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七つの願い  作者: 星華
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 三人目は、中年の女性だった。

女性は歌手で、今まで何度もステージに立ってきて、たくさんの人たちに評価をもらってきた。でも、自分で納得がいったことはない。

「だから、誰にもまねできないような、人を魅了できる歌声を出してみたい。」

と話した。

魔女は、

「いいわ。このネックレスに魔法を込めて、あなたに渡すわ。歌を歌うときに、ネックレスを着けて歌ってね。」

と言い、白く虹色に光るネックレスに手をかざした。

手からは、キラキラと輝きが放たれてネックレスが、輝きを増す。

魔法の付与が終わると、魔女は中年の女性にネックレスを差し出した。

中年の女性は、さっそくネックレスを首に着けて、軽く咳払いをした後に、一曲披露してくれた。

歌は、昔からの童謡で、聴いていた魔女は、懐かしい曲調に一筋の涙が流れた。

その魔女の姿を見た中年の女性は満足して、街へ戻っていった。

「魔女さんありがとう。この声で次の公演は、人々を感動させるわ!」

そう声をかけて。

魔女は、にこりと笑い、手を振って中年の女性を見送った。

桜の木の葉は、青々としていた。

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