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其の五十八…『昼休み怪談部事始め:『マッチングアプリの怪』にまつわる話』

『今回』も『其の五十七』の続きで、『語り部』は『私』こと『やっくん』である。



 そして今現在『昼休み怪談部の部室』では『論戦』が行われており、『部活動廃止派』の方は『氷室さん(退魔師)』と『及川さん(謎の転校生)』と『鳴神さん(明らかに成人で学校と無関係)』の三名。


 VS


『部活動継続派』の『ユズハさん(部長兼恋人)』と『私(副部長兼会計)』と『ナツメちゃん(私の幼馴染)』と『姫川君(視える人)』と『塩尻さん(部外者)』と『倉橋さん(部外者)』と『斎藤君(ラノベ作家兼高校生魔術師)』と『四季咲先生(養護教諭兼怪談師)』構図である………かなり『カオス』な面子だ(汗)。



 そして、その『カオスなメンツ』の中で『視える人:姫川君』が『ユズハさん』を『援護射撃』するために『渋々』だが以下のことを言った。



「…………俺は皆が知っての通り『他人が見えないものが見え、また逆に他人が見える人が見えない』人間だ。だから『一般人とのコミュニケーション』にもいろいろと『困難』を抱えていて、過去には『精神科医』から『統合失調症』や『自閉症スペクトラム』の診断を受けたことすらある。そりゃあそうだろうな、『突然意味の分からないタイミングでパニックになる症状』に名前をつけようとしたらそうにしかならないだろうさ………(微笑)」



 ここで『部活動継続派』は『凄く気まずそうな顔』をしつつ『私とナツメちゃん以外』の皆が『ユズハさん』を見る。



「ちょ、ちょ!? 仕方ないじゃんか! 『霊能者の味方』がいないと『私の言葉』は『机上の空論』になっちゃんもん! そんな目で見ないで! 姫川君マジでごめん!!(滝汗平謝り)」と『ユズハさん』





 だが『姫川君』は『淡々とした口調』で続ける。


「…………そして、実は『俺と怪異は共存できているのか?』という問いについては『俺自身』も正直『分からない』としかいえないし、それを色々と『突き詰め』始めると『議題が変わる』からあえてそうはしない。だから『今』はあえて『俺は共存できている』と『断言』することにするが………『氷室』、『高宮』の言葉は『一理』あると思うぞ。『怪異には『言葉が通じる奴』と『通じないやつ』がいる』から『通じる奴』と『交流』できるし、『霊能者』が『怪異に対する警察』の立ち位置なら、『警察以外の人たち』だって必要だろう? 『世の中』は『警察』以外にもたくさんの人たちがいてうまく回ってるわけだからな………『氷室』はずっと『警察らしく生きていた』だろうからなかなか難しいかもしれないが」と『姫川君』




 言われた『氷室さん』は目をつぶって渋い顔になってから、


「………やはり『私』は『口下手』ね。『私たち退魔師』にとって『話の通じる怪異』は『口八丁でこちらを騙そうとするずる賢い敵』でしかないのよ。そして『私』は『高宮柚葉』に『味方』する『あなた自身』が『正気』だともとても思えない………『姫川正也』が『怪異』にそういう風に『言わされていない』ことを『証明』できるかしら?」と『氷室さん』



 普通なら怒るだろうが『姫川君』はむしろ『笑み』を浮かべながら『天井』を仰いで、


「はは………全くその通りだ。其の言葉に『俺』は『言い返す手段』が『絶無』なんだ『氷室麗華』。なぜなら『俺』は『自分の正気』を『証明』できないんだからな………………だが、『俺の狂気』をお前は『証明』できるか?」




「…………あえて『できる』と断言するわ。なぜならあなたは『利敵行為』をしているからよ」と『氷室さん』


「なにそれ! じゃあ『私は』は『逆』に『姫川君は正気だ』って『証明』できるよ! だって『怪異は全部が全部敵じゃないことを知っている』から!(プンスコ)』と『ユズハさん』



「完全に『平行線』ですね………」と『私』




 そこで『ナツメちゃん』がなぜか『司会』になって『パンパン』と手を叩き、


『はいは~い! ほらまた『決着がつかない』になっちゃったじゃん! 『ユズハ』も『ひむろん』も『相手を説得しないとダメ』ってことわかってんの!? 『ユズハ』は『ひむろん』に『OK』を貰わないと『堂々と大手を振って部活を続けられない』わけだし、逆に『ひむろん』も『ユズハが自分を無視して暴走し始め』たら『自分の負担』が増えるだけなんだけど?? そこんとこ分かってる? なのになんで『説得』から一番『遠い所』にいっちゃうかな~? ほら『二人』とも『冷静』になれ! はい、いったん『握手』して『仕切り直し』ね! ほら『握手』しなって!(命令)」と『ナツメちゃん』



