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其の五十九…『昼休み怪談部事始め:『超決戦! 霊能者とその他色々大集合!』にまつわる話』

 今回もまた『其の五十八』の『続き』である。ちなみに現在起こなわれている『第三回目の話し合い』の参加者を一応『おさらい』しておきたい。



 まず『昼休み怪談部存続派』は『部長:高宮ユズハさん』を筆頭に『副部長兼会計:やっくん(私)』と『私の幼馴染:藤堂ナツメちゃん』、『ユズハさんが連れてきた視える人:姫川正也君』、『部外者:塩尻華さん』、同じく『部外者:倉橋渚さん』、『少年魔術師:斎藤和也君』、『不良養護教諭:四季咲仁亜先生』である。




「誰が不良教師だ誰が(義務的ツッコミ)」と『ニア先生』




 対する『昼休み怪談部廃止派』を率いるのは『本物の退魔師:氷室麗華さん』を筆頭に、『霊能者疑惑のある転校生:及川桜さん』と『明らかに怪しい大人:鳴神フランシスコ陶冶さん』、そして『前回』急遽こっち側に『加勢』した『ごく普通の一般人(?):野崎アユさん』の『四名』だ。



 そしてここに『今回』から『第三極』である『傍聴席』が追加された。その名の通り『どっちにも与せずただ議論を聞いてるだけの観客』的ポジションである。ここに座るのは『少年院帰りの怖い先輩:サンシ先輩』、『もう一人の本物の霊能者:生野サカナちゃん』、そして『その二人と仲良しの女子:ノナさん』である………そういえば『サンシ先輩』と『ノナさん』の『本名』ってなんなんだろう??



「えーと………」と『ノナさん』


「…………まあ………な………」と『サンシ先輩』


「………え? なんですかその反応??」と『私』


「「???」」と『塩尻さん』&『倉橋さん』




「…………『生野魚』、貴女は『私』と『同じ立場』にあるはずよ。なのになぜ『協力』しないのかしら? 貴女は『昼休み怪談部』の活動を何とも思ってないの?」と『氷室さん』


「何とも思ってるよ『レイレイちゃん』。だから『傍聴』するんだよ。『宇宙人たち』がこの『会議』をすごく『注目』してるからね」と『サカナちゃん』


「『宇宙人』………『怪異が注目している』ということね? やっぱりこの話し合いは『長引く』だけ『人類』の方が『不利』になるのかもしれないわね………(溜息)」と『氷室さん』


「だから『サカナちゃん』は『霊能者』じゃないって『レイレイちゃ~ん』!」と『サカナちゃん』



「…………そういえばこの『二人』が同じ場所にいるのかなり珍しくないか?」と『ニア先生』


「実は僕も『二人』が面と向かって『会話』してるところ初めて見ましたね………」と『斎藤君』


(そうなのか………)と『姫川君』




 では『ここ』からは前回の『野崎さん』の言葉の続きからだ。



「私は『昼休み怪談部』は『廃部』すべきだと思う! 『ひむろん』と考え方『同じ』ってこと! なぜなら『姫川君』が可哀そうだから!!」と『野崎さん』



 正直言うとこのタイミングでの『野崎さんの登場』は『この場の誰も』想定していなかったと思う。ちなみに『野崎さん』は『ナツメちゃん』と『ノナさん』と『塩尻さん』と『倉橋さん』が『友達』で、『ユズハさん』は『互いに面識はあるがあんまり絡んだことない』間柄だそうだ。なので『ノナさん』が戸惑って、




