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其の四十九…『お金にまつわる話:前編』

 ある日のことだ。『転校生:姫川君』が『休み時間』に『教室』で『男子数人』と一緒に『スマホ』を眺めていると、そこに『高宮柚葉さん』こと『ユズハさん』が話しかけたらしい。



「『プリンセスちゃ~ん』! そろそろ『入部』の件真剣に考えてくれると『私』は嬉しいな~! ………って何見てるの??」と『ユズハさん』



 そういうなり『男子たち』の間に強引に割り込んだので『男子たち』の方が気後れしてしまって、


「うお!? 勝手に見るなよ『高宮』! つーか触るな! 近いわ!」と男子α。


「仕方ないじゃ~ん! こうしないと何見てるかわかんないだも~ん!」と『ユズハさん』


「おうおう『セクハラ』だぞお前! 訴えられてーか!?」と男子β。


「それいうの逆じゃね? ………って最近は『女からのセクハラ』もダメだっけw じゃあほらどいたどいた~!


「…………『高宮』か。別に面白いものじゃない。再放送みてるだけだ」と『姫川君』



 この時『スマホ』に映っていたのは『教養番組』と言うやつで、『身近な不思議! お金の歴史!』という『サブタイトル』がつていた。どうやら『お金の歴史』を主題にした『クイズ番組』でもあるようだ。



「『お金の歴史』??」と『ユズハさん』


「ああ、最初のお金である『タカラガイ(宝貝)』や中国で広く使われた『銅銭』、世界的に使用された『銀貨・金貨』から『紙幣』までの『歴史』を『概観』した番組で、結構面白いんだ………改めて思うと、『お金』ってやつは『俺たち』にとって一番身近な『不思議』だな、と思ってな………」と『姫川君』




『タカラガイ』とは何かといわれると『とっても綺麗な色の殻をもつ貝』である。もともと『亜熱帯・熱帯の海』に広く生息しているため、それらの地域では『贈答品』として使われていて、それがいつしか『貨幣』の替わりになっていたらしい。だが実際のところ『タカラガイ』の利用はそれほど広範だったわけではなかったらしく、これを『最初の通貨』と呼ぶのは語弊があるだろう………と『番組』で『専門家』が語っていたそうだ(『私』も『ユズハさん』も『タカラガイ』を見たことないのでピンとこないが)。



「…………やっぱり『貨幣』として初めて『歴史上』に登場するのは『シュメール文明』で使用されていた『大麦と羊毛と銀』だそうだ。といってもその中で特に使用頻度が高かったのは『大麦』で、『シュメール人の王様』は『家臣』への給料を基本的に『大麦』で支払っていたらしい」と『姫川君』




 とにかく現在の『イラク』は古代は『メソポタミア』と(主にギリシャ人から)呼ばれており、ここは『大麦がやたら豊富にとれる土地』だったのでその『大麦』を『貨幣』の替わりにして『商取引』をしていたらしい。だが『大麦』は日持ちはあまりしないのと『食料』もであるため、同じくらい『羊毛』も使用されるようになったとか。


 ちなみに『聖書』にも登場する『古代ウル』は『高品質な羊毛』を生産することで一時『有名』になり、『『ウル』ブランドの羊毛』を『メソポタミア』やもっと遠い地域に『輸出』することで『莫大な利益』を上げていたとか………そしてその『高品質な羊毛』を生産できた『理由』が『羊の品種改良に成功して『ムフロン種』という現在の羊の祖先を生み出した』からであったそうだ。だがこの『ムフロン種』はすぐに『外国』に流出して『ウルの優位性』は消滅したらしい………しかし『古代ウル』はあの『ギルガメッシュ王』で有名な『古代ウルク』と『姉妹都市』と言われるほどの『強固な同盟』を築いて『大国』の地位は長く保っていた……、


