其の四十四…『昼休み怪談部事始め:『高宮冬瓜』と『金沢『不思議野町』』にまつわる話『その二・後編』』』
これは『私とかもり』が『小学校五年生』の時に体験した『レースして優勝するとお賽銭が二倍になって戻ってくる不思議な稲荷神社』にまつわる話の続きね。
『三回目のレース』では『タクミ先輩』以外の『六年生男子』が『同着』で『優勝』して帰っていき、さらには『四回目のレース』では『女子』の中にも『優勝者』が出て来ていた。一方で『私』は『かもり』にこう言ってたんだ。
『………『かもり』、あの『すっごく速く走る』のはやめようよ。なんか『狡してる』みたいだし、もし『優勝』しちゃって『もっと足の遅い子たち』を残してくのもなんか可哀そうだし………』と『私』
『だから『お姉ちゃん』は『最初のレース』以外で『私』に『引っ張られる』のを嫌がってたんだね。本当に『おせっかい』だね~。まあでもそれは『余裕がある人のやさしさ』だよ『お姉ちゃん』。だって『私』がいる限り『お姉ちゃん』が『怖い目』に遭うことは『絶対にない』からね………(ニヤニヤ)』と『かもり』
『………へへ、だから『他の子を助ける余裕』が『私』にはあるんだよ』
また一方では『タクミ先輩』はずっと『ナツメ』を心配してたみたいで、
『………なんかあの『兄弟(新沢兄弟)』を見てるとなおさらっていうか、やっぱ『ナツメ』だけを置いて先には帰れねーよ俺………だから頑張って優勝してくれよ『ナツメ』! このままだと『最後俺ら二人だけ』残ることになっちまうぞ!(焦り)』と『タクミ先輩』
先輩は『新沢兄弟』に対して『私』と同じ『憐れみ』を感じていたらしい(笑)。だけど『ナツメ』は納得がいかない顔で、
『………そしたら一体誰が『ビリ』になるわけ? 自分達じゃなかったらそれでいいってこと?』と『ナツメ』
『お、おい、『ナツメ』………!? お前何言ってんだよこんな時に………! 俺はお前のことが心配だからこうやってわざと残ってるんだぜ? それなのによく知らねー奴のことまで考える余裕なんて俺等には………!!』
『………(無視)』
このあたりから『ナツメ』は『全く走らなく』なっちゃって、『他の女子たち』を後ろから『手を叩き』ながら『速く走って!』と急かすようになったんだよね。
『ほら休まないで走る! 『ビリ』になったら『お化け』に食べられちゃうんだよ! いやでしょう!? 怖いでしょう!? だったら休まないで走るの!!』と『ナツメ』
『うえ~ん! もうやだ~! 走りたくな~い! 休みたいよ~! 食べられても良いもーん!』と女子の一人。
『甘ったれるな! どうせいっつも『ゲーム』ばっかりしてて動いてないんでしょ! 死にたくなかったら走れってーの!』
………と、そこで『私』の話を聞いてた『やっくん』がちょっと笑って、
「…………懐かしいですね。昔の『ナツメちゃん』は『僕』とも会うたびに『もっと動いて体力つけろ!』とか『説教』してきたんですよね………どうやら『お母さんの受け売り』だったようですけど、『僕』は『同い年』のはずなのに『年の離れた姉』のような印象でしたよずっと………(苦笑)」
「…………あの頃は『妹』が産まれたばっかりで『大人ぶりたかった』だけだから『ママ』の真似をしてただけだし………(割と恥ずかしい)」と『ナツメちゃん』
そしてかたや『私』の方は『かもり』と一緒に『ナツメ』に急かされながら『適当に手(足?)を抜いて歩いて』いたんだ。そうしながら、
『ねぇ、さっきの『賽銭箱の手』とか『お爺さんの声』とか『増えるお金』とか『迎えに来ないパパママ』とかあれは一体『何』なの? 今『この神社』で何が起こってるの?』と『私』
すると『かもり』は普段と違って『真面目な顔』になって、
