其の五十六…『昼休み怪談部事始め:『都市伝説のミチルさん』と『受験生の幽霊の報復』と『霊障被害者・高宮家』の三話』
今回も引き続き『其の五十四&五十五:人類を滅亡させようとする宇宙人にも『人権』はありますか?前後編』の『続き』である。ちなみにこの話の内容は『タイトル通り』なのであまり詳しい話は必要ないと思われるので『割愛』させていただく。そして今回の『語り部』は『私』こと『やっくん』だ。
さて、では『上記の怪談』を『ユズハさん』から聞いた『氷室さん』は『非常に困惑した顔』になって以下のように述べた。
「…………あまりにも『滅茶苦茶』な話で私にはなにも言えることが無いわ………」
そんな彼女に『勝機』を見出した『ユズハさん』が『前のめり』になる。
「そりゃあ確かに『ビームで都市を破壊できる女の子』とか『怪談』としては『B級』もいい所、『映像化』したら『ギャグ』にしかならないだろうし『嘘くさい』けどさ。でも『怪談』が『本当にあったことかそれとも作り話なのか』は『問わない』のが『業界のマナー(?)』ってやつじゃない? だから基本的にこういうのは『丸々信じる』ことにするけどさ………『ひむろん』は『ど田舎の主婦』さんと『夫』さんが『間違っていた』と思う? やっぱり『ミチル』さんはすぐに殺しておくべきだったって?」と『ユズハさん』
するとそこで『斎藤君』が口を開く。
「『怪談』それ自体が『怪異』というパターンの『都市伝説』もまぁまぁ『陳腐』になりつつあるのが『昨今のホラー界隈』でしょうね。ですのでもしかしたら『ミチルの誕生秘話』を聞いた人の前に『一週間以内』に『ミチル』が現れて『解剖』される『落ち』があるかもしれません(暗黒微笑)。ですから『作り話』であっても『油断』できないですよ」
「『陳腐』とか言うな。『怪談師』は日々『苦心惨憺』して『怪談』を作ってるんだぞ(呆れ)」と『ニア先生』
「『ミチル』さん『外科医』になっても『殺人』やめてねーことになるじゃん(ツッコミ)」と『塩尻さん』
ちなみにだが、『後』になって『斎藤君』と『ニア先生』は『有言実行』と称して『ミチルちゃん』という『自己責任系都市伝説』を『創作』してそれぞれが『ネット』で『放流』したらしい。
『………この『解剖少女ミチル』は『小学生』の姿をしていて、『自分の誕生秘話』を聞いた人間の前に現れるといいます。『私の知り合い』はそれで『変死体』になって発見されてますね。『回避方法』はないですが、『ペット』を飼ってると『ペット』の方を殺されるらしいです。お祓いをお勧めしますので、皆さんもきをつけてください………以上です(微笑)』と『ニア先生』
『………この話は『ミチル』と言う『都市伝説』でして、『洒落怖スレ』発祥の『怪談』です。この話を聞くと『ミチル』が聞いた人の前にも現れるらしいので、『回避方法』は『拡散』することですね。できる限りこの『ポスト』を広めてください!』と『斎藤君』
『二人』とも『界隈』違うが『ちょっとした有名人』で、しかも『表向きつながりがあることは知られていない』ので、『数日後』には『ネット上』で『自分も『ミチル』を見た!』とか『知り合いが解剖された!』とかの『噂』が出回り始めたそうだ。『斎藤君』曰く『新たな魔術を手に入れましたよ!』とのこと。
ちなみに『余談』だが、その『ミチル』は『斎藤君』と『ニア先生』の前にも現れたらしい(汗)。これが本当の『因果応報』ってやつか??
