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其の六十七…『ぬりかべの話』

 唐突だが『怪談』の『定義』は人によってさまざまだが、『奇妙で不思議で怖いもの全般に関する話』が『怪談』に該当すると『私』こと『やっくん』は個人的に考えている。


 なので『幽霊や妖怪』だけでなく『宇宙人』や『怪人物』や『反社会的な団体』に関する話もそうだし、


 もちろん『怒りを爆発させて私を罵倒してくる女の子』も『私』にとっては立派な『怪談』である(汗)。





「………………ふっっざけんなマジで!!?? なんで『あんた』はそんなに『平気な顔』してんの!? 『彼氏』でしょうが! どんだけ自覚ないのよ!!!???」と『ナツメちゃん』




 その『女の子』が『私』の『幼馴染』である『ナツメちゃん』である。この時『彼女』と『私』は『二人』で『昼休み怪談部』の『部室』にいて、先ほどまでいた『お客さん(怪談を持ち込みに来た生徒)』が帰っていくなり『私』に『食ってかかって』きたのである。



「いや、そんな怒ることじゃないよね?? だって『ユズハさん』と『姫川君』は『部活動』として出かけて行っただけで………」と『やっくん』


「いやそこは『意地』になってでも止めろよ!! どんな理由であれ『恋人が他の男と二人で出かけた』んだけど!? 普通は『嫉妬』するもんでしょ!? なんで『嫉妬』しないのよ!!」と『ナツメちゃん』


「えぇ………? 『ユズハさん』を『信頼』してるから………って言うのはダメなの?


「それは『信頼』じゃなくて『無関心』! そこまで『信頼』するなら『結婚』してないとダメなのよ! 『結婚』してるなら別にそれでもいいけど、まだそうじゃないのなら『恋人の隣』のポジションは絶対に誰にも渡しちゃダメなんだから!!」


「わ、わからない………『ナツメちゃん』が何を言ってるのか本当にわからない………(汗)」




 なぜ『ナツメちゃん』が怒っているのかの『理由』についてだが………いや、そのことは『今回』はあえて『説明』しないでおきたい。なぜなら『私』の抱いている『なぜ怒られているのかわからない理不尽な想い』を『読者の皆さま』にも『共有』してほしいからだ。



「ぜんぜん『理不尽』じゃないから!!! 『やしお』が『彼氏』の自覚が無さ過ぎるから『ユズハ』の替わりに怒ってんのよ『あたし』が!!!!(怒髪天)」と『ナツメちゃん』


「な、なぜ………?? 『ユズハさん』は全然怒ってないのにそれが分からない………(懊悩)」と『私』





 まあ、結局その日は『ユズハさん』と『姫川君』が『出かけた先』からそのまま『それぞれの家』に帰ってしまったという『連絡』を受けたので、『私』と『ナツメちゃん』も『部室』の鍵を閉めて『帰る』ことにした。なので『帰宅途中』もずっと『ナツメちゃん』が『私』に『怒鳴り』続けていたのである。



「ほら『あの二人』部室に戻らずにそのまま帰っちゃったじゃん! あんたどうすんのよ!? もう『彼氏のメンツ』丸つぶれじゃん!」と『ナツメちゃん』


「え、『メンツ』って何?? 別に『時間も遅い』から『直帰』でいいと『僕』も思うけど………」と『私』


「だからそういうことじゃないっていってんの!! 本当に『ムカつく』! なんでわかんないの!? 『あんた』のその『無神経』なところがマジで『イラつく』んだから!!」


「あまりにも理不尽すぎる……………(しおしお)」





『ナツメちゃん』が非常に『不機嫌』で手が付けられないので、『私』は仕方なく『いつもの帰宅コース』からちょっと逸れて『大通り』を歩き、『ナツメちゃん』と一緒に『マ〇ク』に入ったのである。とにかく『私の奢り』で『甘いもの』でも食べて『機嫌』をなおしてもらえたらと思ったからだ。



「やっぱり『ホットアップルパイ』は『至高』だよねぇ~『マッ〇』来るといつも頼んじゃうもん(ほくほく)」と『私』


「………………どう考えても『三角形チョコパイ』の方がうまいし(もぐもぐ)。あんたにもこれの『おいしさ』を教えてあげるわよ(スマホでテイクオーダー)」と『ナツメちゃん』