『………『お姉ちゃん』、『常識的』に考えてごらんよ。本来『神社』は『神様の家』なわけだから『困ってる人間を助けてくれる場所』なんだよ。『怖い話』だとよく『神社とかお寺』が『怖い目に遭う場所』にされがちだけど、本来そこは『信仰』によって『人間』たちを守る『避難所』だってことを忘れちゃいけないんだよね。だから『神社の敷地』に『怪異』は入れないんだ』と『かもり』
『??? どういうこと?』と『私』
『それに『神様が信仰されなくなると狂い始める』とかそんな話も『嘘』だよ。『人間よりはるか上位の存在』が『人間から忘れられた』くらいで『荒れる』なんてことある? 『10年ぶりに再会した愛犬』が自分を憶えていないからって即座に殺す『人間』はいない。そんなことする『人間』はもとから『異常者』なんだよ、『神様』だってそれと同じだけの話だよ』と『かもり』
『えっと、ごめん『かもり』、全然話が見えないんだけど………(汗)』と『私』
後から考えると『この時私たちの周りで起こっていたことは『怪異』や『人間を憎んでる神様』の仕業じゃない』ってことを言いたかったんだろうなぁとは思うけど………じゃあ一体『何』だったんだろう? もしかしたら『かもり』と同じ『名前のない種族』だったのかもしれないし、あるいはこの『お稲荷さん』は今は『不思議野町』にあるからその関連? ………まあ全部『推測』だからこれ以上は何とも言えないけどね。
そして、続く『第五回戦』では『始める前』に『参加者の女の子たち』は皆で『話し合って』から『思い思いのスピード』で『賽銭箱』まで『歩いて』いって、『全員』が同じ場所に集まるまで『早く着いた子たち』が待ってたわけ。
『ちょっと早く早くー! ずっと待ってるんだからさ~!』と『早く着いた子』
『ちょ、ちょっと待て………! もう限界で………マジで動けないって………』と『階段を上ってる子』
『ほらだから遅いって! 早くいかないと『お化け』の前に『あたし』が襲い掛かるんだから!』と『ナツメ』
この時『この中で一番足の遅い女の子』の『後ろ』に『私とかもり』がいて、さらにその後ろに『タクミ先輩とナツメ』がいたんだけど、その時『階段の下の方』から『声』が聞こえてきたんだ。
『おーい! まだやってるのか~!? そろそろ終わらせないと真っ暗になっちゃうよ~!』
そこで『私たち』がふりかえると、『鳥居』の近くに『大人の男の人』と思われる影が見えた。だから『一番足の遅い子』が『階段』に座り込みながら声をかけたんだ。
『誰なの~!? もしかして『パパ』~!? 迎えに来てくれたの~!?』
『早く終わらせなさ~い! そうしないと『全員ゲベ(ビリ)』にしちゃうぞ~! そっちにたどり着く前に『ゲベ』を決めないと皆『怖い目』にあわせちゃうぞ~!』と『男の人(?)』
『え………も、もしかして『パパ』じゃないの………???』と『一番遅い子』
『………なんか様子おかしくね? 本当に人間か?』と『タクミ先輩』
『暗くなってきたからシルエットしか見えないね………』と『ナツメ』
『か、『かもり』、あれは………?』と『私』
『『最初からみんなでくじ引きして一人『生贄』を決めて、その子以外の『全員』が一緒に『お賽銭』を入れていれば話は早かった』……てことだよ。まさか『律儀に何回も競争する』なんて思ってなかったみたいだね(ニヤニヤ)』と『かもり』
『はやく『ゲベ』の子を決めなさ~い! もう待ちくたびれちゃったぞ~! 待てないぞ~!』と『男の人(?)』
ああ、『ゲベ』は金沢の方言で『ビリ』のこと、本当はずっと皆『ゲベ』って言ってたんだけど他地方の人にはわかりづらいから『ビリ』に直してたんだよね(余談)。その『男の人の影』が何回も『同じ言葉』を繰り返しながら『ゆっくりと階段』を登り始めると、『一番遅い子』が『泡』を食って駆け上がり始めたんだよね。だから『私たち』も慌てて『社殿』の方へ急いだの。
