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其の四十七…『転校生:姫川君と『幸運の悪魔』と『姫川夫妻と佐々木夫妻が見た『夢』』にまつわる話』

 最近『私』こと『やっくん』が聞いた『怪談』の中に『おすすめの悪魔』という話がある。『幸運の悪魔』とか『広告の悪魔』とか呼ばれることもあるが、どうやら『人生に絶望している人の前に『ネット』を経由して現れ、『代償』を要求する代わりに『人生逆転』を与える』のだそうだ。


 そしてどうやら『黒百合丘学園』に最近『転校』してきた『姫川正也君』もこの『おすすめの悪魔』と『因縁』があるらしい。なんでも彼の『生みの両親』はまだ『胎児』だった時代の『姫川君』を『おすすめの悪魔』に『生贄』に捧げる代わりに『どん底』から『大逆転』したからだそうだ。



 これはそんな『姫川君』が、『昼休み怪談部事始め』の時期から『もっと後』になって、やっと『部員』になってくれたころに『私』と『ユズハさん』と『ナツメちゃん』、さらには『サンシ先輩』と『ノナさん』と『ニア先生』に対して話してくれたことだ。




「…………『俺』も正直なところ、『また聞き』なので詳しいことはわかりません。あくまで『俺』がしってるのは『本当の両親』から聞いた話です………」と『姫川君』



 そこで『サンシ先輩』が首をかしげて、


「『姫川』、なんか引っかかるからちょっと聞きたいんだが、その『本当の両親』ってのは、もしかして『養父母』のことか?」と『サンシ先輩』



「…………はい。俺にとって『本当の親』だと思っているのは『養父母』の方で、『生みの両親』は『本当』じゃありません。ちょっと『紛らわしい言い方』してしまいましたね………『姫川夫妻』のことですよ」と『姫川君』


 彼はあまり『自分の生い立ち』を喋ろうとしないし、どちらかと言うと『引っ込み思案』のタイプなのでめったに見せないが、その時の表情は確かに『怖かった』と思う。少なくとも『私』はそう感じた。





 だけど『姫川君』が『生みの両親』に『復讐』を誓うのも仕方ないと思う。『育ての親』の話だと、彼らが『生みの両親』である『佐々木夫妻』の『異常』に気づいたのは『佐々木正弘』の『会社』が『倒産』した直後だったそうだ。



『……正弘、話は聞いたよ。とりあえず今日俺がおごってやるよ。それで? 借金はどれくらいなんだ?』と『姫川直哉』


『………『直ちゃん』ありがとう………『これ』くらいだ………(指でジェスチャーする)』と『佐々木正弘』


『え、そんなに………!? もうすぐ『子供』も生まれるんでしょ!? こ、こんなこと私たちが言う前からもうさんざん悩んでるだろうけど………これからどうするつもり??』と『姫川和葉』


『ああ、みんなそう思うよな………はは。でも大丈夫、実は『あて』があるんだ………』と『正弘』



 もともと『正弘』と『直哉』は『大学で同じサークルに入っていた友達』で、その関係で『和葉』も『正弘』とは親しかった。この場には『綾』はいなかったが、普段は『ダブルデート』するくらい仲の良い『四人』だったそうだ。



『『あて』って………? どっかの銀行から融資してもらえることになったのか?? でもそんな銀行あるわけ………』と『直哉』


『も、もしかして『消費者金融』とかや、『闇金』とかじゃないわよね………!?』と『和葉』



『おいおいw さすがに俺だってそんなところから『金』借りたら『終わり』だって分かってるってw そういうのじゃないんだ、もっと『凄い相手』がいるんだよ。そこから『金』を借りれるっていうか、なんというか、『全部うまくいく』んだ………』と『正弘』


『?? 『凄い相手』って誰だ??』と『正弘』


『凄い相手だよ。まあ見てろって、『一年以内』に俺は『復活』してまた『勝ち組』に返り咲いてやるからさ………!』と『正弘』



『姫川夫妻』は『正弘』を励まそうとして『飲み』に誘ったわけだが、思ったより『正弘』が『元気』なのを見て逆に心配になったそうだ。



『………その『凄い相手』って『何』?? なんかあんまり『話したくなさそう』な感じじゃない? でも今『正弘と綾』は『崖っぷち』なわけでしょう? ………なのに『話したくないすごい相手から助けてもらえるかもしれない』とかさもう『怪しさ全開』じゃない………? そういうのを見ると『もしかして何かの『犯罪』に関わってる』んじゃないかと思うのが『普通』じゃない………?』と『和葉』



