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森の魔女
とある森に力の強い魔女がいました。
魔女は、森の木々を自分の魔法で飾るのが好きでした。飾り付けられた木々は、まるで宝石をまとったような美しさがありました。
ある日、魔女は唐突に思いつきました。
「そうだ!この魔法を使って、困っている人の願いを聴こう。」
自分の思い付きに、満足感を覚えた魔女でしたが、少しだけ考えました。
「なるべく、たくさんの願いを叶えてあげたいけど、際限なくなるのも困るわ。七つ・・・。そう!七つだけ願いを叶えよう。」
そう決意した魔女は、すぐに森中の動物たちや木々に、話を伝えました。