『な、なんか『来てる』! 『早くビリを決めろ』って叫んでたよ! 早く終わらせないと食べられちゃうよ!(半泣き)』と『一番遅い子』
『マジで? やば! じゃあ皆『お金』だして! 『せーの!』で投げるからね!』と『女の子』たち。
そして『タクミ先輩』や『ナツメ』、『私とかもり』を合わせた『全員』が『賽銭箱』までやってくると、一斉に呼吸を合わせて『賽銭箱』にお金を投入したんだ。
『『『せーの!』』』
『チャリーン!』と『女の子の声』
これで『賽銭箱にお金を入れた女の子』たち『全員』が『倍の金額』を受け取って帰ることができたという。大体みんな『いつの間にかポケットに倍のお金が入ってた』とか『足元に落ちていた』とかのパターンばかりだったわけね。
『じゃあね~! 私達先に帰るね~!』と女の子α。
『なんで『あんた』たちは一緒に入れなかったの? 全員一緒に入れればすぐに帰れたのに………』と女の子β。
『………『全員一緒にゴール』は実は『ダメ』なんだよ。だって必ず『ビリの人』を一人決めないといけないからね』と『かもり』
『そうなんだ………じゃあ『四人』の中から『ビリの人』を決めないといけないんだね………ごめんね~! ありがとう~!』と女の子Γ。
『………どういたしまして…………』と『ナツメ』
そして『第六回戦』で残ったのは『私』と『かもり』、そして『金髪で青い目の女の子』と『背の高い男子』………つまり『ナツメ』と『タクミ先輩』の『四人』だけだったわけね。でも『タクミ先輩』は『私』と『かもり』を『警戒』してたから『ナツメ』を引っ張って露骨に『距離』をとりながら、
『………おい、『あんたら』がなんの『目的』で最後まで残ったか知らねーけどな………俺は『お前ら』が最初に『ありえねースピード』で走ってたのを見てんだからな! どう考えてもあれは『人間』じゃなかったぜ! なんで『化け物』が混じってんだよ!? つまり『お前ら』が『審判』か!?』と『タクミ先輩』
『ちょっと! 『初対面』なのに『化け物』呼ばわりはありえないって………!』と『ナツメ』
『私』はすぐに『反論』しようとしたけど『かもり』が止めて、
『『私』が『化け物』であることは認めるけど、『お姉ちゃん』の方は立派な『人間』だし、それに『審判』じゃないよ。『審判』は全然別のところにいて『私』もれっきとした『参加者』だからね………そして、だからこそ『私たち』は『最後まで残る』ことにしたんだよ。だって『化け物』だから別に『怖い目』とか関係ないからね。逆に聞きたいんだけど、なんで『普通の人間』である『君』たちが残ったの? 『化け物』を『生贄』にしておけばよかったのにさ』と『かもり』
すると今度は『ナツメ』が睨んできて、
『………私は確かに『あんた』のことは全然知らないし、『意味わかんないスピードで走ってた』のも見た。だけど『あたし』は相手を簡単に『化け物』扱いしないってだけ。少なくとも『他の子たち』を『助けよう』としてたからあんたも『人間』だと思ってる。『あたし』は『他の誰か』を『生贄』にしてまで『お金』が欲しいわけじゃないから(憤怒)』
やっぱり『ナツメ』は『やっくんの事情』があったからそういうことを言ってたんだろうね………だから『タクミ先輩』は話が分からなくてずっと『?』だった(同情)。すると『かもり』がここで『提案』した。
『………ふ~ん、どうやら『複雑な事情』を持ちのようだね~。じゃあまあ、好きにすればいいよ。でも『私』も『生贄』になりたいわけじゃないからさ………こういうのはどう? 『四人で一緒に『賽銭箱』にお金を投入してみる』ってのはさ? もしかしたら『同着一位』になるから『ビリ』が発生しないかもしれないよ?』と『かもり』