『そうだぞ、『カズハ』の言う通りだ。『大丈夫』なら今この場で俺達に話せるはずだよね? なぜ話せない? 俺等は『友達だから犯罪者になっても庇ってやる』なんて考えねーぞ? むしろ『友達』だからこそ止めるし『警察』にだって突き出す。ちゃんと話せるよな………?』と『直哉』


『分かったわかったって! 別に『犯罪』じゃないよ! ただちょっと『馬鹿馬鹿しい』って思うんじゃないかと思っただけだ! 俺はただたんに『幸運の悪魔』から助けてもらえるから大丈夫って言ってるだけだ………』と『正弘』



 彼はここで初めて『おすすめの悪魔』についての話をしたのだそうだ。だがこの時『正弘』は『真実』の中に一つだけ『嘘』を混ぜていた。『要求される代償は正弘の寿命30年分』だと言ったのだ。



『じ、自分の『寿命30年』を………?』と『和葉』


『ああ、『家族』を守るためならそれくらいはしないとダメだろ?(ウィンク)』と『正弘』


『いやいやいやw それ以前になんだその『悪魔』とかってやつは? どう考えても『悪戯』か『詐欺』だろ! まさかお前それを『本気』で『信じてる』のか? いやいやいやw ………(真顔)…………こんなこと言いたくねーけど、お前ちょっと今『冷静』じゃねーぞ(良心)』と『直哉』



『いやいやいやw 俺は『冷静』だよ、もちろん『綾』もな。信じられねーかもしれねーけど『マジ』なんだ。『本物の悪魔』が俺たちに『力』を貸してくれるんだよ………』と『正弘』



 当初『姫川夫妻』は『佐々木正弘』の言葉をとても『信じられなかった』というか、『ちょっとした気の迷い』程度にしか思っていなかった。そしてこれは『後日』のことだが、『和葉』のもとに『綾』からこんな『電話』がかかってきたという。



『ごめんごめん今忙しかった? ちょっと『相談』に乗ってほしいことがあって………』と『佐々木綾』


『全然大丈夫。『相談』って何? ………もしかして『正弘』のこと? ここ最近彼なんか『様子がおかしい』し………』と『和葉』



 実は『和葉』も『正弘の暴力』の『噂』は聞いていたし、最近『綾』が『直接会うのを避けている』のも気になっていた。だが『正弘』とも交友があったのであまり『疑いたくない』気持ちが働いていて、詳しくは聞けない状態が続いていたという。



 だが『綾』はどうやら違う『用件』だったらしく、



『正弘? 違う違う、そうじゃなくてさ………『赤ちゃんの名前』を考えなきゃいけなくてさ。その件で『相談』したかったの』


『あ、そうなんだ………『赤ちゃんの名前』かぁ、『自分たちの案』とかあるの?』と『和葉』


『うん、一応『男の子』なら『正也』、『女の子』なら『摩耶』って決めてるんだ………どうかなぁ? あんまりよくない?』と『綾』


『え? 全然全然! めっちゃいいと思うよ! もうそれでいいんじゃない?』


『そっか~。だったらこれで行くね~。速攻で決まったわw ありがと~! お礼に今度ごはんおごるね~』


『別にいいよこれくらいw てかまだ『性別』はわかんないんだね』


『うん。本当はもうわかるころなんだろうけど………でも『悪魔』が『病院で産んじゃダメ』って言ってるから『検査』も全然行ってないんだよね~。『医者がかかわると儀式が失敗するかもしれない』とかなんとかって………』



