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咎人たちの聖戦  作者: 白騎士58
第二章 冥界に手向ける鎮魂歌
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奇々怪々の追跡者 ~騎士~

 しかし繰り出された戦斧はそのままそれを素通りし、地面を思いっきり叩き割った。


「何!?」


 悪い予感は当たっていたようだ。


 それに僕の攻撃は効かない。

 それは何事もなかったかのようにバベル君をまた持ち去ろうとする。


「なら『オールバインド』!」


 『オールバインド』を発動する。

 強制的に相手のヘイトを稼ぎ自分にタゲらせる。


 予想通りそれはバベル君を放り出し、こちらに向かってくる。


「『ロイヤルフォートレス』!」


 60秒間相手の攻撃を無効化する。

 しかしその代わり僕は発動中一歩も動けず次に発動できるのは7分後である。


 それは激しく殴打を繰り出す。


 ガードが次第に崩れそして僕の頭を掴み前後左右に揺らして地面にたたきつける。

 ダメージ無効とはいえかなり乱暴な攻撃に精神的にダメージを受ける。


 そろそろ60秒が過ぎようとしているがそれの攻撃は衰えることはなくさらに激しくなっている。


 やばい、非常にやばい、焦りが滲む。

 それが僕を放り投げる。


 階段を転げ落ちる。


 痛い、非常に痛い、そして非常にまずい。

 『ロイヤルフォートレス』の効果が切れた。


「『ロイヤルガード』(守護する者)」


 3分間、自身の防御力を180%上昇させるスキルでとりあえずの急場をしのごうとする。


 それが凄まじい叫び声をあげながら地面をなめるように階段を駆け下りてくる。


「ああああああああああああ!」


 それは駆け下りてくるそのままの速度で体当たりしてくる。

 簡単に吹き飛ばされる。


「があ!」


 壁に激突する。


 それはさらに僕に連続で体当たりを喰らわせる。


 それは僕に向かって苛烈に殴打を連続で放つ。

 盾でそれの攻撃を防ぐが徐々にダメージが蓄積されていく。


 このままではいずれじり貧となり、やられてしまうだろう。


 何とかそれを押し返そうとするが細腕に反しすさまじい力でビクともしない。


 殴打だけではなく爪で首筋や顔を引っかかれる。


 致命傷にはならないが出血がひどい。


 じりじりと壁へと押し込まれていく。


 もうだめかもしれない、そう思った瞬間


「離れろ…」


 聞き慣れた声が聞こえてくる。


 その声の主はいとも簡単にそれを僕から引き剥がした。


 僕はその声の正体を知っている。


「ハア…ハア…おはよう、随分遅い目覚めだね」


 僕は地面に倒れ込みながらしかし余裕はあるということを示したいがためその声の主に向かい軽口を叩く。

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