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雨の日の切り裂き魔。

作者: 七瀬
掲載日:2020/07/11





___私は、雨の日が好き。

雨音やしとしととした感じが好きなの。



___それに、雨になると?

人通りが多いところでも、人が少なくなるわ。

私は、黄色のカッパを着て赤の傘をさすの。



人が少ないところに、私は行くのが好き。

雨の日だから、そこに行きたいの。




 



___そして、もう一つの目的は?

雨の日に外で、一人でいると危ないわよ。

私に出会うと、殺されてしまうから......。




 

 *




『・・・またですか?』

『___あぁ、なんて! 酷い事を...。』

『誰の仕業なんですかね?』

『被害者の女性は、刃物の様なモノで百か所以上刺されています。

これはよっぽど被害者を恨んでないと出来なことではないですか?』

『・・・うーん? まあ、そうだな! 被害者の関係者を調べてくれ!』

『___はい!』





 ▼



___私の名前は、『下平 カズナ』22歳、小さな会社で受付の仕事を

している。彼氏も高校からの同級生で、お互い結婚も考えているわ。

何もかもうまくいっているの。




・・・でもね?

私の母親は、私たちの結婚を大反対している!


父親からは、毎日のように暴力を振るわれたわ。

母親は、まだ幼い私を置いて家を出て行ってしまった。



___あれから、17年が経った。

父親は、お酒の飲み過ぎでアルコール依存症になりそのまま亡くなった。

私は、母親の妹のところに預けられて育ててもらったの。

母親の妹は? 当時、5年も付き合っていた男性ひとがいて結婚する

はずだったわ! 私を引取る為にその男性ひととは別れたらしい。

母親と違って、責任感のある女性ひとで私を凄く可愛がってくれたの。

私の家族は、唯一この女性いもうとだと思っている。




・・・それなのに、

3年ほど前から、私の実の母親が私に会いに来たわ。


『・・・ごめんね、わたしを許して! どうしようもない母親で

本当にごめんなさい。』

『・・・・・・』

『・・・姉さん、カズナがどれだけ! 姉さんに会いたかったか?』

『・・・本当にごめんね、カズナ。』

『・・・・・・』




___何度も言うようだが、、、?

私の唯一の家族は、この女性いもうとだけだ!

血が繋がっていようが、私を置いて行ったこのははを私は許さない!



私は長い間、父親から暴力を受けていた。

誰も助けてくれない! 唯一頼れる母親も居ない!

私は、何度も何度も死のうと考えたわ。

それでも、私は生きる事を選んだの!

それは、いつか? 母親が私を迎えに来てくれると信じていたから!





・・・でも?

違ったわ! 父親はアルコール依存症になり汚く狭い6畳半の部屋の

片隅で亡くなったわ。

そこに! 母親の姿はなかった。

いつか? 母親と会えたら、私はこのははを殺すと決めている!




 ▽



___私は、雨の日にあのははに捨てられた。

だからなのか? 雨の日は、腹の底から憎しみが沸いてくるの。


誰かを、殺さないと気が済まない感情が芽生えた。

だから! 初めて私が人を殺した時、心がウキウキしたわ。

楽しくて仕方がなかった。興奮して何もかも忘れる事ができたの!

初めて私が殺めた人は? まだ10歳ほどの小さな女の子だった。

1人で雨の中、公園で遊んでいた。砂場で山を作っていたわ!

だから、私が女の子に声をかけると? 嬉しそうに私に着いてきたの。

可哀想な女の子だわ! 私が無残に刺殺したというのにこの子の親は?

涙も見せなかったのよ。あの子が、勝手に亡くなってくれて良かったと

ホッとしているように見えたのよ。



・・・まあ、

そのおかげで、大きな警察沙汰にならなかった。

結局、犯人も見つからず今も私はのうのうと生きている。




___そして、私はここから連続切り裂き魔として!

生きていくことになったの。




 *



___私は、幸せだったわ。

大切な彼も居て、唯一の家族であるあのははの妹が私を支えてくれた。

彼との結婚が決まった時も、一番に喜んでくれたのは、あの女性いもうと

だった。





・・・それなのに、

あのははだけが、私の結婚に大反対したのよ。



『・・・お母さん、どうして? 僕たちの結婚を許してくれないのかな?』

『___ごめんね、大吾! お母さん、私たちの事が心配なだけよ。』

『・・・それなら、いいんだけど?』

『・・・そんなに、心配?』

『そりゃ~結婚するんだから! みんなに祝福されて結婚したいだろう!』

『・・・そうね。』





___私はね、

結婚なんか! どうでもよかったのよ。

彼の事は、好きなのだけど、、、?

結婚は、一切考えてないわ!



・・・だって!

結婚したら? 私の大切な時間が無くなってしまうもの!

今なら、雨が降る好きな時に人を自由に殺める事ができるしね。






___そして今日も、雨が降っている。

この日も、何処かで一人寂しそうにしている人を見つけるの。

直ぐに、私が殺してあげる!


何回も何回も、刺し殺すように楽しんでね! 

血を見ると興奮するわ!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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