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其の五十五…『昼休み怪談部事始め:人類を滅ぼそうとする宇宙人にも『人権』はありますか?:後編』

 この話は『其の五十四』の『続き』である。『洒落怖スレ』に降臨した『ど田舎の主婦』という人物が『宇宙人の赤ん坊(♀)』を拾い、『ミチル』と名付けて『普通の人間』として育てようとしたそうだ。だが『ミチル』は『乳幼児』の時代から『異常に体が頑丈』で『病気』の類は一切したことなく、『幼稚園』のころになると『包丁で誤って手を切り裂いて』も『傷が一瞬で完治』してしまい、『小学校』に入るころにはなんと『空を飛べる』ようになっていたという。



『ねぇパパすごいでしょ! 私『空』飛べるんだよ! パパもできる!?』と『ミチル』


『な!? ほ、本当に足が宙に浮いてる………(驚愕)…………み、『ミチル』! 絶対それを『パパとママ』以外に見せたらダメだぞ!!(必死)』と『夫』




 最初のころ『ミチル』は『足が地面から30センチ浮くくらい』しかできなかったらしいが、『一年』もたつと『上空30メートル以上』にまで飛び上がり、『ドローン』のように自由自在に『飛行や滞空』ができるようになったという。もちろん『空を飛ぶ原理』は『不明』である。しかも他にも『目や口や掌』から『ビーム光線』まで発射できるようになり、『フライパン』に『穴』をあけることもできるようになったという。




『きゃははは! すごーい! これおもしろいーい!(ビームで壁に穴をあける)』と『ミチル』




 だが『夫』も『ど田舎の主婦』も『ミチル』がそれらの『異能』を使うことを『固く禁止』することしかできなかったという。



『絶対にそれを『他の人』に見せちゃだめだぞ! わかったな『ミチル』!? もし見せたら『パパとママ』すごい怒るし『ごはん抜き』だからな!!』と『パパ』


『『ビーム』や『空を飛ぶ』だけじゃないわよ『ミチル』! 『殴ったり蹴ったり』も絶対『禁止』よ!!! ちゃんと約束しなさい、いいわね!?』と『ど田舎の主婦』


『はい………ごめんなさい………(涙目)』と『ミチル』



 実は『ミチル』は『握力』も『異常』で『片手でカボチャを握りつぶす』ことができたし、『パンチ』で『大木』を『なぎ倒す』ことも『朝飯前』になっていたそうだ。しかも反比例して年々『痛覚は鈍く』なっていくのに、『皮膚』の『堅固さ』はどんどん増していき、『鋸』で『皮膚』を挽こうとすると『鋸』が逆に『破壊』されてしまったのである。




(…………あれ?? 全然痛くない………なんでだろう??)と『ミチル』


『『!? ミチル!? そこで『コソコソ』何してるの!?(金切声)』』と『両親』




 それだけでも『ど田舎の主婦』も『夫』も『内心』娘を『恐怖』したそうだ。しかも『ミチル』もまた『自分の体の頑丈さ』を調べたくなって『近所の猟友会』のおじさんの家から『猟銃』を盗み出し、『銃口』を口の中に突っ込んで『発砲』したのだ。しかし『ミチル』の『喉』は一切傷がつかず『散弾』を『無効化』してしまったのである(そして『猟銃が盗まれた件』で警察が動き出して島が大騒ぎになったらしい)。



 また『小学校』のころから『ミチル』は『奇妙な趣味』に目覚めていた。それは『人体の解剖図』に対する『強い興味』である。他の子供たちとは違って『小学生向けの体の構造を解説する漫画』などを読み漁り、『人体解剖図巻』を親にせがんで『他のこと』そっちのけで『図鑑』を眺めるようになったのだ。


 もちろん『両親』は『図鑑』を買ったことを強く後悔して何度も捨てようとしたそうだ。



『み、ミチル! またそんなものみて! べ、勉強しなさい! そんなんじゃ『テスト』の点数落ちちゃうわよ!(動揺)』と『ど田舎の主婦』


『『テスト』ずっと『100点』だもん! なんで『図鑑』見ちゃいけないの~!? これだって『いがく』の勉強なのに~!』と『ミチル』


『く、クラスのみんなはそんなもの見てないだろ!? もっと『普通のこと』をしなさい!(畏怖)』と『夫』



 だが『ミチル』は『成績優秀』で『学校』では『神童』ともてはやされていたそうだ。そして『解剖図巻』を買ってあげてしばらくしてからだが、『島』で『行方不明者』がでるようになったという。『近所の主婦』や『ミチルと同い年の子供』が忽然と『消える』のだ。それが『一年』に『3~4件』起こるようになったという。