「「………むぅ(握手)」」と『ユズハさん&ひむろん』




『二人』が『ナツメちゃん』の仲介で『握手』することで『三回目の話し合い』は『途中休憩(?)』に入った形になった。まるで『前半のハーフタイム』が終了したかのようである。ちなみに今は『昼休み』でまだあと『10分』程度時間が残っている。



 そして、実はそんな『昼休み怪談部』の『論戦』を『部室の扉の隙間』からこっそりと『覗いている』人物がいた。誰であろう、『姫川君』が『黒百合丘学園』で『唯一認識できない女子生徒』である『野崎アユさん』である。



「………な、『正也君』を『キチ〇イ呼ばわり』にするなんて許さないわよ『ひむろん』………! こうなったら『一年生グループ(ディスコードにある一年女子だけのチャットグループ)』で『連絡』回して『ひむろん』を『仲間外れ』に………」



「『氷室』はそもそも『友達』がいないからあんまり意味ねーと思うぞ」と『サンシ先輩』


「ひぃ!?(サンシ先輩がなんでここに!)」と『野崎さん』



『野崎さん』が『自分の悲鳴』を『ギリギリ』手で『塞いで』から『頭上』を見上げると、そこには『若干切れ気味』の『サンシ先輩』の『強面の顔』が浮かんでいた。その『怖い先輩』の方は『野崎さん』を睨んで、



「…………あ? お前今『俺の顔』見て『悲鳴』あげたな? てめぇの家では『悲鳴で挨拶しろ』って教育されてんのか?? あん? なんか言ったら………」



 と、そこで今度は『ノナさん』が『サンシ先輩』の後ろから『顔』をだして、


「なに『後輩女子』にすごんでんの『サンちゃん』w 今時『女子受け』するのは『私にだけ優しいやくざ』なんだからさ。全ての『私』に優しくしなよw」と『ノナさん』


「やかましい、そもそも『アンガーコントロール』ができるなら『やくざ』になってんねーんだよなめんじゃねーぞ(舌打ち)」と『サンシ先輩』


「そういう『悲しいマジレス』は全女子が求めてないから(呆れ)」




「何の話してるんですか二人は………(困惑)」と『野崎さん』


「お前が『覗き』なんてしてるから気になったにきまってんだろ。趣味わりーぞ」と『サンシ先輩』


「だ、だって、『姫川君』が『高宮』に『無理強い』されて『こんな会議の場』に『無関係』なのに『巻き込まれた』から、私は心配で………(もじもじ)」と『野崎さん』



 彼女はそう言って『ぶつぶつ』と声にならない声で『言い訳』をしていたそうだ。『サンシ先輩』が『いぶかしげな顔』になると『ノナさん』が『意地悪な笑み』を浮かべて、


「いやぁねぇ、実は『姫川君』って『女子人気』があるらしくてね………『アユとのエピ(エピソード)』を聞いて『アユ』だけじゃなくて『たくさんの女子』が『姫川君』を気になり始めちゃってるってわけ………『あれ? 眼帯にばっかり目が行ってたけど結構イケメンじゃん?』ってな感じでね………『サンちゃん』も『眼帯』すれば『もっと悪い男』に見えて『モテる』かもよ?」


「これ以上『悪い男』に見えたら『登校中』に『通行人』から『通報』されかねーだろうが(真顔)」と『サンシ先輩』


「なんで二人はさっきから『コンビ漫才』してるんですか………(また覗きに戻ろうとする)………ってうわ!?」と『野崎さん』




 だがそんな『野崎さん』の『となり』にいつの間にか『本物の霊能者:サカナちゃん』がいたので驚いた。しかも『サカナちゃん』はいつもの『死んだ魚みたいな目』でなぜか『野崎さん』に『自分のスマホの画面』を見せながら、



「…………これは『サカナちゃん』が『婚活マッチングアプリ』を始めてから『半年』ほど経ったときのことなんだけどさ。『サカナちゃん』は毎日『休み時間』になるとは『アプリ』を開いて『相手』を探したり『良いね』を送ったりしてたんだけど………そしたらある日、『アプリからのおすすめ欄』に『黒人の美人お姉さん』が表示されたんだよね………」と『サカナちゃん』




「なんで『未成年』の『サカナちゃん』が『婚活』してんの?? そのアプリ『18禁』だよね(ツッコミ)」と『野崎さん』


「しかもなんで『サカナちゃん』が『男性アカウント』で登録してんのさ………それなに? 『誰か』の話を自分に置き換えてんの??」と『ノナさん』


「おい、お前ら『吞まれるな』よ。『サカナ』の言葉をマジに理解しようとすると『発狂』するぞ」と『サンシ先輩』


「『サカナちゃん』は口から『くねくね』でも出せるのかな?(凶悪能力者)」と『ノナさん』




『脈絡不明』の『サカナちゃん』の話す『怪談』の内容は『こう』だ。『サカナちゃん』は『男性アカウント』を作成して『マッチングアプリ』に登録し、『有料会員』になって『結婚相手』を検索していたらしい。すると『金沢在住の美人黒人女性』が『アプリのおすすめ』に表示されたらしい。