閑話休題、
『ユズハさんの言葉』を聞いた『私』や『ナツメちゃん』は『ちょっと意地悪な質問じゃないか』と思ったわけだが、『氷室さん』は悩むことなく『即答』した。
「………もちろんよ。実際にその『ミチル』が『たくさんの人たちを殺害』しているのならもう立派な『調伏対象』だわ。ただ『何人も殺している『怪異』のはずなのに『堰守衆』が今のところ『捕捉していない』こと』についてはわきに置いておくけど………」
「どうしてそう言い切れるの? 例えば『貧しい発展途上国で人工呼吸器の数が圧倒的に足りてないから、治る見込みが低い患者のスイッチを切る』ことが『赦される』ことなのに、どうして『ミチル』さんはだめなの? 彼女は『普通の人間』として育ったから『何十万人』も殺さずに『数十人』で済んでるのに?」と『ユズハさん』
「その『赦されてる』は『間違い』よ。べつに『赦されてない』わ。それは今でも『倫理道徳の葛藤』がある話題で、『議論の最中』のはずよ。それに『怪異』と『人間』は違うわ、『同じ扱い』はできないわよ」と『氷室さん』
「『怪異と人間は違う』なんてどうして? 『幽霊』はもともと『生きた人間』なのに?」と『ユズハさん』
実はこの『幽霊は元人間だから人権がある』と主張しているのは『本物の霊能者:生野魚』さんである。と言っても『彼女自身』は自分のことを『霊能者じゃないから適当なこと言ってるだけだよw』と述べているわけだが………(汗)。ただ『昼休み怪談部』は彼女も『宇宙や異世界が得意分野の霊能者(?)』であると考えている(余談)。
そして『氷室さん』はどうやら同じ『霊能者』である『サカナちゃん』とは違う考え方のようで、
「先人たちは『人は死ぬと生きていた時代と変わってしまう』といったものだわ。『生きていた時代は臆病な学生』だった者が『死んで幽霊になると自分を苦しめた乱暴者に仕返しをした』なんて『中国古典怪談』もあったくらいだもの」と『ひむろん』
これはおそらく『中国』の『明清時代』にあった『怪談』だそうだが、ある時『科挙(古代中国の公務員試験。超絶ハイレベルで有名)』を受験するために『帝国全土の学生たち』が『北京』にある『公共の宿泊所』に泊まり込みで『受験勉強』していたことがあったらしい。
『古代中国』では『科挙』の試験は『何週間』にもわたって行われるので『受験生』は『首都』に泊まりこまなければならないので、『同じ州の出身者』が固まって泊まる『宿泊所』があったそうである。
だがある年『ある州』から上京してきた『ある男』がとんでもない『乱暴者』というか、『性格』が『気難し』すぎてちょっとしたことで『癇癪』を起こして怒鳴りまくる『短気な男』だったそうだ。彼は『その日の夜』もいつも通り『些細なこと』で『怒鳴り散らし』て他の『受験生』たちから避けられていたそうだが、すると『中庭』にあった『木の陰』からその『乱暴者』を小ばかにする『声』が聞こえてきたという。
『けけけけ、『○○(乱暴者)』がまた暴れてるぞ。お前それを『殿試(最終面接)』でもやってるのか? だからもう何年も『成員(受験資格はあるけど本試験には受かってない人)』のままなんだよw』と『声』
『あぁ!? その『声』は少し前に『病死』した『××』か!? どういうことだ!? もしかして『幽霊』か!?』と『乱暴者の○○』
すると『声』はあっさりと自分が『死んだ××』であることを認めて、
『ご明察。俺はこの前死んだ『××』だ。今は『幽霊』となってここにきてるんだよ。どうだ? 本当のことを言われて悔しいか?(嘲笑)』と『××』
『なにを!? 『生前』は『ヘラヘラ』して『俺』の『顔色』を窺って『へこへこ』してた『ひょうろくたま(臆病者)』だったくせに!? 『幽霊』になった途端に『強気』か!?』と『○○』
ちなみにこの場には『○○』以外にも『複数人の受験生』が居合せており、皆で『木の陰』を探し回ったが当然誰もいない。なのに『声』だけは『最大限の侮蔑』を含めて、
『ああそうさ。今の俺は『幽霊』だよ。だから『生前』いろいろと『ムカツクやつ』だったお前に『恩返し』に来たんだ『間抜け野郎』め、どうだ? 俺は『幽霊』だから殴りたくても『物理的』に『殴れない』だろ? 悔しかったら殴ってみろ~! やーいやーいアホ馬鹿とんま間抜け~!(げらげら)』と『××』