『『『………はぁ?? さっき言ってたことと『全然違う』じゃん!』』』と『私』&『ナツメ』&『タクミ先輩』
さっきまで『かもり』は『『ゲベの子』を『一人』決めないと『レース』は終わらない』と言っていたのに、ここで突然『四人で同時に『ゴール』すれば皆無事に帰れるんじゃないか』と言い出したのだ。さすがに『タクミ先輩』や『ナツメ』だけじゃなくて『私』まで戸惑って、
『さっきと言ってることむ、『むじゅん』してない!? 『ゲベの子を決めるゲーム』なら『四人皆同着』なら『仕切り直し』になるんじゃないの!?』
『そんな『ルール』なの? 『私』正直『ルール』良く知らないもん、いくら『化け物』っていっても『審判』じゃないからね(開き直り)』と『かもり』
『ハァ?? じゃあさっきまでは『適当なこと』をいってただけってこと??』と『ナツメ』
『そうだよ? なんで『私』が『全部知ってる』風に思われてんの? 『化け物』だって別に『全知全能』でもなんでもないよ(ニヤニヤ)』と『かもり』
『お前マジで何なんだよさっきから………まあでも俺も正直『あんたら』を『生贄』にするってのも気分が悪いからさ。その提案に乗ってやるぜ………だけど、『第六回戦』ってなるとまた『鳥居』のところに行かないとダメなのか………?(いやそう)』と『タクミ先輩』
『安心してよ。もうさっきの『男の人(?)』はいなくなってるから』と『かもり』
実際『かもり』の言う通りさっきまで叫んでいた『男の人(?)』はいつの間にかいなくなっていたので、今度は『四人』で『横一列』に並びながら『石段』を登り始めた。でも『タクミ先輩』も『ナツメ』も『かもり』に対して『良くない感情』があったから『会話』しようとはせず、『ぴりぴり』した『雰囲気』で『私』も黙ってしまう。すると『石段』の中盤位でまた後ろから、
『ほらー! 早く早くー! 『お迎え』はもう来てるんだぞー! もう『夜』になってるんだから早く終わらせてくれよー! 『お迎え』も待ちくびれてるよ~!』
その『声』は少なくとも『私たちの両親』では明らかに違ったし、『タクミ先輩』も『ナツメ』も無反応だった。そしてその後『周囲の森』から『やっと終わるね~!』という声や、『ぱちぱち』と『拍手』する音も聞こえてきたけど、『私たち四人』は『スルー』して『石段』を登り切った。
そしてそこから『賽銭箱』までの『距離』は『数メートル』くらいだと思う。すると『タクミ先輩』が唐突に、
『………なぁ教えてくれよ。この『レース』は一体『誰』が『何の目的』でやってんだ? 俺は『幽霊』とかは基本信じないけど、でも今だけは『山の神様が暇つぶしでやってる』とか言っても信じるぜ? あるいは『化け狐』とか『化け猫』のいたずらか? なんで『お金を増やす』なんてことをして『小学生』にこんなことさせてんだよ………』
問われた『かもり』が、
『ん? だったら『君』が望むとおりに『山の神様の暇つぶし』って言っておくかな(ニヤニヤ))? でもよくよく考えてごらんよ、『こんな変なゲーム』が本当に『暇つぶし』になると思うかい? 多分『遠く』から眺めても大して面白くはないと思うんだよね。それに『仲の良い友達同士が『誰をゲベにするかで争わせたい』ってなら『競走』させる必要もない。『人狼ゲーム』でもやらせた方が絶対面白いよ。つまりはこの『遊び』は恐らく『暇つぶし』ではなく何かの『意味がある儀式』の可能性があるわけ………』
と、『妹』が得意げに喋っていた、『その時』だった。突然『タクミ先輩』が『ナツメ』の手を引っ張って強引に『ダッシュ』したんだ!
『!? ちょっと………』と『ナツメ』
『油断したな! わりぃがお前らが『ゲベ』になれやあああああ!!』と『タクミ先輩』
『あ………』と『私』
『………残念。もう少し『距離』を詰めておくべきだったね』と『かもり』
ビュゥンッ!