 それはもう『独白』に近かった。だが『和葉』は食いついて、


『はぁ? 『悪魔』? 『病院で産んじゃいけない』?? あんた何言ってんの? もしかして『正弘』がいってた『おすすめの悪魔』とかなんとかってやつのこと!? 『病院』行ってないってマジで何それ!? もしかして『民間療法』とかやってる『変な宗教団体』と関わってるとかじゃないよね!? 『悪魔』とか名乗ってるやつが『ろくな奴』じゃないから! ちゃんと『病院』いけ! いやもう『私』が無理やりにでも連れてくから! 今から『家』に行くから………あんた今『家』にいるよね!?』



 だが『綾』は『心底面倒くさそうな態度』になって、


『ああ、はいはい。ごめんごめん。わかったわかったって! 『私』ちょっと『用事』あるからもう切るね~。今『家』にはいないから来ても無駄だよ~! じゃあね~!』


『ちょっと! じゃあどこにいるの!? 教えろ!! ………っておい! 切れた………マジで『あいつ』なに?? も~! どうすればいいのよ~!』と『和葉』




 その日の夜に『直哉』が帰ってきたので、まず『和葉』は何事もなかったように振舞って『長女』の『穂波』を寝かしつけた後、やっと『夫』に『電話の件』を話したのであった。



『………ってことがあったんだって『昼』にさ。なんていうかさ、これは『私』の『直感』だけど、なんかすごい『やばい』気がする………』と『和葉』


『マジか………俺も『悪魔うんたら』の話がずっと気になってたんだ。わかった、今度の『日曜日』にちょっと『佐々木家』に行ってみるよ』と『直哉』




 その『日曜日』、『姫川直哉』は一人で『佐々木家』に赴いたらしい。事前に『佐々木夫妻』に電話を掛けたが両人とも出ることはなく、『ますます嫌な予感がするな』と思いながら足早に向かったとか。



『『悪魔』だどうのこうのって、絶対『あの二人』ちょっと『病気』になってるだろ………その話以外だと『普通』に見えてたから今まであんまり深く考えてなかったけど、これって完全に『正常性バイアス』ってやつだよな………何とか説得して『病院』にいかせないと………!』と『直哉』



 だがその日は『家から出た当初』は『晴れていた』のだが、『徒歩』で『佐々木家』に向かっている間に『みるみる雲が湧き出して』きて、あっという間に遠くから『雷鳴』が聞こえてきたのだそうだ。



 ちなみに『北陸地方』は『世界有数の落雷発生地帯』なので『老若男女』問わず『雷の音』におびえる人は『皆無』である。なのでもし『他の地域』に潜伏している『北陸民のスパイ』を見分けたいのなら『落雷』の時にどんな反応をするか見れば一発で分かるだろう(何のアドバイスだ??)、『私』こと『やっくんの母』も『愛知の大学に通ってた時『落雷』でも平然としてたらすごい驚かれた』とか(余談)。



『………傘持って来てるから別に大丈夫だが、なんとも『おあつらえ向き』な感じで嫌だな………ますます『やばい予感』がする………『悪魔』ってマジ『何』なんだよ………(焦り)』と『直哉』



 そう思いながら彼が『ある道』の『角』を曲がった時だったという。『前方』には『美容院』があり、道路に面した部分が『全面ガラス張り』だったので外から店内がよく見えたのだが、そこに『佐々木正弘』と『佐々木綾』がいたのである。



『直哉』はその『美容院』の『看板』を確認してから、


『………?? なんだ? なんであの二人は『美容院』にいるんだ………?? しかも別に『知り合いの店』とかでも何でもないのに………つーかあの二人、寝転んで『何』やってんだ………??』と『直哉』


 

 しかもその『佐々木夫妻』の姿は『目を引くもの』だったそうだ。なぜなら『佐々木綾』の方は『トイレの床』に寝転んでおり、背後には『便器』があった。そして彼女は『大股開き』の状態になっており、その『股』のあたりに『佐々木正弘』が座り込んでいたのである。


 しかも『正弘』の顔は『滝のような汗と恐怖と不安』一色になっており、一方『佐々木綾』の方は『鬼気迫る表情』で『夫』をにらみつけながら『ガラス越し』でもよく聞こえるくらいの『大きな声』で『怒鳴って』いたからである。



『いいかげんにしてあなた!! ちゃんと調べたんでしょ!? しかももう何回も『練習』したじゃない!? 今さらビビッてどうするのよ!? 『男』なら覚悟を決めなさい!! 『私』はもうできてるわよ!!』と『綾』