 もちろん『同時期』に『ミチル』が『こっそり家を抜け出している』ことは『両親』も気づいていた。だが『行方不明者』が出ている話とどうしても『関連付けて』しまい、逆に『怖くて』聞けなかったそうだ。



『………気づいてるかい母さん……最近『ミチル』が『気持ち悪いスケッチ』を描いてることを………隠してるようだがこの前『ミチルの部屋』を調べてたら見つけてしまったんだ………』と『夫』



『あなた!? なんでそんなことするの!? まるで自分の子供を疑ってるみたい………』と『主婦』


『疑うにきまってるだろ!? 『ミチル』は前から『蛙』を捕まえては『解体』して遊んるし、最近はなぜかあんなに夢中になってた『解剖図巻』を読まなくなってるんだよ! 代わりに『気持ち悪いスケッチ』をこっそり書いてるけど、あれはどう見ても………』と『夫』


『やめてあなた! それ以上は聞きたくないわ! 『ミチル』は優しい子よ! それはあなたが一番知ってることじゃないの!』


『………』




 また『両親』は『ミチル』がこっそり『山小屋』に通っていることも知っていた。『山小屋』とはもちろん『巨大な心臓』を覆っている『夫』が建てた『小屋』のことである。『両親』は『ミチル』にこの場所を教えていないはずなのだが、どうやってか『ミチル』が独力で見つけ出してこっそり『通っている』らしい。それも二人には『怖ろしくて』仕方なかった。



(…………だめだ。気になって仕方ない。こうなったら『山小屋』を見張ろう………『ミチル』があそこで何をしているのか確かめるんだ………)と『夫』






 それから『数日後』のことだ。『両親』は知らなかったが、『ミチル』は『小学校のいじめっ子』たちに『山の近くの人気のない場所』に呼び出されたという。



『おい! お前だろ!? 『わっくん家の犬』を『誘拐』したのはよぉ!? どこに連れてたんだよ!? 』と男の子。


 ちなみに『わっくん』と言う子も『いじめっ子グループ』の一人で、この『いじめっ子グループ』は『男女混合』で『6~7人の大集団』だったらしい。彼ら彼女らが『陰湿ないじめ』をずっと続けていたのだ。



『………(ビクビク)』と『ミチル』


『お前が連れてってるところ見てるやついるんだからな! いっつも『意地悪』されてるからって『犬』に『仕返し』するとかマジで『くず』じゃん! 本当サイテー!』と女子α。


『早くどこに連れてったかいえよ!? ちゃんと『ご飯』あげてるんだろうな!? 散歩は!? お前『ちー(犬の名前)』が病気になってたら『いしゃりょう』貰うからな!?』と『わっくん』



 そんな感じで『いじめっ子』たちで集まって『ミチル』を『罵った』らしい。ちなみにだが実は『わっくん家の飼い犬『ちー』』は『ミチル』が誘拐したのではなく『自力で脱走』していたのだが、『いじめっ子』たちは何の確証もなく『ミチルのせい』だと決めつけていたらしい。そして『ミチル』は気が弱いのでそのことが言えなかった。



『………(泣きそう)』と『ミチル』


『そうやってすぐ泣くの卑怯だぞ!(怒) お前が『犬とか猫』とか『バラバラ』にして遊んでるのも知ってんだよ! マジでキモッ! キーモッ! キーモッ!』と女子β。


『『『キーモッ! キーモッ! キーモッ!』』』と『いじめっ子たち』




 だがその時だった。彼ら彼女らは『山肌』のすぐ近くにいたので、ちょうど『ミチルの頭上』に『落石』が『墜落』したのである。




 ガッ! ガッ!


『………え?』と『いじめっ子』たち。



 ズドーン!!



『『『ひぃ!?』』』




『落石』がちょうど『ミチル』を『押しつぶした』ので『いじめっ子』達は『呆然』としていたのだが、次の瞬間には『ミチル』が『真っ二つに割れた巨岩』を押しのけて『無傷』で現れると全員『腰』を抜かしたのである。



『………痛く………ない………全然痛くない………(自分で驚いてる)』と『ミチル』


『あ、ああ………な、なんで??』と男子α。


『なんで生きてるの………?』と女子α。


『ば、化け物………!?』と『わっくん』


『あ………』と『ミチル』




 その時、『ミチル』が咄嗟に思ったのは『このままだと両親に怒られる』という思いだったという。


(…………私の『普通じゃない所』を『パパとママ以外』に見られたら怒られる………それにみんな『意地悪』だから『これ』で『もっと意地悪』なことしてくるにきまってる………!)と『ミチル』



 彼女は今まで『うっかり誰かに自分の異能を見られてしまう経験』がなかったので、とっさに『どうしていいか』分からず、とにかく『両親に怒られる恐怖と不安』でいっぱいになったという。なので『興奮』してしまい、そこで『いじめっ子』たちが『絶叫』をあげたので咄嗟に『口を塞ごう』としてしまったという。



『『『うぎゃあああああああ!! ばけも………』』』と『いじめっ子たち』


『ひ!? だ、黙って!!』と『ミチル』


 グシャッ!


