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其の四十八…『転校生:姫川君とその『誕生』、そして『幸運の悪魔』にまつわる話』

『私』こと『やっくん』が通う『黒百合丘学園』に最近『転校』してきた『姫川君』は『霊感持ち』──いや、『姫川君本人』はその言い方がいやらしいのだが──とにかく『不思議な体験』に事欠かないらしい。



 これはそんな『姫川君』が『二年ほど前』に経験したことだそうだが、ある時『休日』で偶然『家』に『自分』しかいない時に『玄関の近くに置かれている固定電話』に『着信』が入ったという。今時『固定電話』が置かれてる家は珍しいのではないかと思う(私の家には無いので。だが『ユズハさん』や『ナツメちゃん』の家にはあるらしい)。



『………(無視するのは忍びないな)…………あの、もしもし、姫川ですが………』と『姫川君』



『あら、『直哉さん』? 実はこの前の『町内会』で出ていた『除雪費用積み立て』の件ですけど、『大村さん』が『ウチは年金暮らしでお金ないからお金持ってる家が余計に負担してほしい』って言ってるんですよ~。も皆『ウチだって貧乏だから無理!』ってなってまして、どうしたらいいかしらね~?』


『通話』が始まるなりいきなり『まくしたてるよう』な喋り方、そして『特徴的な甲高い声』ですぐに『姫川君』は誰かわかったそうだ。もちろん『直哉』とは『姫川君の養父』である。『姫川君』はひきつった笑いで、



『あ、あの、『浅野のおばさん』、俺は『正也』ですよ。『父さん』じゃありません。今『父さん』は出かけてるので伝えておきますよ』と『姫川君』




 この『浅野さん』というのは『近所に住んでる気さくなおばさん』で、『姫川君』もこの人に道で遭遇するたびに『相変わらず男前ね~!』とか『お母さん似なのね! やっぱり血は争えないわね~!』とか『誉めて(?)』くれたり『お菓子』をくれたりするらしい。悪い人ではないのだが『姫川君が養子』であることをよく忘れるとのこと(知ってるはずなのだがよく失念するとか)。



『あら? あらやだ~! 『正也君』だったのね! 『電話』だと『声』が一緒だから全然わかんなかったわ~! やっぱり『親子』ね~!(悪気無し) 『直哉』さんは今日『御休み』じゃないの? 一体どこに行ったのかしら? それにしても『正也君』は本当に『男前』よね~? 『彼女』はできたの? もしよかったら『おばさん』がいい子知ってるから紹介しましょうか~?(さらに喋り続ける)』


『え、えっと、はは、ありがとうございます………(話についていけない)』



 と、そこで『玄関のチャイム』が鳴った。『固定電話』は『玄関のすぐ近く』に置かれているので『姫川君』が『受話器』に向かって『すみません、ちょっとお客さんがきてしまって………』と断りを入れようとすると、『玄関のドア』の向こうから聞きなれた声がしてきたという。



『すみませ~ん! 『浅野』です~! 『直哉さん』か『和葉さん』いるかしら~!? 『回覧版』を持ってきたのと、あと『町会費』を集めに来ましたよ~!』と『浅野さん』



 それはどう考えても今『電話』してるはずの『浅野さん』の声である。しかも『浅野さん』は『玄関の扉』が開いてることに気づいて中に入ってきて、


『あら! 『正也君』ここにいたのね! 電話中だった? 『お父さん』か『お母さん』はいないかしら~?』と『浅野さん』



 そこで『姫川君』が『受話器』に耳を押し当てると、




『………私は『浅野』なんて一回も名乗ってないわよ?』




 それだけ言って『切れて』しまったそうだ。もちろん目の前の『浅野さん』に『電話』のことを尋ねると『何の話?』とのこと。別に『姫川君』にはこれ以降『この電話』に関係して『不思議なこと』は起こっていないらしいし、『浅野さん』も元気にしてるのだそうだ。