 …ちなみに『古代ウル』で『国家の真の支配者』として崇拝されていた『イシュタル女神』は『ウル人』から『チーズ大好き女神様』と考えられていて──これはおそらく『羊毛生産用の羊からとれるチーズが豊富だったから』らしいが──『女神を祀る儀式』の際は必ず『チーズ』が奉納されていたらしい。いや、これは完全に『脱線』だけど(汗)。




 だがそんな『メソポタミア』も『シュメール人』→『アッカド人』→『アムル(アモリ)人』→『アラム人』と『民族交替』するとともに次第に『通貨』が『銀中心』にシフトしていったらしく──それでも『メソポタミアブランドの羊毛』は『西アジアー地中海世界』で人気があり、はるか後世の『イスラム時代のモスリン』まで続くのだが──現在『イスラエル』で使用されている『通貨単位:シュケル』も本来は『銀の重さ』を表す『アラム語』由来らしい(悠久の歴史)。


 ちなみに『シュメール人』から『アッカド人』に民族が交替した時『虐殺や追放』とか一切起こっておらず、『シュメール人』たちが率先して『アッカド語』を学んで自分たちの意志で『アッカド人』に『変化』したらしい。ちょっと『現代日本人』には理解できない『現象』で、これだって十分『不思議』な気がしないでもない。



 一方で『古代エジプト』では『銀』ではなく『金』が『貨幣』として使用されていたそうで、『エジプト』では『金』が『銀』より価値が高く、逆に『メソポタミア』では『銀』が『金』より価値が高かったらしい。恐らくこの『金と銀を交換する時の両地域での価値の違い』を利用した『財テク』というか、『両替時の利ザヤ』で『大儲け』していた人たちがいたそうだ。『古代』でも『FX』みたいなことはできたんだなぁと『私』は勝手に『感心』していたりするw 



 だがこの『エジプト』と『メソポタミア』で使用されていた『金銀』は『延べ棒』や『粒』の形で取引されていたらしく、『金銀貨』の形では使われてなかったらしい。なので世界で初めて『金銀貨幣』を作り出したのは現在の『トルコ西部』に存在していた『リュディア王国』で、『貨幣の生みの親』と呼ばれている『リュディア王クロイソス』は『古代ギリシャ人』から『世界一の金持ち』と呼ばれていたそうだ。なので今でも『英語』では『金持ち』を『クロイソスのようにリッチ』と表現するそうである。これはちょっとした『豆知識』か?



 だが『エジプト』や『メソポタミア』ではこの『金貨銀貨』はその後数百年『流通』しなかったらしい。『流通しなかった理由』は色々な『研究者』の説があるそうなのでそっちに譲るが、一方で『リュディア王国』で『貨幣』が誕生するとその『数年後』には『古代トロイア王国』でも『貨幣』が発行され、それが瞬く間に『ギリシャ』に広まったそうだ。どうやら『古代ギリシャ人』は『貨幣の便利さ』に早くから気づいていたから………というのが『通説』だそうだ。


 だが、最近の説だと『ギリシャ人は『ラウレイオン鉱山』など、金銀が得られる鉱山が近くにあったので『金属貨幣』を作りやすかった。だが『エジプト』や『メソポタミア』では近場の鉱山はすべて掘りつくされて『金銀』が手に入りづらく、遠い『スペイン』から(カルタゴ人が仲介して)輸入せねばならなかった。だからその『コスト』の関係で作れなかったのではないか』と言う話がでているらしい。多分理由はそんなところなのだろう、実は『金貨銀貨』を作るためには『輸送コストのかからない近場に鉱山があって大量の金銀が手に入る』という環境用件が必須なのだそうだ。


 そのため『メソポタミア』と『エジプト』は『ペルシャ帝国』の支配下にはいって『ペルシャ人』が『金銀貨幣』を導入しようとしても、結局『ペルシャ帝国』の支配地域で『金属貨幣』が普及したのは『旧リュディア王国の地域』と『ギリシャ』だけだったらしい。なので『エジプト』と『メソポタミア』で『金銀貨幣』が使用されるようになるのは『アレクサンドロス大王』による『征服後』であるし、その後の『中世イスラム時代』ではむしろ『ムスリム商人』は『金貨銀貨』だけを信用して『紙幣』の導入にはかなり抵抗したらしく、『モンゴル人支配期』に『イスラム世界』では『モンゴル人ファッション』が大流行したことがあったらしいが、それでも『モンゴル人』が推進していた『紙幣』は『中国人との取引』でも絶対に使用しなかったとか。