『直哉』にはいったい何の話をしているのかわからないし、それどころか『正弘は綾に暴力をふるってるかもしれない』と言う話を聞いていたのでなおのこと『混乱』してその場に立ち尽くしてしまう。一方『正弘』は『半泣き』の顔になって、



『な、なぁ『綾』………やっぱり『お医者さん』に任せようよ………『綾』がこっそり『入院』してても絶対『悪魔』は気づかないって………それで『産まれた後』に『儀式』をやればいいんだって………! 絶対その方がいいって! だってもし『逆子』とかだったらどうするんだ? あんなの『プロ』じゃないと対処のしようが………』と『正弘』



『その『悪魔』が『お産直後に儀式を行わないと意味がない』っていったんでしょ!? さぁあなたが『自分の子供』を『とりあげる』のよ! だって『貴方の子供』じゃない! それに『夢』はどうするの!? 『ビッグになりたい』ってあなたの『夢』をこんなところで諦めるの!!??』と『綾』




『うぅ………あ、諦めてなんかないさ………! で、でも、ほら、『大事な生贄』なんだから、ちゃんと『プロ』に任せた方が………(しどろもどろ)』と『正弘』


『うるさい! もう『破水』してるんだから『ピーピー』いわないの! さぁ始めるわよ!!』と『綾』


『うぅ………わ、わかったよ『綾』! 怒鳴らないでくれ! ちょっと『弱気』になっただけだから………』と『正弘』




 そういってから『正弘』が『汗と涙』を拭い、『綾』の『股の中』に意識を集中させるそぶりを見せる。その様を見て『直哉』は『瞬間的』に『察して』さらに『唖然』としたのだ。



『………『医者にはかかれない』とかなんとか言ってたが………ま、まさか『正弘』が『助産師』をやる気か………!?』と『直哉』



 正確には『助産師』どころか『産婦人科医』の役である。すぐに『佐々木夫婦』が見よう見まねで『ラマーズ呼吸法』に取り組み、それどころか『綾』は『タオル』を噛みながら必死に『いきみ』始めたのだ。


『うーーーーーー!! う゛ーーーーーーーー!!!!』と『綾』


『は、はひぃ! お、落ち着け………落ち着け俺………! 『リズム』が大事なんだ『綾』! 俺が合図したら『全力』でやって、そこまでは『力を抜く』んだ。いいか? もうすこしだぞ? もうすこし………今だ! 全力で『いきんで』くれ!!』と『正弘』




『………う、嘘だろおい………マジであそこで『出産する』のかよ!?』と『直哉』



 そこで自分のことばに『ギョッ』とした『直哉』は『全力疾走』したのである。そんな彼の『頭上』では『雨』がやんで『雲の切れ目』から『太陽』が差し込み………、



 ………『美容院』の中では『綾』の『悲鳴』とともに『正弘』が『妻の股の間』から『赤ん坊』を文字通り『取り上げた』のであった。



『おぎゃあああああああああ!! ぎゃあああああああ!!』と『赤ん坊』


『う、産まれた………ああ! 産まれたぞ! 『綾』大丈夫か!? 無事産まれたぞ! この子は『男の子』だから『正也』………』と『正弘』





『まさひろおおおおおおおお!! あやああああああああああ!!』と『直哉』



 だが『直哉』が『美容院』に飛び込むと、そこではさっきまで居なかったはずの『ちょっとチャラい系の男の美容師』と『カット最中の男性客』の『二名』がいるだけだった。『美容師』の方は『直哉』が怒鳴り込んでくると『飛びあがる』くらい驚いて、



『!? だ、誰ですかあんた!? いったい何!? も、もしかして強盗!?』と『美容師』



 この『数日前』に『近くのコンビニ』に『強盗』が入ったことから彼は瞬間的に身構えたらしい。だが『直哉』は『店内』のどこにも『佐々木夫妻』も『産まれた赤ん坊』もいないことを確認してから、