 そして、そんな『姫川君』と『似たような不思議な体験』を『姫川君のお父さん』も経験しているらしい。『時間軸』は一気に『過去』を遡って『15年前』、『姫川君』が『佐々木正也』としてこの世に『生を享けた』時のことだそうだ。




 その『佐々木正也君』は諸事情あって『病院』ではなく『実父:佐々木正弘の家』で『出産』されたらしい。そうなった理由は『正弘とその妻:綾』が産まれたばかりの彼を『悪魔の生贄』に捧げようとしたためであり、そのことに気づいた『姫川直哉さん』、つまり『養父』が『佐々木家』に突撃したのだそうだ。



『まさひろおおおおおおおお!! あやああああああああああ!! 何やってんだあああああああ!!』と『直哉』



 彼がそう叫びながら『玄関のドアノブ』を掴むと『鍵』はかかっていなかった。なので(一応靴は脱いで)から中に駆け込むと、『リビング』に置かれてる『ソファー』に『身体を沈むこませる』ようにして力なく座っている『佐々木綾』を見つけたのだそうだ。



 その『綾さん』がまるで『独り言』のような調子で、



『………私たちはただ『幸せ』になりたかっただけ………でもね、考えても見てよ『直哉』? そもそも『幸せになる』ってことは具体的に『何』を意味してると思う?』と『綾』




 彼女は『憔悴しきった顔』で『下半身』は何も履いておらず、なんだか『部屋の中』は『汗と何かが混じった濃厚な匂い』に満たされていた。そして『リビング』と『玄関』の間には『トイレ』があったのだが、そこは『扉』が開け放たれていて、『床』が『血と何かの粘液』のようなもので汚れていたそうだ。



『………何を言いたい? と言うかお前『お腹』が………もしかして『ここ』で『出産』したのか? 赤ちゃんは一体どこに………』と『直哉』



 だが『綾さん』はその質問には答えず、



『………『幸せになりたい』っていうとなんだか『純粋な想い』に思えるけど、本当のところその『幸福を望む感情』ってのはものすごく『利己的』なものなのよね………だって『幸せ』ってのは『周囲の人たちと比較して自分の方が恵まれている』と思えて初めて感じられるものだから………『パパ……正弘は他の大学生と違ってもうすでに企業して年商が一億越えてる』とか、『綾は他の女と比較して美人だからモテる』とか、『まだ同年代で結婚してる人は少ないのに私たちはもう結婚してる』とか、それが『幸福』の正体………昔『世界一幸福度が高い国』で有名だった『ネパール』が『鎖国ができなくなって外の情報に国民が触れるようになって、初めて自分たちが貧しい恵まれない人たちだと知って幸福度が下がった』なんて話もあったくらい………』




 そこで『綾の背後にある部屋』から『赤ん坊のぐずる声』が聞こえてきた。『直哉』がその部屋を見るけど『真っ暗』で何も見えない。



 そして『綾』はその『赤ん坊』の声も無視して、


『………つまり『私』の『幸せになりたかった』って言葉は『他の人たちより恵まれた立場になりたかった』って意味なのよ………そのために『一生懸命努力』したし、それでも一度は『失敗』したけど、それでもまた『幸せ』になるためなら私は絶対に『諦めない』し、『努力』だって惜しまない………ねぇ、それのどこが『ダメ』なことなの? 私たちは………『私』と『正弘』はただ『幸せ』を取り戻したかっただけなのに………?』



 そこで『直哉さん』は本当は『赤ん坊』を見に行こうとしていたらしいが、耐えきれなくなって『怒鳴った』そうだ。



『………ふっざけるなよ!! お前らが『悪魔うんぬん』の話をしていた時に俺も調べたさ! そしたら出てきたよ『おすすめの悪魔』って『都市伝説』がな! 『悪魔は必ず何かを要求してくる。寿命であることもあれば家族の命であることもある』とかって………それとお前らの『今までの言葉』を合わせるとつまり『産まれた赤ちゃんを生贄に捧げる代わりに幸せになる』ってことだろうが!!! お前らには『人の心』がないのか!? 自分たちの『子供』だぞ!? その子を『生贄』にまでして『借金』を返してやり直そうってか!? だったらお前らが死んでその『保険金』で借金を返せよ!! 『赤ん坊』になんの『罪』があるっていうんだよ!?』



