼氏さん』や『他の皆』も全くわからなくて、
「?? 何の話?? 俺はここから動いてないけど…………」と『彼氏さん』
「あーはいはい、そういう『設定』ならそれでいいよ、つきあってあげるからw きゃ~! 怖かった~!(棒読み)」と『マイ先輩』
「いや。マジでわかんないんだけど話がさ(困惑)」と『ミコト先輩』
「………………え、なに? もしかして『私の時』のことを『リアルみ』を持たせるための『演技』?? へ~! なかなか『迫真』じゃ~ん! 『俳優』の才能あるんじゃね?(全く信じていない)」と『ユキ先輩』
「うそじゃねーし!! まじで『男の手』が私の手を掴んでたのみたし!!」と『ユキ先輩』
うーん、『気持ち強つよガール』ばっかりだけど『ミコト先輩』はマジで普段からこんな感じなんだよね(笑)。
そして『三人目』は『ミコト先輩の彼氏さん』だったわけ。彼は多分この場で一番『怖がり』だったから、頻繁に『背後』を振り返りながら『ほとんどダッシュ』で『トンネル』を『走り抜けよう』としたんだって。
「ひ! ふぅ! ひ! ひ!(ダッシュ)」と『彼氏さん』
「ちょw マジ走りじゃん! どんだけ怖いんだよ!!」と『ミコト先輩』
「「「足速いじゃんね~! やっぱ『男の子』だね~!(のんき)」」」と『友人たち』
だがその『彼氏さん』が一度『トンネル』の向こう側にたどり着いた後、『帰り道』で突然『ガクンッ』と『後ろに引っ張られてその場で止まった』んだって。『彼氏さん』が振り返ると確かに『男の人の腕』が『自分の腕』を掴んでて………………、
『なぎさ? はな? あい? けい?』
「!? だ、誰だてめぇえええええええ!!」と『彼氏さん』
その『腕』の『持ち主』を見ようと『視線』をあげると『真っ暗』で何も見えなくなり、結局『トンネルの向こう側の入り口から見える風景(月明かりに照らされた森)』があるだけだったんだって。だから『彼氏さん』は『唖然』として立ち尽くしたそうだよ。
「………………え??」と『彼氏さん』
「ちょっと! どったの!?」と『ミコト先輩』
「! まさかあんたも『腕』掴まれた!?」と『マイ先輩』
「はっは! みんなで『怖い雰囲気』出そうと必死だね~ww」と『ユキ先輩』
そこで『彼氏さん』が『真っ青』な顔になって『全力疾走』して『みんなの所』に戻って、
「………………や、やばいって! まじで『心霊現象』だって!! 『男の腕』が俺の『手』を掴んでさ! そんで『なぎさ? はな? あい? けい?』って聞いてきたんだよ!! これって『塩尻』たちの名前だよな!? なんで『俺』にそんなこときいてくんの!? これって『俺』が本当は『塩尻』ってことをいいたいのか!?」と『彼氏さん』
「おちつけって! 怖がりすぎて意味わかんないこと言ってるから!w」と『ミコト先輩』
「ちょwwww マジ受けるwwww 笑わせないでよ~! 『雰囲気』ふっとんじゃったじゃ~ん!」と『マイ先輩』
「「「ほんと『天然』でかわいいね~!! 私もこんなかわいい彼氏ほしい~!!wwww」」」と『皆』
だがここでさすがに『皆』が『現状』を『再認識』しはじめたらしくて、
「………………うーん、でもさ、もしかしたら『ガチのマジ』で『心霊現象』起こってるんじゃね?? みんなはあの『腕(?)』に何聞かれた?」と『ミコト先輩』
「ん? えーと………………『まさる? ゆきこ?』だったかな…………」と『ユキ先輩』
「私は『ゆうり? だいすけ? あおい?』だったかな~? ………そうそう、それでよかったはず」と『マイ先輩』
「………………お、俺はさっきもいったけど『なぎさ? はな? あい? けい?』だよ…………」と『彼氏さん』