「…………な、なんで『アユ』は『ひむろん』の味方を………?? さっきあんた『ひむろん許さん!』ていってなかった???」と『ノナさん』




『氷室さん』が若干『怪訝そうな顔』をするが『野崎さん』は興奮しながら、


「『ひむろん』が『姫川君』を『頭おかしい』呼ばわりしたのは確かに『ムカついた』けどさ! でも『私の気持ち』はこの際どうでもいいわけよ! 大事なのは『姫川君が嫌がってること』なんだからさ………あ、でもやっぱり『腹立つ』から『姫川君』に謝って『ひむろん』! 『姫川君』は『異能』に苦しんでるだけでむしろ『鋼のような意志力』を持ってるんだから! そうじゃなかったらあんなに『優しい』わけないでしょうが!!」



 威嚇された『氷室さん』は何時もの『クール』な顔だが声は少し困った調子で、


「私は最初に『口下手だけど』と前置きしたわよ………」


「それは『謝ってる』にはならない!(正論) さぁちゃんと『姫川君』の顔を見て『謝って』よ! まずはそれをしてくれないと話は始まらないよ!(鼻息荒い)」と『野崎さん』


「…………わかったわ。『握手』をしましょう『姫川正也』。さっきの『広言(暴言)』を謝罪するわ………だけどあなたが『怪異に憑りつかれて操られている可能性』が『零』ではないことだけは訂正しないわよ」と『氷室さん』



 握手を求められていた『姫川君』は『ナツメちゃん』と『ユズハさん』から『翻訳して(野崎さんの言葉を教えて)』貰っていたので一応内容は理解していた。そのため『握手』を返してから『野崎さんの方向(と彼が思っているが全然違う方向)』に向かって、



「…………これでいいか『野崎』? 俺は別に『氷室』のことは恨んではないし、それどころか『正しいこと』を言ってると思うぞ。『俺』は今回は『高宮の味方』にはなっているが、『本音』を言うと『高宮の意見はちょっと賛同できない』と思っている。『怪異と人類の共存』が『達成』されると………」



「姫川君、『野崎さん』は『そっち』じゃなくて『こっち』だよ」と『ユズハさん』



「…………む、すまん(向きを変える)…………沢山の『俺のような人たち』が産まれてくるわけで、皆が皆『耐えられる』とはとても思えない。そもそも『体の強さ』や『心の強さ』は『個人差』があり、しかも『先天的な才能』だと俺は思ってるからな………耐えられないやつは耐えられないだろうし、そんな『苦しみ』を『俺たち』が『推進』しようというのは、さすがに『俺』はどうかと思う………だが」



「…………『だが』?」と『野崎さん』

「…………」と『氷室さん』



『姫川君』はそこで少しだけ『笑み』を浮かべて、



「………だが、一方で『怪異や不思議』は『俺』にとっては『唯一の希望』なんだ………おかげで俺は『恩返し』ができる可能性が残されているからな………」と『姫川君』




 その場の全員が『実の両親に捨てられた『姫川君』を拾って育ててくれた『養父』は『姫川君に引き寄せられた怪異』によって『死亡』しており、また『養母』も『霊障』によって『寝たきり生活』になってしまっていることを思い出した。


『死んだお父さん』に『死後』があるのならそれは『救い』だし、もしかしたら『不思議』によって『動けないお母さん』も『元気』になれるかもしれない………それだけが『姫川君』が『自分の苦しみ』を耐えることができる『理由』だそうである。



 思わず『サンシ先輩』が感心した顔で、


「なかなかの『男気』じゃねーか『姫川』。俺お前みてーな奴結構『好き』だぜ? 今度『ダチ』つれて『カラオケ』いかねーか? お前何が歌えるんだ?」と『サンシ先輩』


「え、いや、先輩とカラオケはちょっと………(嫌そう)」と『姫川君』


「『姫川君』は『昭和のポップス』とかの『古臭い音楽』わかんないよ『サンちゃん』~!」と『ノナさん』


「俺が『歌謡曲』の良さを教えれば問題ないじゃねーか!(昭和趣味)『ノナ』も来いや! お前も『昭和』無しじゃあ生きられねー体にしてやんぜ!(嬉々)」と『サンシ先輩』