『ふふ、『直哉』は怒るとは思ったわ………でもいったよね? 私たち………『私』と『パパ(正弘)』はただ『幸せ』になりたいだけ………『他の人たちより恵まれた立場』に戻りたいの………そのためなら何だってするだけだから………それに『赤ん坊』の『生存』は『親次第』よ………そんなの『当たり前』のことじゃない?』と『綾』


『『赤ん坊』が本当に可愛そうだ! 『赤ん坊』は『親』を選べないし、お前たちは『自分たちの都合』で勝手に産んでおいて、都合が悪くなったら『悪魔の生贄』にして、自分たちはまた『幸福』になりたいだって!? 『赤ん坊』はお前たちを一生恨むだろうし、もし『復讐』したいというのなら『俺』が全力でサポートしてやる! いいや、今この時点でお前らを殺したいくらいだ!!!(激高)』と『直哉』



『そうやって『義憤』にかられてるけど、そんなあんたも『幸せの本質』が『他人との比較』だってことはわかってるでしょう? 結局皆『汚い本性』を『綺麗な言葉』でくるんでるだけなんだから………(皮肉げ)』と『綾』



 すると『赤ん坊がいる部屋』から、



『………『母さん』、確かに『幸福を求める』ことが『他人と比較』してのことだって『理屈』は『俺』でもわかる………結局『世の中』は『競争社会』で、みんなが日々『他人と比較して自分の方が恵まれた立場に立ちたい』と思って大なり小なり『競い合って』いるんだ。だけどさ、どんな『スポーツ』であれ『競走』であれ、必ず『ルール』があるんだ………』



 すぐに『直哉さん』が合わせて、


『………『正弘』の言う通りだ『綾』。お前と『正弘』は『ルール』を破ってる。『人として当たり前』である『自分の子供を踏み台にしない』という『倫理道徳と言う名のルール』をだ。俺はそんな『ルール違反』を絶対に見過ごせない。どうやら『正弘』は『後悔』してるようだが『綾』はそうじゃないようだな………(睨みつける)』



 責められた『綾さん』は『背後の部屋』に向かって、



『………はん! 『パパ(正弘)』はいっつもそうだよね! 最初は『偉そうなこと』言ってるのにいっつも『土壇場』になると『尻ごみ』して『うじうじ』する! あんたがそんな『見栄っ張りなだけの中身のない男』だから『事業』にも失敗したんでしょうが! あんた『家族を幸せにするためなら何だってする』って言ってたよね!? 『子供』はまた作ればいいけど、『私とパパ』は替えが効かないのよ!? それにもう『生贄の儀式』は終わってるのに、何今更になって自分だけ『善人』になろうとしているのよ………』



 その時『直哉さん』は『玄関につながる廊下』の方から『ずるずる』という『何かを引きずる音』を聞いたそうだ。また『赤ん坊の部屋』からも『複数人の足音』が聞こえてきて、


『………そうやって『母さん』は『開き直って』いるけど、考えたことはないかい? 『赤ん坊が成長したら自分たちに復讐』しに来るって………』


『は! 本当に『パパ』は何を言ってるんだか! 『悪魔』は『赤ん坊を犠牲にする代わりに私達を『幸福』にする』って言ってたのよ!? 『死人』が『復讐』なんてできるわけないじゃない! しかも『赤ん坊』なんだから死んでも『自分の身に何が起こったか』もわからないんだから『悪霊』になるわけ………』と『綾』


『………それはどうかな? だって『悪魔』は『二人の『覚悟』に免じて子供の命は助けてあげよう』って言ってたんだよ………だから………『俺』は死んでない………必ず生きて『復讐』する………必ず『二人』に『報復』してやる………!!!』




