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第9話 平原と森と

お久しぶりです。読んでくださる方のために頑張ります。( ・∇・)


 目指せ、一週間ごと更新。



 爽やかな風を頬に感じる。


 目の前には自然いっぱいの平原が広がっており、大きな街道が1つ奥の森の中まで、ずっと先まで通っている。


「すぅーー、はぁーー」


 鼻を、肺をいっぱいに広げて、……吐く。深呼吸。もちろん、腕も大きく左右に広げて。

 実際は肺なんて無いだろうけど……VRなのだから。

 


 良く言えば新鮮であろう空気を、悪く言えば青臭い空気をたくさん吸う。


 いままで潮の香りと血生臭さだったからな。何故このゲームは匂いまで再現してるのだろうか……。悪いことばっかな気がする。良いことと言えば料理の匂いなのか?



 さて、今居る場所は中立都市『アメル』、通称『始まりの町』。まぁ、プレイヤーの間での、だけどね。


 その、西門を出た所です。こちら側にはプレイヤーがたくさん、NPCもたくさんいます。こちら側が次の町へと続く街道があるからです。

 他の方向にも町はあるのだけど、難易度的に、ね。



 さて、今回は確認したい事があって来たのである。


 それは『魔物』ってどんな感じなのですか? 


 という話だ。 魔物はドロップアイテムを落とすと言っていた。どんな風に落とすのか、気にならない? まさか、倒した後、解体して中から探してくださいじゃないよね? 


 もうそれじゃドロップアイテムではない。ただの部位だ。


 後、スライムとかゴブリンとか定番モンスターにも会いたいと思ったのだ。ドロップアイテムの確認をするのだから必然的に会うと思うし、まぁ即死んでもらうけども。


 さて、槍を片手にレッツゴー!!



 

 ──おっ! 早速、エンカウント! 


 場面を飛ばす必要は無かったようだ。


 うむ、スライムっぽいけどどうだろう。犬の高さぐらいの透明な水色のゼリーのような物体が近づいてくる。ゼリーのなかには白い拳ぐらいの核?がある。核というのは定番だろうし。後、白い2つの目。なんか可愛い。


 核に狙いをさだめて……。


 必殺、一撃の槍ぃぃ! もちろん、ただの突きをやる。スライム可愛いけど我慢。


「それ!」


 見事にゼリー状の体を真っ直ぐに貫き、核に穂先が刺さる。


 すると、スライムの目がしぼみ、次の瞬間、スライムはガラスの破片のように砕け散り、空の彼方へ飛び、消えた。


 輝いていてキレイ。


 残ったのは瓶。地面の上にキレイに立てられてるそれを手に取ると目の前に電子画面、ホログラムが現れる。


 ▼▼▼▼▼▼


 『スライムの組織』


 一般的なスライムの体の組織。水色。スライムゼリーともスライムゲルとも呼ばれてる。


 △△△△△△



 ほうほう、スライムの核を覆っている体の部分か。にしても、一発でドロップアイテムが落ちるのは運がいいな~。


 さて、瓶をポーチに仕舞ってっと、次だ次だ!


 

 早速エンカウント。イェイ。


「おぉ……」


 おぉ、スライミィー。また君か。


 青いスライムがのそのそと忙しそうにやってくる。勿論予測であふ。だってね? ……スライミィーよ、君の速度じゃだるそうにしか見えないのだ。すまん。


 核をどーん。


「それ!」


 核に槍が刺さると同時にスライムの目が萎み、全体がガラスが砕けっちったかのように透明の破片が輝きながら空の彼方へと飛んで行く。


 ふむ、やはりキレイである。下、地面を見る。ドロップアイテムは……無し。


「むむむ」


 周りを見渡す、所々に青色の物体が動き回ってる。


 この草原にはスライムしか居ないようだ。まだ二匹しか狩ってないがスライムではたかが知れてる。

 更なる獲物を探さなければ……プレイヤーも、同業者も居ないようだ。狩場も聴けないな。次の町を目指してどんどん行ってるようだ。


 顔をある方向へと向ける。


 街道遠い外れた部分の森だ。光があまり届いて無いのか、昼間のはずなのにやけに暗い。まぁ、街道や草原沿いは結構光が入ってるが。


 ……現実なら危険だが、この世界なら大丈夫だろう。


「いざ」


 ゴブリンさんに会いに行きます。


 そう、決めて森の方向へ歩いていく。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇






「緑の小鬼、ゴブリンさん。どっこに居るの、ゴブリンさん。こーわがーらないで出っておいで。すぐ出ってきたらご褒美挙げます。……死という、ね」


 1人で速攻で作った歌を歌いながら森の奥へと進んでいく。


 名付けて『ゴブリンさんとお友達。』


 ちなみにすぐ出て来なかったら広範囲殲滅魔法で怪しい所を潰す。えっ、そんなん出来ないって? もちろん、データ魔法で頑張る。


 そもそも、さっきそのような魔法を放った後があったから初心者でも行けるはず。まだ、プレイヤーは初心者しか居ないはずだし。


 そんなこんなで結構歩いて来たが……ん? 森を抜ける? 光がよく木々の間から入るようになってきた。木々の密度が薄い。



 抜けた先には……。



 ゴブリンの集落だった。




 というよりは崖っぷちに出た。高さはそこまで高くない。かけ降りることが出来そうだ。崖とは言わないか。


 ここからその集落をよく見ることが出来たからゴブリンと分かった。あの緑達、絶対そうでしょ。ゴブリンでしょ。


 ていうか、こんな大勢望んでないのですけども。


 あぁ、どうしよっか。


「魔法実験する?」


 ふと、した問いかけに考えてみる……ふむ、それもいいかもな。広範囲殲滅魔法を試すか。


「属性は何かな?」 


 そうだね、闇とか火が向いているんじゃないかなと思う。

 てっ、


「誰!?」


 そう言って、声のしたほうに振り向く。


 そこには黒いローブを着た、魔法使い風の男がいた。


「やぁ、こんにちは」


「こ、こんにちは」


 さすがにいきなりすぎて声がぎこちなくなった。


 それを見て、相手の男は静かに笑うのだった。


だからだれですか。







 誰か教えてください。




 


 


 



 


 


 



 

 


 

 

 


 

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