表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/53

泰山地下

 所は中国。

 様々な神像や掛け軸の並ぶ、薄暗い一室。


部下「……強大な霊波(Líng bō)ですね」

長官「どこだ?」

部下「日本(Rìběn)です。関東近郊のようですが」

長官「いつ以来になるかな、|四神太極盤《Sì shén tàijí pán》が異国に反応を示したのは」

部下「我が国でも、ここまでの霊波は滅多に発生しません。ともすれば、観測開始以来初かもしれませんよ」

長官「そんなにか」

急使「長官(Zhǎngguān)、|竹聯幇《Zhú lián bāng》より急報です」

長官「どうした」

急使「日本において、|十種の神宝《Shí zhǒng shénbǎo》が盗まれたとのこと」

長官「何? 十種全部がか?」

急使「そのようです」

長官「いつの話だ、最近か?」

急使「いえ、発覚したのはつい先程のようですが、被害に遭ったのはどうやら一ヶ月も前のことらしく」

長官「そんなに前なのか。だとすると、今回の霊波とは直接関連はなさそうだが」

急使「判りませんね。裏で何か繋がりがあるのかも」

長官「だな。引き続き情報を集めてくれ」

急使「はっ、失礼します」

部下「……長官は、|逐電士《Zhúdiàn shì》の件はご存じなのですか?」

長官「逐電士だと? まさかこの一件、逐電士が絡んでいるというのか」

部下「いいえ、確証はありません。ですが、ここ数日、方々からその名を耳にするもので」

長官「うむ、そうだな。念のため、|冷艶鋸《Lěng yàn jù》と|点鋼矛《Diǎn gāng máo》の護衛を増員させておくか」

部下「一体、かの国で何が起きているのでしょうか」

長官「いずれ、腕利きを何人か向かわせることになるやもしれんな」

部下「我らが祖・徐福(Xúfú)が赴いたとされる、かの国にですか……」

長官「行きたいか、長生(Chángshēng)? |美髯公《Měirán gōng》・|關聖帝君《Guān shèngdì jūn》の名を継ぐ者よ」

部下「しかし、不勉強なもので、かの国の言語を存じません」

長官「言葉ではない。情熱だ。徐福もその行動力の根柢にあったのは、あくなき探求心、そして情熱だったのだぞ」

部下「……冷艶鋸を、お借りしてもよろしいでしょうか」

長官「構わんよ。お前以上にあれを使いこなせる者などおらんしな」

部下「ありがとうございます」

長官「だが、引き継ぎはちゃんと済ませておけよ。俺には太極盤の見方なぞさっぱりだからな」

部下「了解しました」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