 

 だが『力加減』を誤ってしまった。『口塞ごうとした女子』の『頭』を『粉砕』してしまい、それを見てさらに『絶叫』した『男子』の口を『パンチ』してしまい『破砕』する。『わっくん』は『泣きながら逃げ出した』のですぐに追いかけ、『投げ飛ばした』ら『近くの木』に激突して『即死』だったそうだ。


 もう『一人殺す』とそのまま勢い余って『全員殺して』しまったらしい。『ミチル』が『血の海』のなかで『呆然』としていると、また『山』から『声』が聞こえてきたという。




『GABAAAAAAA………ヨコセ………ヨコセ………ヨコセ………』と『声』




『………持ってかないと………』と『ミチル』



『ミチル』はとりあえず『二人分の死体』を両手で引きずりながらその場を離れ『山』を登って『山小屋』を目指したらしい。そして、そんな『血みどろのミチル』を先に『山小屋』に来ていた『夫』が偶然見つけてしまったのである。



(!? あれはミチル!? 隠れなければ………)と『夫』


『ヨコセ………ヨコセ………(ぶつぶつ)』と『ミチル』


(な、なにを引きずってる………こ、子供………??(絶句))と『夫』




『ミチル』は『父親』に気づかずに『山小屋』の中に入り、『夫』もこっそり中をのぞく。すると『ミチル』は『ぼんやりした顔』のまま『子供の死体』を『巨大な心臓』の前に投げ出し、おもむろに『えぐりだし』始めたのである。



(あ、あああ………! 『ミチル』………お前はやっぱり………!!!)と『夫』




 そしてその『えぐりだしたもの』を『ミチル』が『高く掲げる』と、『巨大な心臓』の『表面』がまたも『ガバァ!』と割れ、そこから『触手』とも『血管』ともつかないものが『飛び出して』てきて、『えぐりだしたもの』を受け取ると『内部』に取り込んだようだった。



 さらに『ミチル』は『もう一人の死体』からも同じことをした。その後今度は『血管触手?』が『ミチル』の体を包み込み、『光る何か』を『ミチル』に注ぎ始めたのだ。



『『GUBAAAAAAA………! コロセ………! コロセ………! コロセ………!』』と『声&ミチル』




『(な、なにをしてるんだ!?)や、やめろおおおおおおおお!!!』と『夫』



 彼はその時手元に『謎の尖った破片』をもっていたらしい。実はこの『破片』は『巨大な心臓』を覆っていた『殻のようなもの』であったらしく、『殻の大部分』は『最初発見した時』には失われていて『わずかな残骸』が『心臓』の表面やその周辺の地面に散らばっていただけらしい。


 そしてこの『破片』は『怖ろしいほど切れ味が鋭かった』らしく、しかも『巨大な心臓を傷つける』ことができたという。『巨大な心臓』は『破片以外のいかなる道具』を用いても『傷つける』ことができなかったのだが、『破片』だけは通用していたのだ。なので『夫』は『いざとなったら』と思いずっと『隠し持っていた』のである。


 その『破片』で『血管触手』を切り裂いて『ミチル』を助け出したのだ!



『………うう、お父さん………ここはどこ………??(記憶がない)』と『ミチル』


『忘れるんだ! 全部忘れるんだ! 逃げるぞミチルぅ!』と『夫』




 そのまま『夫』は『山小屋』を飛び出して『家』に戻り、すぐに『ミチル』をベッドで寝かしつけたという。そしてまたもう一度出かけて『山小屋の中の子供の死体』を確認し、さらに『山小屋』を出て『地面の血の跡』を辿っていく。すると『残りのいじめっ子の死体』も発見したので、全部『山小屋』に運び込んで隠したらしい。


 だが、その時に今まであまり調べていなかった『山小屋の隅っこ』の方に見慣れない『布』に覆われて隠されている『何か』に気づいたそうだ。『夫』は恐る恐る『捲って』みてそこにある『無残なもの』を見て………また『嘔吐』した後、震えながら『家』に戻ったそうだ。