「ちょっと『キュン』って来たんだけど『姫川』~! 結構顔見ると『イケメン』じゃね!? ねぇねぇ『彼女』いるの~? 教えてよ~!(目キラキラ)」と『塩尻さん』


「『私』も『姫川』モテると思ったな~! 今度『合コン』セッティングしてあげよっか? あんた『女の子慣れ』してなさそうだから『今の内』から慣れておいたいいんじゃない~? なんなら『私』で『慣れる』のはどう~???」と『倉橋さん』


「はぁ…………(ついていけてない)」と『姫川君』


「ちょ!!?? なに『私の姫川君』に『色目』使ってんのよ!!(激高)」と『野崎さん』



 途端に『雑談』が『場』を支配し、『野崎さん』と『塩尻さん&倉橋さん』が『喧嘩(じゃれ合い)』を始めて『笑い声』が『部室』を埋め尽くした。そしてここで『昼休み終了五分前の音楽』が流れ始めたので、『ナツメちゃん』が仕方なく『宣言』した。




「あーもう! ふざけてたら終わったじゃん! 仕方ない、『話し合い』は『明日』に持ち越しね! 『ひむろん』と『ユズハ』は絶対『出席』すること! 他のメンツも『意見』があるなら『お昼』もってここで食べながらやるから! はいオッケー、解散!」と『ナツメちゃん』



 すぐに『この場の全員』が『速足』で各々の『教室』へと走り去る。だが『四季咲先生』だけは『新しい紙たばこ』に火をつけて『一服』し………そこで偶然『部室』の前を『鳳仙紗良先生』が通過した。


「あら? ニア先輩………じゃなくて『ニア先生』何してるんですかこんなところで………知ってるはずですけど『校内全面禁煙』ですよ?」と『鳳仙先生』



 すると『ニア先生』は顔に『陰影』を刻んで、


「『ニア先輩』か………懐かしいな。おかげで『学生時代』を思い出したよ『サラ』。あの頃の私たちはこうやって二人で『煙草』片手にいろいろと『やんちゃ』してたよな………?」



「私は一度も『煙草』吸ったことないですし『やんちゃ』も私は主に『尻ぬぐい係』でした(憤然)」と『鳳仙先生』


 結局『ニア先生』は『ホー先生(鳳仙先生)』に襟首をつかまれ『引きずられる』ようにして『保健室』に連行されたのだった。




 そして………『ごく自然』に残っていた『鳴神さん』と『及川さん』の二人が、


「…………つまらない『展開』になってきましたねぇ。『双方の主張が平行線』のまま『解決』しないじゃないですか。これだと『三回目の話し合い』を続けたところで『何も決まらないまま』になるでしょうねぇ」と『鳴神さん』


 彼はそう言って『椅子』に座って『ミニ冷蔵庫』から『紅茶〇伝』を取り出して飲む。だがもしこの場に『ユズハさんと私』がいたら『部室の冷蔵庫にはお茶とミネラルウォーターしか入っていない』ことを指摘できたのだが、あいにくすでに『授業中』だ。



 そして『及川さん』の方はと言うと、そこで突然『部室の入り口』を眺めてから、


「…………そうやってさっきから『覗いている』君は誰? ………ありゃりゃ? 本当に『誰』?? 見ない顔だけど………?」と『及川さん』



 だが『部室の入り口』には『誰』もいないし『声』も聞こえない。しかし『鳴神さん』も気づいて、


「…………私は『鳴神・フランシスコ・陶冶』と申します。そしてこっちのお嬢さんは『及川さん』ですね………おやぁ? ですが『二人』しかいないのでは? ………ふ~ん、『ユズハさん』も『やっくん』もそんなことを一言も………ほうほう」



 彼はそこで『立ち上がって』から部屋の壁にある『棚』の前にやってくる。そこにある『色々な書類』を取り出して、


「…………ほう、本当にありましたね。ではあなたが………あ、もう帰るんですか。ずいぶん早いですねぇ~、なんで来たんですか?? ………って人の話を聞かない人ですね………(溜息)」と『鳴神さん』