 とりあえず『機嫌』は直ったらしく『ナツメちゃん』は自分のお金で『テイクアウトの三角形チョコパイ』を『私』に持たせてくれた。『普通の人』なら『これでナツメちゃんの機嫌は直ったな』と『油断』するだろうが、本当は『まだ不機嫌だけどとりあえず冷静になっただけ』なことを『私』は知っている。


 なので続けて『カプセルトイ専用のゲーセン』に立ち寄って少々『散財』する。その後『カラオケ』にいって『気持ちよく歌って踊れば』、帰るころになると『ナツメちゃん』もすっかり『上機嫌』になったのだった。



「…………ふぅ~歌った~♪ 『やしお』最近『藤〇風』にはまってんの? 結構いい感じだったじゃん」と『ナツメちゃん』


「『なんなん』しか知らなかったんだけど、『友達』と『カラオケ』言った時にそれを始めて歌ったら『声似てね?w』って言われたから練習したんだ(はにかみ)。そういう『ナツメちゃん』は『あゆう』が相変わらず好きなんだねぇ」と『私』


「『あゆう』の尊さは不滅だからね。でも『やしお』のせいで『藤〇風』気になってきたじゃん。早速聞いてみよっと~♪」




 これでやっと『家』に帰れる、と『私』は『すっかり暗くなった空』を見上げて密かに『安堵』のため息を漏らす(そして『三角形チョコパイ』を食べる)。そのまま『ナツメちゃんの家』に通じる『住宅街』の、あの『車一台』がぎりぎり通れる『狭いうえに変に曲がったりする道路』を『二人』で『トボトボ』歩いていた。


 時刻は『下校や帰宅時間帯』よりももうちょっと『遅め』だったので(それでも高校生がまだ出歩けるくらいの時間帯だが)本来なら『住宅街』の道路の『人通り』はなさそうだ。だが最近『金沢の住宅街』はそこら中に『時間貸しパーキング』が出来ているので、そこに『駐車』したい車の出入りが多くて結構『騒がしい』気がする。


 いや、大抵『ハイブリッド車』なので別にそこまでうるさくも無いわけだが…………だが『車』がやってくるたびに『私とナツメちゃん』は道の端に寄ったり『民家の敷地』にちょっと踏み込んだりして『回避』しなければならなかった。『雨や雪』が降ってたら嫌な気分になってたかもしれない(今日は晴れてるけど)。



「ここら辺は『駐車場』ばっかじゃん。『あたし』の家の周りはなんか『ホテル』建ちまくってるよ。『空き家』を小さい『ホテル』にして『インバウンド』狙いだってさ」と『ナツメちゃん』


「へ~、本当に最近『町中』あるくと『外国人だらけ』だよね~。『カナ駅(金沢駅)』なんてマジで近寄りたくないレベルだし……」と『私』



 と、その時だった。





「………………あれ? ん??」と『ナツメちゃん』






 彼女が突然『道路のど真ん中』で『停止』した。『私』がそのまま『数歩先』に進んでから気づいて『振り返る』と、『ナツメちゃん』は『きょとん』とした顔で『道路の真ん中』に『立ち尽くして』いた。



「………? どうしたの? なにか落ちてた………??」と『私』



 最初『私』は『ナツメちゃんがなにか見つけて立ち止まった』のかと思った。でも彼女はずっと『私』を『変な顔』で見つめ続けていて、『何かを頑張ってる』風なそぶりを見せ始める。



「………………ふん! ………………あれ? ………………な、なんで??」と『ナツメちゃん』



 だけど『できない』らしくて結局『棒立ち』しているだけだった。『私』は(今日はずっとそうだけど)『訳が分からない』ので『ナツメちゃん』に近寄って、



「えっと………なにしてるの?? なんかの『フリ』って………『ナツメちゃん』はそういう『キャラ』じゃないのよね(汗)。何かの原因で『前』に進めないの?」と『私』



 

 すると『ナツメちゃん』は『呼吸を止めて全身に力を入れていた』のをやめてから、


「………………はぁ、はぁ、『やしお』………『あんた』なら信じてくれると思ってるから『正直』にいうけどさ………『一歩も前に進めなく』なったのよマジで。『ここ』から『一歩』も『前』に『進めなくなった』の(真顔)」と『ナツメちゃん』



