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第7話 VSファンタジー生物

もうこのぐらいの文字数でいいかな・・・。



 着弾地点に到着と元気よく言いたい所ですが気分が沈んでしまったシノです。


 着弾地点がずれて木をなぎ倒したのです。いや、粉砕です。木を材木として使用出来ないほど粉砕しました。


 うわぁぁーん自然破壊反対ーー! そして、地面にクレーター。まぁ、砂浜だしね? なんで針葉樹があるか謎だけど。


 まぁ、これで威力は確認出来ました。んー、魔法が在るのに大砲なんて必要とか思うかも知れませんが気にしないで下さい。これから改良して魔力なしで使えるようにするのです。……いずれ。


 やはり、問題は砲の耐久度かな。ヒビが入っちゃなぁー。魔術で爆破はアカンかな。魔法の威力を下げるか。じゃ、実験をもっとしますか。


 まずは材料集めから繰り返す。


 移動、鉱山掘り、鉄製造! 移動!



 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 


 よし、準備完了。


「『データ魔法』発動 威力低下70% 闇よ 今その力を解き放て 『闇の波動』」


 70%威力を低下。さらに詠唱の最後を言わずにさらに威力を低下させる。文的に原因っぽいし。


 ドォォーンという発砲音……変化したかな!? それと相変わらずの風を斬る音。そして、着弾音と爆発音。


 そんな流れをまとめた大砲の砲撃音がまだこの場所に響きわたる。あ、せっかくなので付与魔法で闇の力を込めてみた。発動は2度目の強い衝撃で魔法が発動。つまり着弾で爆発するため榴弾とかの迫撃砲と言ったところである。


 いやー、ニヤニヤするね~。ヒビも入らなかったし。うまく行ったようだ。


「ふふふ」


 おっと声が漏れてたようだ。お口が緩んでるのぉ。

 さて、これを船に載せて撃ってみるか。よいっしょっと!


 そして、撃つ前にデータ魔法でさっきの闇の波動の詳細をを下級アーツ『闇の火種』として登録しとく。これでさっきみたいに細かく言う必要はない。闇なのに火種というのは気にしない。


 砲弾も込めて……では、いきます。イメージは砲の中で起きるというもの。



「『闇の火種』」



 大砲の発砲の暴力的な音と同時にグラッと船が揺れる。そして、遠い海面では爆発と着弾による音がして水飛沫が凄いことになってる。間欠泉みたいだ。


 ふむ、船の上でも大丈夫そうだ。揺れがクドイがギリギリ転覆はしない。横じゃなくて前か後ろに着ければはいいだろう。


 そんなことを思った時である。いきなりそれは現れた。


「シャァァァァァーーーーーーー‼‼」


 とても暴力的で元気な鳴き声と共に。いや、泣き声かも?


 水飛沫も凄いです。あちゃー、しかも怒ってる感じかな? 

 そのとても大きな体。色は背が青色をし、腹は青っぽい白色。その間には赤色のラインが。まだ体が海の中へと続いてるようだ。

 顔は大雑把に言えば新幹線のような流線型だがそれに角をつけ、鱗でゴツゴツさせた感じだ。大きなお目めは赤色をしてこちらを睨んでるようにも見える。そう、まるで竜のような龍である。


 そして、これまた大きな胸鰭を腕のように動かしこちらへ降り下ろしてくる……!?


「ちょっタンマ!?」


 船を全速力で前へと動かす。急げ! 早く動いてくれ!


 バッシャーーン!!っと後ろで水飛沫の飛ぶ音が聞こえる。


 間一髪間に合ったようだ。せっかくの船が台無しにされるところだった。改めてその怪物の方へ向く。


「ったく、何なんだよアイツは……」


 改めてよく見てみるとやはりデカイ。

そして、ついさっき振られた胸鰭。はっきり言って恐怖が心の奥底から沸き出てくる。

 現実ではない、ゲームだとは言えここまで何もかもリアルに出来ている。飛んできた水飛沫、首に伝わる海水の冷たさ。今取り出した槍の重さ。そして、響き渡る咆哮。


 そう、ゲームなのだ。もちろん生き返る。現実で死ぬわけではない。しかし、死の恐怖がある。再現された痛みとは何だ。苦しみとはなんだ。そんなもんゲームで味わう必要はない。必要有るのは楽しさだけで充分だ。死を味わうのは現実の時だけで充分だ。……いや、味わえないか。


 とにかくここで諦めてはいけない。初心者だからと言って諦めてはいけないのだ。今持てる武器、力を使って勝利を掴みとるのだ。

 今やるべきことはこの怪物に勝つこと。





 いざ、伝説を作ってやるぜ! 掲示板で騒ぎたてろや!