 またここで『視点』が変わるが、『古代中国』でも『銅』は比較的手に入りやすかったので『銅銭』は普及したが、『金銀』は簡単に手に入りにくかったのであまり普及しなかったらしい(と言っても『高額紙幣』みたいな感じでは使われていたらしい)。ちなみに『奈良時代』や『平安時代』の『日本』でも『銅銭』が作られていたが、当時の日本人は『国産の銅銭』を『どうせほとんど銅が入っていない低品質なもの』と決めつけて全然使わず、逆に『中国産の銅銭は銅がたくさん含まれていて品質が高いはずだから信頼できる』と『中国』から『銅銭』を輸入して使っていたらしい。『今』から考えると『信じられない』ことだが、『時間の流れ』とは『残酷』と言うことなのかもしれないが、これだってかなり『不思議』だと思う。





 ちなみに『世界史上』初めて『紙幣』を導入したのは『中国』を支配していた『宋朝(北宋)』だが、この『紙幣』を本格的に普及させたのは『元朝』である。ここでちょっと『面白い歴史話』があるのだが、『元朝』が『中国』を支配する『数百年前』には『中国』は『華北と華南』でずっと『分裂状態』であり、しかも『華北地方』は『華南地方』とは『経済的結びつき』がほとんどなく、それよりも『モンゴル高原の遊牧民』達との方が『経済的・政治的結びつき』が強かったらしい。


 つまり『モンゴル方面』に住む人たちが多く『華北』に移住し、逆に『華北』から『モンゴル』に移住した人も多かったらしいのだ。そのため『文化』も『税制』も『商習慣』も『華南』との『違い』が大きく、しかも『経済格差』も大きかったらしい。『華北』は『華南』に比べてかなり『貧しかった』のだ。


 そしてその『貧しさ』の理由は主に『農業生産高の違い』だったらしいが、『農作物』があまり得られないせいで『華北地方』は『金属貨幣』の流通量も少なかったらしい。『元朝』は『初期』は基本的に『銀』を『公式通貨』として重視して帝国内部で『銀貨』を普及させようとしていたのだが、もともと『裕福な華南』では『高額通貨』として多くの『銀貨』が流通するようになった一方、『貧しい華北』では『高額通貨』の需要自体があまりなく『普及』もうまくいかなかったらしい。


 だが『元朝』が次第に『紙幣』の便利さに気づいて『紙幣』の流通を推し進めるようになると『状況』は一変する。『銅や金や銀が手に入らなくて木さえあれば作れる紙幣』が主に『華北』で大うけし、皆が『紙幣』で自分の財産をもつようになったのだ。つまりそれだけ『遠い土地の鉱山から鉱物を運んできてそれを『貨幣』に加工するコスト』が大きかったということである。


 だが一方で『金銀銅でなければどこに行っても商品と交換してくれない』し、『貨幣と言う形に加工して有名な国の王様が『この貨幣の品質は私が保障します』とサインしてくれないと信用できないし商売にも使えない』という『ジレンマ』があったわけだ。これは割と『現代』でも同じらしいが(余談)。


 一方『華南』でも『もともとの貨幣需要の高さ』から『紙幣』は爆発的に普及はしていたが、『紙幣への依存度』は『華北』の方がはるかに高かったそうだ。ゆえにもし『紙幣の価値が0』になると『華北』の方がより『大ダメージ』を受けてしまうということになるらしい。