 そこで『綾』も『直哉』も『おかしい』と思った。しかも『直哉』は急に『ものすごく気分が悪く』なってその場で戻しそうになるのを必死に我慢したそうだ。



(…………なんだこれ………? 絶対に『匂い』のせいじゃない………あの『真っ暗な(赤ん坊がいる)部屋』を意識すると吐き気が湧いてくる………これはどうかんがえても『普通』じゃない………!)と『直哉』




『ひぃ!?』




 そしてそこで『玄関につながる廊下』から『悲鳴』が聞こえた。『綾』が口を閉ざして『会話』がいったん中断し、『直哉』が『ギョッ』として、



(…………だ、誰だ一体?? 『俺』と『綾』はここにいて、『正弘』は『真っ暗な部屋』にいるから………誰もいないはずなのに!!)



 そう思って『一瞬』足がすくんだが、それでも一度『深呼吸』してから意を決して『直哉』が『廊下』にでると………、




 ………そこには『正弘』が『蒼白』の顔で地面に座り込んでいたのである。



『お、『俺』じゃない………俺は一言もしゃべってない………!』と『正弘』


『ま、正弘………? え? じゃ、じゃあ『あっちの部屋』にいるのは『誰』………??』と『直哉』




 途端に『綾』が『赤ん坊の部屋』にふり返ってから『絶叫』したのである。



『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』


『!? うわあああああああああああああああああああああああああ!!!!』と『正弘』



 彼女が叫ぶと『正弘』も叫び、『二人』で大慌てで『家の外』へと飛び出していく。だが『直哉』は二人には便乗せず、しばらく『目を閉じて』いたが、またも『覚悟を決めて』から『真っ暗な部屋』に飛び込んだのである。



 そして、もちろんそこには『赤ん坊』が一人『ベッド』に寝かされていて………すでにその『右目』は『生贄の証』として『言葉では言い表せれない状態』になっていたのだ。だが『赤ん坊』以外は『だれ』もおらず、『直哉さん』は『赤ん坊』を抱き上げてから静かに『佐々木家』から『外』にでた。



 そして、『玄関の近く』で地面に転がって『呆然』としていた『佐々木夫妻』のもとにやってきて、



『………よく見ろ二人とも。これがお前たちがやったことの『代償』だ。さっき言っていた通り『この子』は死んでないから『成長』したらかならずお前たちを『恨む』だろうな………でもだからこそ、『この子』はお前たち『二人』が『育てる』義務があると俺は思う……せめてそうやって『贖罪』しろ』




 だけど『正弘』も『綾』も全力で『拒否』して、


『い、いやだ! 『恨まれる』のが分かってるのになんで育てないといけないんだ!? 絶対にいやだ! せ、せめて『縁』を完全に切って『施設』に預けるとかしないと………』と『正弘』


『だ、だめよ! 『施設』に預けたら必ず『両親』のことを調べるわ! や、やっぱり今すぐ『殺す』しか………!』と『綾』


『そ、そうだ、やっぱり今すぐ『殺す』以外に選択肢がない………』



 だけど『赤ん坊』に手を伸ばそうとした『佐々木夫妻』を『直哉』が『蹴り飛ばして』から、



『馬鹿野郎どもがぁ! お前らは揃いも揃って『救いようのないバカ二人』だ!! わかった、もう『俺』が『この子』を『育てる』! うちの『養子』にする! 『和葉(妻)』も理解してくれるだろうし、俺はどうしてもこんな『理不尽な目に遭っている子供』を見捨てることなんてできない!! ………『肉親』に愛されないのなら、せめて俺たちが愛してやらないと可哀そうだからな………』



 そう言い残して『赤ん坊』を抱えたまま立ち去る『直哉』の背中に『佐々木夫妻』は『腰が抜けた』状態のまま『弱弱しい声』をかけることしかできなかったそうだ。


『ま、待ってくれ………『直哉』………お前には関係ないことだろ………お前がその子を助ける必要なんて………』と『正弘』


『せ、せめて誓ってよ『直哉』………その子が私たちに『復讐』しないようにって………『憎いけど同じレベルに落ちたくない』って思ってくれる『子』に育ててくれるって………!!』と『綾』