『………な、なんだったんだ?? 一体さっき見えてたものは一体………??』と『直哉』


『???』と『美容師』




 するとそこで『カット中の男性客』が振り返って『直哉』に声をかけてきたそうだ。


『………今『まさひろ』と『あや』と叫んでおられましたが………もしかしてあなたは『佐々木正弘・綾夫妻』のお知合いですか?』


『………あ、はい。大学時代からの親友です………あの、あなたは………?』と『直哉』



 この『男』はなんというか、『スーツ姿』が『ビシッ』と決まった『紳士』だったそうだ。彼はどうやらもう『カット』と『洗髪』も終わっていたらしく、『セットはいいです。お会計を』と『美容師』に声を掛けながら立ち上がって、



『………私も『佐々木夫妻』とは『ビジネス』でよいお付き合いをさせていただいておりましてね………ああ、『名刺』をお渡ししておきますね。もしなにか『人生でうまくいかない』ことがあったのでしたら、その時にまたお会いしましょう。では自分はこれで失礼します………』と『紳士』



 そう言いながら歩きだす『紳士』の『名刺』を眺めると、そこには『幸運の悪魔』と書かれていた。『は?』と『直哉』が目を見開くと『美容室のドア』が開く音ともに、



『………本当は『正也君』の『命』を『いただく』つもりでしたが、『ご両親』の『覚悟』に接して考えを変えました。特別に『普通』だけで『取引完了』といたしましたよ………』




 ガチャン!



 そういって『ドア』が閉まったが、もちろん『ガラス製のドア』だったので『外』が見える。だが『直哉』が顔をあげると『例の紳士』の姿はどこにもなかったのである。慌てて『外』に飛び出すがやっぱりそんな『影』は見つけることができなかったとか。



 そして『美容院』から『美容師』が出て来て、


『……あんた結局なんで『うちの店』に怒鳴り込んできたんだ?? 『客』じゃないのなら帰ってくれよ』


『………す、すみません。お騒がせしました………』と『直哉』



 その後『直哉』はさっきよりも『スピード』を速めて『佐々木夫妻』のもとに向かったという。





 そしてだが、『姫川君』はこの時『養父:直哉』がみた『美容院でのお産現場』について『本物の霊能者:氷室麗華』に尋ねると、彼女は『こんなこと』を話してくれたのである。



「………『江戸時代』に実際にあった出来事だそうだけど、『ある武士』が『深夜まで仕事』をしていて、『夜更け』に自分の『家』に帰ったそうよ。すると『自分の家』が『明るい』上に『騒がしい』から『生垣』の隙間から『家の中』を覗き見たの。すると『自分の妻』が『複数の知らない武士たち』と『俳句の会』を開催していて、『武士』たちが『順番』に『俳句』を読んでいった………」と『氷室さん』



 だが『妻』の順番になって彼女が『俳句』を読むと、どうやら『出来が悪かった』そうで──覗き見ている武士は『俳句の良しあし』が分からなかったらしい──『武士』たちが皆で『失笑』したそうだ。


 すると『妻』が『激高』して『お茶』が入った『お椀』を掴むと、それを『武士の一人』に『投げつけた』らしい。だけど『お椀』が割れて『悲鳴』が上がった瞬間いきなり『家中』を照らしていた『灯り』が全部『消え』てあたりが『真っ暗』になったそうだ。



『む!? なんだ!? 何が起こった!?』


 

 慌てた『武士』が『生垣』の隙間から強引に『家の中』に入ると、ちょうど『生垣』から見えた『家の庭』に置かれている『縁台ウッドデッキ』のうえに『妻』が寝ていたらしい。揺り動かして『起こし』てさっき『武士』が見た光景を説明すると、



『………あなたが見たという『私と武士たちの句会(俳句の会)』は今私が見ていた『夢』の内容とそっくりです。『夢』の中で『私』は『自分の作品』を笑った『客人』たちに『お椀』を投げつけたのです。そしたら………その後は覚えて居ませんわ。あなたが『起こした』のでそこで『夢』が終わったのでしょうね』と『妻』



『………なんと面妖な。では『私』は『奥(妻)の夢』を確かにこの目で覗き見たというのか………(唖然)』と『武士』




『姫川君出生』に関する話は少し長くなっているが、次回に持ち越させていただきたい。

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