 そして『ミチル』がすっかり『眠っている』のを確認してから『リビング』に移動して『椅子』に座り、『ど田舎の主婦』に告げたという。




『………ミチルはもうだめだ。『一線』を越えてしまった………あの子を『殺す』のが私たち夫婦に課せられた『義務』だと思う………』と『夫』




 事情を聴いた『ど田舎の主婦』が叫ぶ。


『ほ、本当なの!? 『ミチル』がそんなことを!? しかも『最近の行方不明者』もあの子の仕業だなんて………』



『夫』は激高して『机』を叩いて立ち上がった。


『この目で見たんだから本当だ! あの子はもう『10人近く』は殺してるし、『ただ殺す』だけじゃなくて『おぞましいこと』までしている! やっぱりあの子は『人類の敵』なんだよ! 『宇宙人』が『地球侵略の尖兵』として送り込んできた『化け物』なんだ! だからあんなに『人体』に興味津々だったし、その『欲望』を満たすために『人殺し』をやめることもできない………そんな『怪物』とどうやって『共生』できるっていうんだ!? もっと『大事件』を起こす前に、まだ『未熟』な状態で殺すしかない! 母さんもわかってるだろ!? 『ミチルの異能』は『年々強く』なっているんだ! 本当にそのうち『手が付けられなく』なるぞ!!』



 そういって『夫』は『謎の破片』の鋭さを確かめる。もちろん『ど田舎の主婦』も心底『娘』が『怖ろしく』なったし、『これ以上人が死ぬ前に私たちで何とかしないといけないかもしれない』と思ったらしい。



 ………だが、彼女はそれでもあえて『反対』したそうだ。



『………ダメよあなた! あの子が『危険な宇宙人』なのは前々からわかってたじゃない! 『異能』を持っていた時点で将来的にこうなることはわかっていたわ! でもそれでも私たちはあの子『人間』として育てると決めたはずよ! それこそもう戻れないわ! それよりも私たちは『ミチル』が『これ以上道を踏み外さない』ように教えて行かないといけないの! 確かに怖いけど、それでも『親』は私たちなんだから………』



『ちょっと『盗みを働いた』とか『誰かに迷惑をかけた』とかとはわけが違うんだぞ! 『人間』を『殺した』あげくその『死体』を使って『あんなこと』をしてるんだぞ!? しかも『何人も』だ! いや、もしかしたら『生きたまま開いた』のかもしれない! お前は一体何を言ってるんだ!? 頭がおかしくなってるんじゃないか!?』と『夫』


『おかしくなってなんかないわ! 例え『どれだけ落ちぶれよう』とも『親子の情』はそう簡単に亡くなったりはしないのよ! あなたもこの『十年間』ずっと『ミチル』を『自分の子』として育ててきたじゃない! 『愛情』だってあったんでしょ!? だったら殺したりなんかしないで! 他の人間がどれだけ死んだって私たちには関係ない、大切なのは『ミチル』なんだから………』


『そうだよ! 俺は確かに『ミチル』を愛してる! でも『愛してる』からこそ『けじめ』をつけないといけないんだ! 『怖ろしい猛獣』に育ててしまったんだから『親の責任』であの子を殺さないと………』


『いいえ! 『ミチル』は『そういう風になりたくて』なったわけじゃないわ! それにあたな『ドラゴンボール』を思い出して! 『悟空』は本当は『サイヤ人』が『地球侵略』のために送り込んだ『尖兵』だったけど、『孫御飯』の教育で『地球を守るヒーロー』になったじゃない! 私たちも同じことをすればいいのよ! あなた『ドラゴンボール』好きでしょう!? 私たちも『孫御飯』を目指しましょうよ!』


『ど、ドラゴンボールって………お前本気で言ってるのか………? そんなの『漫画』だろ………』




 確かに『夫』は『ドラゴンボール』が大好きだったらしい。だが『ミチル』はどう頑張っても『孫悟空』にはなれないように思えるが………『夫』もまだ『納得』できていないようなので『ど田舎の主婦』はここで『一計』を案じて『説得法』を変えたらしい。



『………それにあなた、よく考えてみてよ。『ミチル』は年々『頑丈』になってるし、そもそもあの子は『宇宙人』なんだから『心臓を突いたり』、『首を切ったり』して本当に『死ぬ』と思う? もしかしたらそれくらいじゃあ『死なない』可能性だってあるんじゃない? でも『ミチルを攻撃したら』きっと『ミチル』は私たちに怒って殺そうとするわよ………そんな『不確実な冒険』はさすがに危険すぎないかしら?』と『主婦』