 彼はそういってからまた『座り』なおして『紅〇花伝』に口をつける。一方『及川さん』はなぜか突然『部室内』を『スマホのカメラ』で『パシャパシャ』撮り始め、



「………『怪異と人類の共存』………たぶん『ゆずっち』たちの方は『『此岸(この世界)』に『彼岸(異世界)』の存在を呼び寄せて一緒に暮らす』………みたいな感覚で言ってると思うんだよね。でもそれは『違う』んだよなぁ~。『彼岸』なんて世界は『無い』んだよ。『宇宙』には『外側』はなくて『一つ』しかないし、『世界』の上や下や隣にさらに『世界』があるわけでもない。『怪異』はすべからく『此岸』にしかいないんだよ………」



 彼女がそう言ってから『スマホの写真フォルダ』を確認すると、そこには『奇妙な写真』が納められている。それは『夜中のどこかの崩れかけた廃墟の前で『ギャルピース』をかましている『5人の女子高生』』の『写真』だった。『カメラのフラッシュ』のおかげで『顔』は見えるのだが、別に『あり得ないものが写りこんでいる』というわけでもなく、楽し気に笑っている女の子たちというだけでおかしい所は何もない………、


 だがその『写真』は全て『部室内』を撮影して写ったものだという点をのぞけば、だが。



「………『怖い話』や『怪異に関係する話』をするときに『皆が皆』必ずこまめに『写真』を撮ってみたり、『スマホのマイク』を『虚空』に向けてみたりなんてことはしない………『この怪談を話すと心霊写真が撮れる』って話でもしない限りはね。でも実は『ちょっと怪異について話してみただけ』でも、あるいは『怪異と言う単語』を話した『だけ』でも『寄ってくる』んだよね………そしてそれに気づけるのは『第六感』とかそんな『あやふや』なものじゃない、『油断しない心』と『センス』だよ」と『及川さん』



 さらに彼女が『マイク』を『虚空』に向けてから『録音』し、それを『再生』すると『石田修一君』という『男子生徒』の『朗読』する音声が聞こえてきたのである。



『………これは『金沢市立大学』のキャンパス内にある『でっかい橋』の話でな。あの『橋』は『幽霊橋』とか学生たちから呼ばれてるらしくて、しかも『人気の講義が行われる建物』にいくためには絶対通らないといけない『橋』らしいんだ。ある『学生』がある晴れた日の『昼』に『幽霊橋』を渡っていると、『空の上』に『全身真っ赤な二人の男』が『空中』を『歩いて』いて、しかも『赤く光ってる巨大な金属製の柱』を『肩』に載せて『ワッショイワッショイ!』と叫んでたそうで………』と『石田君の声』




「あはは、何それ本当に『怪談』~? 全然怖くないんだけど~?」と『及川さん』


『………どっかの誰かが『面白くない』とかいっておりそうじゃが、『怪談』に重要なのは『面白さ』ではなく『リアルさ』じゃぞ』と『果心居士』


「いやその話『リアルさ』も全然ないから(平静)」




 そこで『鳴神さん』が上機嫌そうに、


「…………ふふふ、結局『言葉』だけでは誰も『納得』しないんですよ。『行動』で示して初めて『納得』が得られる。特に『堰守のプリンセス』のような『最前線で戦う行動派』には猶更ね。ここは『我々』が『人肌』脱いであげましょうかね………!」



「まるで私らが『怪異側』みたいな言い方してるけど立派な『退魔師』だからね(ツッコミ)」と『及川さん』



 果たして一体『なに』が起こっているのやら………?? ていうか『人肌脱ぐ』って表現おかしくない?? だけど『昼休み怪談部事始め』は確かにこの『第三回目の話し合いの前半戦』終了後と共に『異常な方向』へと動き始めたのは確かですね。

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