 そして実際に『14世紀』に世界的に起こった『ペストのパンデミック』が原因で『元朝』が衰退して『紙幣』の価値が『暴落』すると、『華北』の経済は『華南』よりもずっと『大ダメージ』を受けてしまったそうである。『紙幣の価値』はひとへに『元朝がいっぱい金銀をもっていて、『紙幣』を持っていけばいつでも『紙幣(兌換紙幣)』と『金銀』を交換してくれる』という『安心と信頼』によって『保障』されていたそうだ。なので『元朝』が『疫病や内戦』などで『財政破綻』状態に陥ると必然的に皆が『紙幣』を信用しなくなったのである。




 ………と言う感じの、『歴史好きなら面白いだろうが、其れ以外の人には欠伸が出てしまう番組』を『姫川君』は『熱心』に眺めていたらしい。一方最初は『興味津々』だったがすぐに『関心を失って』しまった『ユズハさん』が『姫川君こういうの好きなんだね~』と『他の男子』と話してると、その『姫川君』がこんなことを『独白』したらしい。



「…………この『番組』を見てると『昔体験したこと』を思い出すな………『昔』っていっても『半年前』の話だけど。あれは『ある蒸し暑い夏の夜』のことだった………(遠い目)」と『姫川君』




 これは彼の言う通り『半年前』のことだそうだ。当時『姫川君』は『転校』が決まっていて『旧友』たちと『最後の思い出作りをしよう!』といって『毎日夜10時ギリギリまで遊び』ということをしていたらしい………そういえば『姫川君』は一体なんで『転校』してきたのだろうか? すぐにその『疑問』を『ユズハさん』が本人にぶつけると、



「…………『色々』あったんだ。『前の学校』では『俺を気味悪がる人達』と『庇ってくれる人たち』がいて、まあ、色々『揉めて』しまって………それで最終的に『俺』がいなくなることでやっと『和解』できたんだよ………」と『姫川君』



 それ以上は彼は語ってはくれなかったそうだ。それでは『話』を戻すが、『姫川君』が『夜』一人で『家』まで帰っていく途中に『金沢駅』の前の道路を通過したらしい。別に『駅』に用事がなく、単に『徒歩で帰宅する途中に駅があっただけ』なのだそうだが、すると『鼓門(兼六園口にあるデカイ門)』の下にある『広場』のあたりに『行商人』がいることに気づいたという。




(…………あれ? あんなところで『何か売ってる人』がいる……許可がないとできないはずだが………)と『姫川君』




 普通ならそのまま『スルー』するだろうが、なんとなく『姫川君』は『行商人』の方に近づいていったらしい。彼は『正義感』が強いので確かめずにはいられなかったそうだ(損な性格かもしれない)。


『ちょっと! あんたこんなところで『商品』並べてるけどちゃんと『許可』とってるのか?』と『姫川君』



 すると『行商人』のおばあさんは『皴皴の顔』を『愛想笑い』でゆがめて見せて、


『おやおや、『許可』ねぇ、はいはい。ずっとここにいるけど何も言われてないから大丈夫ですよ。それよりお兄さん、『不労所得』に興味は終わりですかなぁ?』


『それって『許可取ってない』ってこと………『不労所得』??』と『姫川君』


『そう、『不労所得』。『何もしなくても手に入るお金』に興味あるかい? もし『興味』がおありなら『投資』のつもりで『こいつ』を買うことをお勧めするよぉ』と『行商人』



 そういって見せてきたのは『子豚の貯金箱』だったそうだが………『姫川君の左目』は『子豚』の『全身』から『炎』のようなものが『立ち上って』いるように見えたという。だが『姫川君』が『貯金箱』に触れても全く熱くなく、それどころか『氷を触ったように冷たかった』のだそうだ。



『な、なんだこれ………冷たい………』と『姫川君』


『いひひ、なかなか『敏感』な子のようだねぇ、それは『瞋恚の炎』だよ(どういう意味だろう?)。実はこの中には『こっくりさん』で使われた『10円玉』がいっぱい入ってるんだよぉ。ほら、『こっくりさん』をやった後って『10円玉をすぐ使ってしまわないと自分が呪われる』っていうじゃろう? その『10円玉』を集めたものが『これ』ってわけさ。これを『5000円』で買っておくれ、そうしたらあんたには『その何倍ものお金』が転がり込んでくるからさぁ』と『行商人』