『………そ、それは………』と『夫』




 そして、実はこの時『夫婦喧嘩』に気づいて『ミチル』がこっそり『盗み聞き』していたらしい。『両親』はそれには気づいていなかったが、



『………それに『ミチル』は今のところ私たちを『信頼』してるから『殺そうと』することなんてないわ………私たちが先に手を出さなければ、ね……。いい? 『私たちの安全のため』にも『ミチル』は育て続けないといけない………でも徐々に『自制』を教えていく必要はあるわね………『危険な欲望や思想』を持つこと自体は『日本』では『自由』よ………誰かに『危害』を及ぼさなければね………』と『主婦』



 この説得に最終的に『夫』は『折れた』らしい。


『………わかった。母さんの言う通りだ………私だってできれば『ミチル』は殺したくない………わかった。この話はやめよう………』


『ありがとうあなた………』と『主婦』


(…………)と『ミチル』




『その後』のことを『ど田舎の主婦』は『簡潔』に語っていたらしい。



『………正直言うとその後も『ミチル』は『問題』を起こし続けたわ。相変わらず『殺人』はやめられなかったらしくて、私たちに隠れて『何人』も殺して『気持ち悪いスケッチ』を続けていたの。だから何回も『引っ越し』したわね………また『ミチルの超能力』もどんどん強くなっていって、『中学生』になると『飛行機と同じ高度とスピード』で飛べるようになり、『ビーム』を『岩』に撃ちこむと『岩』が『内側から爆発』するようになったわ。もうそれ以後は『ミチル』も『超能力』を極力使わないようになったから『高校生』くらいなると『どれだけ強くなったか』もわからなくなったけど………』と『主婦』



 また『ミチル』は『外科医』を志すようになり、『医大』に合格して最近『医師免許』をとって『ある大学病院』の『救急病棟』に就職したとか。『体力』が『化け物』級で『物覚え』も早いので『病院』では『救世主』としてもてはやされているらしい。そして『仕事』を始めてから『殺人』は一切行わなくなったそうだ。



 さらに『ミチル』は『二十歳』になってから『実はパパが『自分を殺す』と言っていた所を盗み聞きしていた』と『カミングアウト』したそうだ。



『………パパもママも気づいていたと思うけど、私あの話を聞いてからしばらく『パパ』が『怖い』し『不信感』いっぱいで避けてたんだよね。だから結構『反抗』もしたし、でもそれでも『パパ』が我慢して私に優しくしようとしてくれて、本当に感謝してる………(涙)…………二人も知ってる通り『私』は昔から『危ない衝動』があって、あの『巨大な心臓』から『もっと殺せ』て『頭の中』でずっと『命令』されてた………やっぱり私って『宇宙人が地球侵略のために派遣した化け物』なんだろうね………でも、それでも、私を『普通の人間』として育ててくれて、本当にありがとう………』と『ミチル』



『………父さんたちは褒められるようなことは何もしてない………ただ『ミチル』には『今まで殺した人たち』よりも『もっと多くの人の命を救ってほしい』、そう願うだけだ………』と『夫』


『私たちは『たくさんの人たちの犠牲と悲劇』の上で『今の生活』を実現させてきたの………私たちはどうしようもない『殺人鬼一家』よ………でも『パパ』と『ママ』の『ミチル』への『愛』は変わらないからね………』と『主婦』



『本当にありがとう………たぶん『パパとママ』に殺されそうになったら『私』………きっと『二人』を『返り討ち』にした後『自棄』になって『ビーム』を乱射してただろうし、それで『町』を破壊して『何十万人』って殺してた気がするよ………これからも頑張って『衝動』抑えるね………』と『ミチル』



 ちなみに例の『巨大な心臓』は『ミチル』が直々に『破壊』してもう残っていないらしい。



『これは懺悔だ』、そう『ど田舎の主婦』は締めくくって『沈黙』し、他の人たちからの『コメント』には一切反応しなかったらしい。






 そして、この『本当かどうかもわからない話』を語り終えたあと『ユズハさん』は言った。


「…………もしこの話を『本当』とするのなら、この『ど田舎の主婦』さんと『夫』さんこそが私たち『昼休み怪談部』の目指す姿かもしれないって思ったんだ………もちろん『凄い不謹慎な例え』なことはわかってるけど………でもこういうのも『あり』じゃないかと思う………『理想論』かもしれないけど、『ひむろん』はやっぱり反対?」と『ユズハさん』



「…………いくらなんでも『滅茶苦茶すぎる話』だわ………コメントできないわね……」と『氷室さん』



 全くだ。『私』も正直なんと評価していいか全くわからなかった(汗)。

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