 これ以後、『姫川直哉』は『佐々木夫妻』とは連絡とっていないらしい。






 そこまで語ってからその『赤ん坊』こと『姫川正也君』はどこか『他人事』のような調子で、


「…………この話は『父さん(直哉)』が『死ぬ』少し前に教えてくれたことだ………もちろん『今』でも『姫川家』は『佐々木夫妻』とは一切かかわりは持ってないし、『俺自身』も別に『二人に会いたい』とかそんな『感情』は『ない』………というか、もしかしたら『幸運の悪魔』が『佐々木夫妻』を『幸せにする』と誓ってるから、『俺』はやりたくても『復讐できない』気がするんだ………いざ『復讐』しようとすると『悪魔』が邪魔してくるんじゃないかって………』


 そういってから、今度は『全員』を見渡して、


「…………あるいは『今の俺自身』が『復讐する気がどうしても起きない』って状態だから、実は『それ』が『悪魔』の仕業かもしれないな……ふふ、そう考えると『俺』は『現在進行形』で『幸運の悪魔』に『呪われてる』わけか………いや、『普通ではない』時点でそういうことなんだけどな………」



 そこで話を聞いていた『ノナさん』と『サンシ先輩』が不思議そうに、


「…………お前は『復讐したい』とか思わねーのか? 申し訳ねーが、もし『俺』が『おまえ』だったらぜってー『復讐』してるぜ?」と『サンシ先輩』


「わたしも『共感』~。とんでもない『屑親』だから今すぐにでも殴りに行きたいくらいだもん(義憤)」と『ノナさん』



「はは、これが本当に『復讐心』は『皆無』なんですよ………むしろ『関わらないでほしい』って感情が強いですね(肩をすくめる)。それに『前にやっくんたちに話した』の時も言いましたが、あんまり『同情』とかもしないでほしいです。俺にとっては『半分他人事』ですし、正直『もう終わったこと』です。『生みの親』を恨んでも『俺の境遇』に何か変化があるわけではないですし………」



 おそらく『姫川君』はそこで『養父が死んだ理由』を思い出して『暗い顔』になったようだ。そして『サンシ先輩』が『私』こと『やっくん』を見て、


「…………『前にやっくん達に話した時』っていつのことだ?」


「ほら、『氷室さんとの二回目の話し合い』が終わった『後』のことですよ。『僕』が初めて『姫川君』に『僕の出生の秘密』を話した時のことです」と『私』


「ああ、はいはい。『その時』のことか。その場にはいなかったが『話』は聞いてるぜ………いやぁ、それにしても、確かに『やっくん』と『姫川』は『似てる』な。まあいろいろと『正反対』な部分もあるけど、でもやっぱり『似てる』と思うぜ。だから『ニア先生』じゃねーが、『仲間がいたと思って少しは気が晴れた』んじゃないか『姫川』」と『サンシ先輩』



 そういうとこの場にいた『ニア先生』がちょっと得意そうに鼻を鳴らした。『姫川君』が『私』を横目で見ながら笑って、


「…………はは、じっさいはそんなに『似てない』とは思うんですけどね。でもそれでも、『普通じゃない産まれ仲間』ができたのは初めてですよ………」


「はは、なんか喜んでいいのかわからないですけど、『姫川君』と一緒で『生い立ちにまつわる苦しみ』はわかりますよ………(苦笑)」と『私』


「そうだね………(微妙な顔)」と『ユズハさん』


「…………(目を閉じる)」と『ナツメちゃん』


「…………」と『ニア先生』と『ノナさん』



 さて、ではその『私の出生まつわる話』とはいったい何だったのか? 今までさんざん『匂わせ』だけで全く話が出てこなかったわけだが、いよいよその話は『次回』で語っていきたい。なので『長く』なったこともあり、『今回』はここまでである(悪しからず)

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