『姫川君』は『断固拒否』して、


『………『持ってるだけで呪われる10円玉』をなんで買わないといけないんだ? しかもさっき『不労所得』とかなんとかいってたが、それは一体どういう意味だ?』



『ほら聞いたことないかい? 昔から『悪霊が住み着いてる場所』は自ら『新しい犠牲者』を『呼びよせる』って言うじゃないか。それはこの『こっくりさんの10円玉』も同じで、『一回』でも『こっくりさん』に使用された『10円玉』は『呪う相手』を自分のところに呼び寄せようとするのさ。しかも『10円玉』自体は『お金』だから『人間のお金に対する欲望』も『吸って』しまって、そのせいで『お金を引き寄せる』ことで『人間』を引き寄せようとするんだよ。そんな『呪いの10円玉』を一か所に大量に集めたらもちろん『人間とお金を引き寄せる力』はとんでもなく『強大』になるわけで………ここまで言えばわかるだろう? この『貯金箱』を持っているだけで『人脈とお金』が寝てても集まってくるんだ。それで『人生逆転』って寸法だよ! どうだい? 『5000円』ぽっちで『人生大逆転』できるなら『安い買い物』だろう? 買わないかい?』と『行商人』



 このおばあさんはかなり『饒舌』でこれ以外にもいろいろと『力説』したらしい。だけど『姫川君』は『人生を一発大逆転させる不思議』に『因縁』があるので、



『くだらない。『楽して人生が上向く』なんてそんな『旨い話』が『この世』にあるわけないんだ………第一その『10円玉』は呪われてるんだから持ってるだけで『祟られる』だろ。『リスク』は本当にないのか?』と『姫川君』



 すると『行商人』はあっさりと認めて、


『もちろん『リスク』はある。この『貯金箱』を買ったその日の夜には『家の中を知らない誰かの影が歩き回る』ようになり、『夜寝ていると子供に首を絞められる』とか『原因不明の発疹がでて激しいかゆみに苦しむ』とか『なぜかわからないが失明する』とか色々な『異常』が起こるようになる。でも大丈夫、『絶対に死ぬことはない』からねぇ。それに耐えて『貯金箱』を持ち続ければどんどん『大金』が転がり込むようになるよぉ………まあ大抵の人間は『数年』くらいで『呪いに耐えられなくなって心を壊して』しまうけどねぇ。それでも『死ぬ』ことだけは『絶対に無い』からこれは決して『割に合わない取引』じゃないわけだよ。『投資』っての常にそうだけど『リスク』をとる代わりに『リターン』を得るものなんだし、世の中『お金』は『お金がある所』に『集まってくる』ものなんだよ。つまりこれは『世の常』であって別に『怪奇現象』とかじゃない(詭弁)………だから買ってみないかい?』



『そんなこと言われて買うわけないだろ(呆れ)。むしろ今すぐ『警察』に通報してやる。『無許可』で駅の敷地を使って『行商』なんてぜったい『違法』だ………(スマホを取り出す)』と『姫川君』



『いひひ、本当は気づいてるんだろ? 『自分にしか見えないおばあさん』なんだってことが、ね?』




 そういうなり『一瞬』で『行商人』のおばあさんは『商品』ごと『消えて』しまったそうだ。そして『一人』で『棒立ち』している『姫川君』を『通行人』が『不思議そうに一瞥』してから通り過ぎていったので、彼もすぐにその場を立ち去ったらしい。



「…………『お金』は『人間』が生み出した『魔法のアイテム』だと思うが、その『魔法のアイテム』を『怪異』も利用するのは当たり前だよな………なんて思ったりもしたな」と『姫川君』




 以後この『行商人』のおばあさんの『目撃情報』が『黒百合丘学園』の生徒の間で『噂』されるようになったらしいが、『昼休み怪談部』には『姫川君』が話した以外の『この行商人に関する怪談』は報告されていない。

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