『くぁwせdrftgyふじこlp!!』と『○○』
『声』に『嘲弄』されて『○○』は何としても『殴ってやろう』と『声』の出どころを探したが、やっぱり『幽霊』なのでどこにも『××』がいるわけがない。悔しくて仕方なかった『○○』は『言葉にならない怒声』をあげまくりながら一人で『中庭』を『一晩中』も徘徊したという。『幽霊』はその間ずっと『高笑い』してて、『夜明け』と共に聞こえなくなったらしい(どうやら満足して成仏したらしい。それだけで別に死人とかは出なかったそうだ)。『平和な復讐』と言えばそうかもしれない(汗)。
そして『上記』の『ひむろん』の『古典怪談』を聞いて『倉橋さん』と『塩尻さん』が、
「『ひむろん』のその話はちょっと『趣旨』が違うんじゃない?」と『倉橋さん』
「その話は単純に『幽霊になって気が大きくなった』って程度の物じゃあ………??』と『塩尻さん』
「『黄泉がえり』が『不可能』である以上、それは『幽霊になって人格が変わった』ことと同じだわ。そしてこの『怪談』でも触れられている通り『幽霊は人間より圧倒的『有利』な立場にあり、一方的に『安全な場所』から『人間』を『攻撃』できるの。そんな存在との『共存』なんて不可能だわ」と『氷室さん』
水を向けられた『ユズハさん』がその言葉に『興奮』しはじめて、
「その考え方はおかしいよ。例えば『赤ちゃん』は『非力で自分の世話も自分でできない弱い存在』だけど、それでも『圧倒的に優位な立場にある親』と『共存』できるでしょう? 『力の差』は関係ないよ。『お互いを尊重する気持ち』があることが重要で、『怪異』ともそういう『関係』を築くことはできるんだよ。だって『私たち家族』は『かもり(妹)』と『本当の家族』だったんだから!」
「『高宮柚葉』を怒らせることになるのは理解しているけどあえて言わせてもらうわ。あなたたち『家族』は『人食いの化け物の苗床』にされた『被害者』よ。『高宮柚葉自身』も『自分が胎児のときに受け取るはずだった栄養』を『怪異』に横取りされ、『親の愛情』も『半分』にされてしまった…それが『事実』よ」と『氷室さん』
「「「「ちょ、『ひむろん』そのいい方は………(動揺)」」」」と『倉橋さん』&『塩尻さん』&『ナツメちゃん』&『私』
(これは僕でもドン引きですね………)と『斎藤君』
「! くぁwせdrftgyふじこlp!!」と『ユズハさん』
(うわ珍しい、ユズハが切れてるぞ)と『ニア先生』
今度は『ユズハさん』が瞬間的に『沸騰』して『言葉にならない声』をあげたが、対する『氷室さん』は『クール』にふるまって『受け流して』しまう。『氷室さん』は『良い意味』でも『悪い意味』でも『浮世離れしている』ために今回は『悪い形』でそれがでてしまったようだ(汗)。
そして『ユズハさん』はなんとか苦労して『落ち着きを取り戻して』から、それでも『氷室さん』に強く宣言する。
「…………『私』は絶対にそんなこと認めない、『怪異と人間』は『同じ』で『共存』は可能だよ。もちろん『全ての怪異』がそうだとは言わないけど、それは『全ての人間が犯罪者じゃない』ことと『同じ』ってだけ。そして『全ての怪異は除霊すべき』という『ひむろん』のその態度がきっと『ミチル』さんを『人類の敵』に育ててしまうだよ………もし『退魔師』が皆『ひむろんと同じ考え方』をしているのなら、『怪異と人間の橋渡し役』は私たちのような『素人』にしか務まらない………それが私の『考え方』だよ!」
「…………………もし『その理屈』で『私』を『説得』しようと思っているのなら『悪手』だわね……だけれど………」と『氷室さん』
だが、そこで突然この『話し合いの場』に『三人の闖入者』が入ってきたのである。
「………でもさ『ひむろん』、そうやって『昼休み怪談部』に『開き直られる』のも『困る』のは事実だよね? 今度は『私たち』の方が『高宮柚葉』を『説得』しないとダメなんじゃない?」と『及川さん』
「わたしたちが助けてあげましょう『堰守のお嬢様』」と『鳴神さん』
「(鳴神さんをチラチラ見ながら)失礼する………呼ばれたから来たぞ『高宮』。『氷室麗華を説得してくれ』と言っていたが………なんで『保健室の先生』がいるんだ??(状況が分からない)」と『姫川君』
『昼休み怪談部』の『興廃』をかけた『三回目の話しあい』は次回へ続く。