「毎回『名前』が違う…………しかも『聞いてくる』わけで、『聞かれた人』とは関連なさそうだねぇ………マジでなに??」と『ミコト先輩』
ここで『ミコト先輩』が『立候補』して『トンネル』に入ってみたそうだよ。するとやっぱり『男この人』の『手』に『自分の手』を掴まれたそうだね。
『ゆずは? やしお? なつめ? まさや?』
「! てめぇ離しやがれええええええ!!」と『ミコト先輩』
だけど『先輩の蹴り』は空を切ってしまい、しかも『蹴る前』に『相手の腕』を掴んでいたはずなのに『スルッ』と抜けられちゃったんだって。その勢いで『ミコト先輩』は思わず『倒れ』ちゃって、もちろんすぐに起き上がったけど『回り』には誰も居なかったそうだよ。
ていうか今回は『昼休み怪談部』の名前だね………(汗)………だから『ミコト先輩』も『服についた砂』を落としながら『皆』の元に戻って、
「………………マジで『怪奇現象』だわ。なんていうか…………『腕』だけ見えるんだけど『体』が全然見えない………………ていうか『腕しかない』かもしんないね。『腕だけ妖怪』でなんでか知らないけど『こっち』の『名前』を当てる『クイズ』をしてるって感じ………………かな??」
この時点で『彼氏さん』は『ぶるぶる』震えてて、『友人たち』も『異様な雰囲気』に飲まれつつあったらしい。でもそこで『友人』の一人だった『みーちゃん先輩』が手をあげて、
「………………あたしに『考え』があるから、ちょっとやらせてよ」
「え、いいけど………………『考え』ってなに?」と『ミコト先輩』
「まあいろいろね。見ててよ………………」と『みーちゃん』
『みーちゃん先輩』が『トンネル』に入ると、今度は前と同じ『トンネルの中盤』あたりで『例の腕』に捕まれたんだけど、その時『みーちゃん先輩』は全く慌てなかったそうだよ。
『れいか? とうや? りゅうこ?』
「………………『にった あや』だよ」と『みーちゃん先輩』
『…………『あや』、『あや』、『あや』………』
ドッ!!
突然『轟音』が『トンネル』中に響き渡り『地面』が揺れたらしい。だから『みーちゃん先輩』は『大慌て』で『トンネル』から飛びだして、
「やばいやばいやばい!! 『崩れる』!?」と『みーちゃん先輩』
「『地震』じゃね!? 逃げろ逃げろ!!」と『ミコト先輩』
「待って走るなって! 『地震』が来たらその場でしゃがめ! でも『トンネル』からは離れろ『崩落』するぞ!!」と『彼氏さん』
その場の皆が『トンネル』から少し離れた所に『うずくまって』様子見したわけだけど、『大きな揺れ』は一回だけでその後は何も起こらなかったそうだよ。
そしてその後もう一回『トンネル』に入ってみたそうだけど、もう『二度』と『腕』を掴まれることも、『声』を掛けられることもなくなったんだって。だから皆『帰る』ことになったんだけど、
「………………ねぇ『みーちゃん』さ。さっき『何』したの?」と『ミコト先輩』
「………………部活の『嫌いなOG』の名前をつぶやいただけ。そしたらあの『腕(?)』が『綾先輩』の名前を繰り返しはじめて、そしたら『地震』がおこったわけ。そんだけ」と『みーちゃん先輩』
「なんで『嫌いな先輩』の名前をいったの??」と『ユキ先輩』
「テキトー。まあなんとなく『犠牲者の名前』を聞いてきてるように思ったからってだけ。もしかしたら『綾先輩』に逆に『いいこと』がおこるかもしんないけどね」と『みーちゃん先輩』
ちなみにその『綾先輩』は今現在『みーちゃん先輩』ともども『行方不明』らしい。『ミコト先輩』の『怪談』はこれでおしまいね~。