「…………ちなみにその『女性の名前』は『ウィンハイン』と書かれていて──『名前』は『ニックネーム』だから別におかしくはないけど『どういう意味』かは分からないねぇ──『顔写真』は『ストレートの黒髪を垂らす『可愛い系の美人』の黒人女性(恐らく20代前半)』が映っていたそうだよ。でも『サカナちゃん』は基本的に『外国人のアカウント』とか『美人ハーフ』とか『日本語以外の言葉が喋れるアカウント』は信用しないんだよね~! だって『言葉遣いの怪しい海外の詐欺アカウント』にしかみえないからねぇ(しみじみ)」と『サカナちゃん』



「「「?????」」」と『三人』



『サカナちゃん』は『あまりにも印象的』だったので『良いね』は送らないが覚えていたらしい。そしてその後『日曜日の休日』に『町中』を歩いていると、なんとその『黒人女性』を見つけたのだ。



『………ありゃ? あの人『彼氏持ち』じゃない??』と『サカナちゃん』



 その『ウィンハイン』という女性は『同い年くらいの日本人男性』と『恋人つなぎ』をしながら『金沢駅』に向かって歩き去ったらしい。『サカナちゃん』は思わず『見送る』と『スマホ』が鳴って『マッチングアプリ』から『通知』が入った。



『ウィンハインさんから『良いね』が届きました!』



 確認すると確かに『良いねしたお相手欄』に『ウィンハイン』がいたのである。そして改めて『実物のウィンハイン』の方を探すと、『金沢駅のコンコース』の中に入っていく『背中姿』だけが見えたという。




「…………以上が『サカナちゃん』が体験した『マッチングアプリ怪談』だよ! ちなみに『サカナちゃんのアカウント』は『顔写真』は載せてないよ、だって『顔写真』載せたら『女の子』だってバレるからね(当然)」と『サカナちゃん』



「それは『だれが体験した話』なの??」と『野崎さん』


「………いや、これは『サカナ』が実際に経験した話だろう。なぜそう考えるかと言うと、『男のアカウント』で『顔写真無し』はわりと珍しいからだ。だが『顔がバレていないはずなのにバレていた』がこの『怪談』の『キモ』なのだから、これは『サカナ本人』の話であると考える方がつじつまが合うぜ!(名推理)」と『サンシ先輩』


「なんでそんなに詳しいの? もしかして『サンちゃん』も………ってそういえば『合法』だったね」と『ノナさん』


「やってねーよ。つーか『男アカウント』を大量に見れるのは『女アカウント』だぞ」と『サンシ先輩』


「じゃあなんで『サンちゃん』も詳しいの………??(ホラー)」と『ノナさん』


「(何だったんだろう一体………)なにがなにやら………」と『野崎さん』




 適当に呟きながら『野崎さん』が再び『部室の中』をのぞこうとして……目の前に立っていた『ユズハさん』と目が合った。


「うわ!? またこのパターン………」と『野崎さん』



「…………さっきからなんで『黙って覗いてる』んですか?? 『意見』があるのなら歓迎ですよ! 『ノナ』と『サンシ先輩』と『サカナちゃん』も助けに来てくれたんですか??」と『ユズハさん』





 言われた『サンシ先輩』がバツ悪そうに、


「なんで『無関係な部活』を助けないといけねーんだよ。俺は『傍聴』するだけだ」と『サンシ先輩』


「私もなんか『楽しそう』だから見に来ただけかな~。正直『ひむろん』を説得できる気もしないし」と『ノナさん』


「なんだ~、まあ聞くだけでいいよ♪ あと『サンシ先輩』、『ぼうちょう』ってなんですか?」と『ユズハさん』


「『裁判を聞く』ことだ。『傍聴席』は『裁判を現場で聞きたい一般人のための席』のことだな。昔『起訴』されたことがあるからそん時憶えたぜ(得意げ)」と『サンシ先輩』


「またそうやって『笑えないネタ』を気軽に振るんですから先輩は~!(背中を軽くたたく)あははは!」と『ユズハさん』


「「あはははははは!」」と『サンシ先輩』&『ノナさん』




「『ノンノンアユユ』は『意見』あるんでしょ? 言ってあげなよ、それで救われる『命』もあるんだからさ(歯キラリ)」と『サカナちゃん』


「『ノンノンアユユ』………『私』のことなの?? はぁ…………何のことかさっぱりわからないけど、まあ確かに『言いたいこと』はあるかな………」と『野崎さん』


「そうなんですか? じゃあどうぞ、意見を聞かせてくださ~い」と『ユズハさん』




 という『よくわからない経緯』で『第三回目の話しあい』に『新たな四名の参加者』が加わったのである(それにしても一体何なんだこれは??)。そして『野崎さん』は開口一番『持論を開陳』したのだ。



「…………私は『昼休み怪談部』は『廃止すべき』だと思います! なぜなら『姫川君』が可哀そうだからです!!」と『野崎さん』


「???」と『姫川君』



 この話はまだまだ続く。

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