すでに『タクミ先輩』は『賽銭箱』の手前にある『木の階段』の一段目にもうすこしで足が載りそうになってたけど、なんと『かもり』はさっきと同じく『私』の手を引っ張りながら『数メートル』を『一瞬』で『高速移動』し、『タクミ先輩』の横を通り過ぎ………、
『チャリーン』と『複数人の声』
………『私』と『かもり』と『タクミ先輩』が『同時』に『賽銭箱』に『お金』を投入したんだよ。『タクミ先輩』は『ナツメ』が『自分の手を振り払っていた』ことに『驚愕』の顔で、
『………な、何やってんだ『ナツメ』…………!? なんで走らなかった?? なんで『100円玉』を投げなかったんだ!? これだとお前が『ゲベ(ビリ)』じゃんか!? なのになんで………俺はお前を助けたかったのに………』
でも『ナツメ』は『ふん!』とそっぽを向いてから、
『だから言ったじゃん、『他の人を生贄にしたくない』ってさ! ほらこれで『レース』は終わったんでしょ? さっさと帰るよ! それとも『ゲベの子』だけはもしかして『帰れない』とかじゃないよね?』と『ナツメ』
この時『ナツメ』は『その場で立ち止まっていた』けど、一方で『私』と『かもり』と『タクミ先輩』は『鳥居』に向かって『歩き出して』いた。特に『タクミ先輩』は『自分の足』であるいてるはずなのに必死に『ナツメ』に手を伸ばしながら、
『な、『ナツメ』…………! 一緒に逃げようぜ! こんなに走ったなのに『お金が増えない』だけでも十分『罰ゲーム』だろ! おい! なんで『棒立ち』してんだよ!? 早く走れって! おい『ナツメ』!? 頼むから逃げてくれよ………!』
と、この時『私』の目を『かもり』がいきなり『両手』でふさいだ。それから耳元で、
『………『お姉ちゃん』は『優勝者』だから『怖い目』に遭う義務はないよ』と『かもり』
ワァウッ!!
その『声(?)』は『犬の鳴き声』にも聞こえたけど、『興奮して叫んでる人間の声』にも聞こえるような、なんというか『妙に耳に残る声』だった。そしてその後の『タクミ先輩』の『必死な叫び声』とあわせて、今でもたまに『夢』に見るくらいはっきりと覚えている。
『馬鹿あああああああああ!!! なにやってんだああああああ!! 逃げろおおおおおおおおお!!!』と『タクミ先輩』
その後『何が起こった』かは正直よくわからない。『私』は『かもり』に言われた通り『ずっと目を閉じながら歩いて』いて、『かもり』が『私』の『手』を引っ張って『家』まで連れてってくれたんだ。もちろん『両親』は私たちが『夜の八時』に帰ってきても『遅かったね』としか言わなかなかった。
「………以上が『私の双子の妹』の『かもり』にまつわる『怪談』だよ………ていっても、『幸運(?)』かどうかはわかんないけど『ナツメ本人』がここにいるわけだからさ、ちょっと聞かせてくんない? 『あの後何が起こったか』をね………」と『私』
するとずっと静かにしていた『ナツメ』が肩をすくめて、
「…………あー、『あの時』のことは正直言うと『記憶が曖昧』なんだよね。ただ『タクミ先輩』や『ユズハたち』が帰っていくのを『あたし』は見送ってて、そんで『神社で一人』になってから『やば、あたしも帰んないと』と思ったわけよ。だから乗ってきた『自転車』をとりに『石段』を降り始めたんだけど………そしたら『化け物』が追い掛けてきたんだよね………」
その『化け物』は実を言うと『姿をはっきり覚えていない』そうで、それでもとにかく『ナツメ』は『食べられる』と思って必死に走って逃げたらしい。だけど『不思議なこと』にどれだけ走っても『神社の敷地』から出ることができなかったらしい。
「なんていうか『一本道』のはずなのに『迷路』をあるくみたいなかんじになっちゃっててさ………だから『あたし』も完全に『パニクッ』ちゃってさ。あの時はマジで『死ぬ』と思ったね………でもなんか『知らない子供』がいっぱい『森の中』からでてきてさ、『あたし』に『逃げ道』を教えてくれたんだよね。だからそのおかげでなんとか逃げきれて、そんで『自転車』を全力で漕いで家に帰ったわ………そういえばもしかしたら『記憶違い』かもしれないけど、『子供』の中に『ユズハそっくりの顔』もあったような気がする………まあそんな感じ。確かに『怖い目』にあったよ、しかも『言葉にできないほど』のやつをね。まああれ以来は『別に何か変なことがあった』とかはないけどね(サバサバ)」と『ナツメ』
どうやら『怖い目に遭う』というのはそのままの意味で『死ぬ』とかではなかったらしい。『かもり』にかかわる『怪談』はまだあるんだけど、それはまあ『次の機会があれば』ってことで。長くなったけどお疲れ様でした~♪