「………………『一歩も前に進めなくなった』????」と『私』




 どうやら『ナツメちゃん』は『道路の真ん中』を歩いていると突然『身体が硬直』したというか、『まるで目と鼻の先に『壁』ができたかのような感覚』になってそれ以上『前進』できなくなったと言い出したのだ。



「本当に自分でも意味わかんないんだけど! なんか『後ろ』とか『横』とかには普通に動けるのに、『前』に行こうとすると『目のまえに見えない壁』ができたような感覚になって『足』が動かないの! ………でも『足が硬直して動かない』ってわけじゃないのよ………」



『ナツメちゃん』はそう言ってから『踵をあげる』動作をみせた。確かに『踵』が上がり『膝』も曲がり、その『膝頭』が『靴先』より『前』に飛び出すことはできる。なのに『足を前に踏み出そうと』すると『見えない壁』が瞬間現れて『足』を動かせなくなるのだそうだ。



「えっと………つまり『足を前に踏み出そうとする』と『壁』に『足』が『ぶつかる』ってこと??」と『私』


「ううん、別に『足』は何にもぶつからない。ほら『壁』が目の前にあると『足』って『前に出そういう気が無くなる』じゃん? その感じに近いね。『前に踏み出そうとすると目の前に壁があるのが分かるから、『膝』がぶつかっていたいから出さない』って感じ」と『ナツメちゃん』



 ちなみに『私』は『入念』に『ナツメちゃん』の『前方』に『壁』がないことを確認した。もちろん『私』は問題なくどこにでも行けるのだが、なぜか『ナツメちゃん』には『制限』が存在するままだ。ちょうどここで『車』がきたので『二人』で脇に避けてやり過ごす。



「………それは『自分の意志で前に進もうとしてないだけ』なんじゃないの………? いや、でも『なぜか未知のど真ん中で前に足を踏み出そうという気が無くなる』っていうのなら、これは確かに『怪奇現象』だ………」と『私』


「なんだろね~なんていえばいいんだか………なんでか『やべ、ここに壁があるから前いけないわ』って思っちゃんだよね~。いや『頭』では『何もない』ってわかってんだけど『足』は『ここに壁あるよ!進めるわけないよ!』って強情張ってる感じって言うか………(表現が難しい)」と『ナツメちゃん』




 とにかく『ナツメちゃん』は『前進』できなくなったので『私』は『道を変えればいい』と思って移動を提案した。だが『ナツメちゃん』が『10歩』ほど後ろに下がるとまたも『見えない壁』に阻まれて『棒立ち』を強制されたのだ。『横移動』はそもそも『民家』があるので全くできない。結果『ナツメちゃん』は『この場所』から一切動けなくなってしまったのだった。




「………………『本当のマジ』でここから動けない感じ??」と『私』


「………………『本当のマジ』に『ガチ』がついてここから動けない感じ」と『ナツメちゃん』





 なので『ナツメちゃん』はそこで『途方』に暮れてしまった。基本的に『最初に立ち止まった場所』から『数メートル四方』の空間から『脱出不可能』になってしまったので、その場に座り込んでとりあえず『一服』つく。見れば『真っ暗な空』には『雲』がかかり始めており、『雨の匂い』までしてきていた。最悪だ。



「…………『ナツメちゃん』、ちょっと待ってて。すぐに『霊能者』に連絡して助けてもらうから………」


 と『私』がつぶやいて『スマホ』を取り出す。ちなみに『ナツメちゃん』は地面に座って『詰まらなさそうな顔』をしており、多分『成人』してたら『煙草』を吹かせていたかもしれない(似合ってるから)。そしてまずこういう時に一番頼りになる『氷室麗華さん』に連絡を取ると、



『………………よく私の『番号』を知ってたわね(驚き)』と『氷室さん』


「ごめんごめん『ユズハさん』から教えてもらったんです。あの、それで『かくかくしかじか』なんですが………」と『私』


『…………それは確実に『塗り壁』ね。あなたも知ってるんじゃないかしら?』




 もちろんこの『塗り壁』は『某幽霊族の少年の漫画』で知らない人はいないであろう『超メジャー妖怪』である、あの『塗り壁』である。本来は『江戸時代』に実際に語り継がれていた『伝承』で、『夜間人の通行を妨害する何か』の『総称』であるそうだ。なので本来は『姿が見えない』そうである。『狸や狐の仕業』とされることもあるとか。