 そうと決まれば後は只行動するのみ。ゲームの現実に意識を戻す。気付けばさっきの2発目が降りおらされるところだった。


 まずは距離を取るため方向転換しながら今いる場所から脱出する。思いっきり船を操作する。


「それ!」


 声に込められた気持ちに答えたかのように唸り声を上げエンジンが動き船は動く。脱出成功。


 からの怪物に向けて鑑定。


「『生物鑑定』」


「ギシャ!?」


 ふむ、違和感を感じたのかな?創作物によくある設定じゃないか。


 『一角水竜』


 水竜の突くことに興味を持ち始めたものが退化し、突くことだけに特化した亜竜。飛ぶ能力も失われた。しかし、強大な竜の力は形を変えて残り続けてる。


 Advice:結構大物、基本は国軍で対応しましょう。


「えぇっ」


 思わず声が漏れる。


 え? 国? ふざけんな? 竜ってマジかよ、飛べない竜はただの竜。いや、それじゃあ普通に強いじゃん。

  てかさ、他の情報はないの? レベルとか。アドバイスとか。


 『応答 スキルレベルにより制限されています。』


 マジか。鑑定って最初役に立たないじゃん。せいぜいこの世界で物語を作る人に役に立つ程度か? いわゆる作家さんですね。


「キシャーー・・・」


 ん?


 静かになったと思ったら口が開いてなんか光っていました。


 鑑定さーん!?


 『魔力の集合体』


 魔力が現在進行形で集まってる集合体。水属性反応あり。


 そういうことじゃないのだけどな~。これはあれだ、だいたいブレスって相場が決まってる。なので逃走。てか、鑑定こんなこと出来んのな。


 急いでさらに後ろへ。方向転換したからか後ろは幸い海だ、何処までも逃げれるってよ。


「シャーーー‼」


 そして、一角水竜は咆哮をあげる。


 刹那。





  今まで居た場所に光が通った。その瞬間とんでもない轟音が響きわたる。


「え?」


 そして、舞った水飛沫が降ってくる。


 これが現実だったら心臓の音が、ドクッドクッが大きく聞こえるとこだろう。助かったから言える。



 この竜の相場はブレスではなくビームだそうです。


「ええええええぇぇっーーー‼‼」


 思いの限り叫ばせて貰いました。いや、このゲームのブレスがビームなのかも知れないがブレスってこう、もっとバァーってしてるイメージでしょ? けど、蒸発してないっぽいから水鉄砲なのかな?


 こんの、初心者にビーム出せるモンスター当ててくる狂ってる運営め。


 ヤラレテばっかではいけない。いざ、反撃。


 砲弾に砲弾の耐久度の限界まで闇の力を込める。ふぉぉぉ! 砲の照準を合わせる。


「発射っー!!」


 いっけー! 喰らって出てきたのだからきくはずだ!


 砲弾はキレイな弧を描き飛んでゆく。そして、めっちゃ予想から外れながらもヤツのデカイ体にあたる。爆ぜろ。


「ギシャーーー!?」


 うん、効いてる効いてる。戸惑ってるようだ。ザマァ。にしても避けなかったな。案外知能が低いのかも知れない。都合がいいぜ。この調子で何発か撃てば潰せるだろう。でも、材料がぁぁ。

 まっ、勉強代としてツケとくぜ。竜でも負けることはあるんだよ。油断すんなよ?


 まだまだガンガン行くぜ?




 イッツァショータイム‼‼















  すいません調子乗りました、乗るのは勝ってからにすることがとても大事だと思います。


 


 

 


 

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