「ぬ、『塗り壁』!? ………『逃れる方法』はあるんですか?」と『私』


『そのまま朝になるまで待ってればいいだけよ。明日の朝になったら一応報告して頂戴』と『氷室さん』


「え、ちょ!? 『朝まで待て』ってここ『外』ですよ!? なんか『お経』でも唱えたら逃れられるとか………」


『そういう『伝承』は聞いたことないわね。安心して、『一晩待ちぼうけ』になるだけで『食われる』とかはないから。意外と『無害』よ。それじゃあ私はこれで………』


「ちょっと待ってくださいって! なんでそんな『そっけない』んですか!? 『一晩中待ちぼうけ』食らうだけでも十分に『害』ですよ! 明日は普通に『学校』あるのに………」


『『堰守衆』がそこに行こうとしても『決してたどり着けない』からどうしようもないの。安心して、『朝』になれば『解放』されるから』



 という『あんまり関心のない態度』で『氷室さん』の『通話』切れてしまった。すると『ナツメちゃん』はなぜか『妙に平静』な態度で、



「………………『ひむろん』は『助ける必要はない』とか言ってたんじゃない? あの子『すぐに人死にが出るレベル』じゃないと基本的に動かないしね………」


「『雨が降りそうな夜の野外』で『一晩中途方に暮れる羽目になる』ことが『人死にが出ないレベル』じゃないでしょ! ちょっと待ってて! 『警察』呼ぶから! あと『周りの家の人たち』にも助けを求めるよ!」と『私』




 言った通り『私』は『警察』に『電話』する。電話の向こうの『警察の人』は、


『…………とりあえず人を派遣します。場所を教えてください』




 とだけ『困惑気味』に応えたので『私』は『グーグルマップ』でしっかり確認してから場所を教える。さらに『周辺の民家』に助けを求めてみた。



「すみませ~ん! 助けてほしいんです~! お願いです~!!」と『私』



 本来なら『私』は『人見知り』で『知らない人の家』を尋ねることも『大声を出す』ことだって恥ずかしくて仕方ない。でも今は『そんなことも言ってられない』ので『ナツメちゃんが動ける範囲の家』の扉をたたきまくった。


 だけど『家の人』は全く反応はしてくれなかった。ちゃんと『窓』から『あかり』が見えていて『テレビ』の音声もかすかに聞こえるのに、どれだけ『私』が声をかけても何の反応も帰ってこないのだ。




「すみませえええええええん!!! たすけてくださあああああいい!! せめて雨風をしのがせてくだっさああああああああいい!!!!」と『私』




 だけどやっぱり『無反応』は変わらない。そしてここで『ナツメちゃん』が『ボソッと』、



「………………そういえばさっきから『車』が一台も通らないね………すぐそこに『パーキング』あるのにね」と『ナツメちゃん』



 彼女の言う通り『私たち』の『目と鼻の先』には『時間貸しパーキング』があり『ギラギラ』と光を放つ看板に緑の文字で『空』とはっきりと示されていた。なのにその『駐車場』を目指す『車』も一台も現れない。そして『シトシト』と『雨』が降ってきたではないか。




 ポツ、ポツ、パラパラパラ………。




「ああ、『雨』が………『弁当忘れても傘忘れるな(北陸民の格言)』とはいうけど今日は持ってきてない………『ナツメちゃん』は傘持ってる?」と『私』


「………………持ってない。まあでも………………」




『ナツメちゃん』はそこで『大きなため息』を吐いてから、



「………………『やしお』、あんたは別に何ともないんでしょ? だったら帰りなよ。あんたがここに残る『義理』はないし、『あたし』も別に『一人』で『朝』まで粘ることに抵抗とかないし。それにもうすぐ『警察』が来るみたいだし、あんたがここに残る理由はないって。さっさと帰りなよ」




 妙に『優しい口調』だったので『私』は逆に、


「いやいやいや! 『女の子』を一人にはしておけないよ! いくら『金沢』が大して発展してないから『安全』とは言っても『若い女の子』を『一人』夜道に放置して帰れるわけない………………」



 だけどそこで『ナツメちゃん』はいきなり立ち上がって『私』の『襟首』を掴み、『怖い顔』で凄んできたのである。




「………………あんたがそういう『男らしさ』を見せるべき相手は『ユズハ』なのよ。もし『あんた』が普段から『姫川』みたいに『誰に対しても分け隔てなく格好いいところを見せてる』のなら構わないけどさ、別にそういうわけじゃないじゃん? なら普通は『男らしい所』を『恋人』である『ユズハ』に見せるべきであって『あたし』に見せるのは『お門違い』ってわけ………『あたし』の言ってることわかるっしょ? だから『あんた』はさっさとここから帰るべきなのよ? オッケー?」




 だけど『私』だって『男なら引けないことがある』の心持ちでにらみ返して、



「…………『ナツメちゃん』の言ってることが全然わからないよ。『恋人だけを特別扱いして他の女性はぞんざいに扱う』ってのが『正しい』なんておかしい。『困ってる人』がいたら『性別』関係なく助けるのが『人としてあるべきこと』だから『恋人』が云々とか関係ない…………」


「『恋人だけ特別扱いして他の女は雑に扱うべき』って『正しいこと』じゃない? 『雑に扱え』はおかしくても『恋人よりも扱いを悪くしろ』は『当たり前』じゃん。そうでしょ?」と『ナツメちゃん』



「い、いや、えっと………(思考中)…………って! 確かに『恋人だけを特別扱い』はその通りだけど、『今の状況』は『恋人』じゃなくても助けるべきで………」と『私』


「いやあんた別に『助ける』ことなんてできないし、『プロの霊能者』は『朝まで粘れば大丈夫』って言ってるし、さっきから『人通り』も『車通り』もないわけじゃん? これだと別に『怖い人たち』はこないし、『化け物』が出てきたとしても『あんた』何ができるの? 『あんた』が残ることの『メリット』がないのになんで『残る』の? それどころか『あんた』も明日『学校』なんだから普通に寝不足になるだけど?」と『ナツメちゃん』



「………………えっと、その……………あれ~? 『ナツメちゃん』の言ってることが『明らかにおかしかった』はずなのになんか『反論』できないぞ~?? なんでだ~??????」



 確かに『ナツメちゃん』の言ってることの方が『正論』なのかもしれない………いや、絶対『正論』じゃないのよね?? でもなんでか言い返せない……………、




 ……………だけど『私』は『男』で『ナツメちゃん』は『女の子』なんだ!




「………………なんて言われようと『僕』は残るよ。だって『ナツメちゃん』を一人で放っておけないから。『理屈』で何を言おうと『僕』には関係ないからね? 『ナツメちゃん』が何を言おうと『僕』は残るし、結局『ナツメちゃん』は『僕』を追い払うこともできないから受け入れるしかない。これで決まりだね!」と『私』



 すると『ナツメちゃん』はそこで『雨を降らせる空』を見上げて、



「………………はぁ、あんたって本当に…………世界一ムカつく『幼馴染』だよね………………」








 結局『その日の夜』は『二人』で『道路』の真ん中に陣取って『朝が来る』のを待ち続けた。といっても途中『私』が『コンビニ』に走って『傘』と『食べ物や飲み物』を調達しては来たのだが…………そして『朝』になるとふいに『ナツメちゃん』が言い出したのだ。





「………………あ、もう『帰れる』わ」と『ナツメちゃん』





 彼女がそう言って歩き出すと『どこまでも前進すること』ができたのである。なので『私』と『ハイタッチ』して、



「やった! 『塗り壁』は退散した! さぁ帰ろう! 『お風呂』入ってすぐ『学校』にいかないと!」と『私』


「あんた『元気』ね~。『あたし』は今日は『病欠』にしたいけど………でも『やしお』がそれなのに『あたし』だけ休むのはムカつくから登校するわ(意地)」と『ナツメちゃん』




 そしてこの話を『昼休み』に『ユズハさん』と『姫川君』をはじめとする『昼休み怪談部』のメンツに話したのであった。

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