明晰夢
それにしても、どうにかならないものかな?この場に戻ってこれる手段が無いとどうにも動き辛い。
何かいい方法は、ないだろうかといくつか候補を考える・・・
1 木に印をつけながら移動する
現実的ではあるけど、後で印頼りに戻ろうとしても戻れなそうな気が凄くする。
2 出来るだけ詳細に方角を把握しメモを取りながら動く
メモできる物すら何も持ってない上に方角も把握できそうにない。
3 石板からまっすぐ一定方向に移動して・・・
地形次第ですぐに、まっすぐには移動できなくなるし一定方向っていうのがそもそも無理
4 見える範囲に大きな道標を立てながら移動
どんだけ時間かかるか考えような俺
一番現実的なのは1なんだろうけど、正直厳しいと言わざるを得ない・・・あーもう、GPSがほしい。
こう、目の前に地図が浮かんでさぁ、石碑位置にマーキングできたりして、移動した先の自分の
現在位置が表示されるような、そういうGPS的な機能があれば何も問題は無いのにな。
あぁ、スマホがあれば・・・くそ!GPS出てこいや!!
「うぉ!・・・なんだこれ!!」
それはGPS出てこい!と強く思った瞬間の出来事だった。突然地面が何やらボウっと光ったかと思うと、空がスッと暗くなり、日の光に姿を消していた星の位置が空に浮かび上がるように感じたかとおもうと、次の瞬間には空は元に戻っていた。
しかし異常な現象はそれで終わらず・・・俺の足元から前後左右に向かって目の前に見えている景色の草や木で隠れた地面上に地形をなぞるように一定間隔の格子状の線が地面を覆ってゆき、それが風景から浮き上がると目の前の光景を上空から俯瞰したかのような、半透明の半立体の地図のようなものが浮かびあがった。
その中心部には▼のマークと向いている方向を示す矢印が表示されている。さっきは、地面が光った段階で思わず声に出してしまったが・・・
・・・本当になんだこれ?
GPS的な機能ある地図なのか?もっと広域みれるのか?と考えると、地図の縮尺が大きくなり表示範囲が広がって周囲の大雑把な地形が記された広域の地図になった。
これからすると石碑の正面方向にしばらく歩くと川があるのか?
これって今いる場所とかを記録とかも出来るのか?と考えると地図の中で、自分の向いている方向の前に自分の居場所を表す▼より一回り小さく薄い▼が現れた。
マジか?・・・んじゃ石碑を向いて・・・記録しろ!これでどうだ?
そう考えると薄い▼が、ふっと濃くなってその場に残る。小さな▼に意識を向けると「謎の石碑」と表示され石碑のイメージが脳内に浮かび上がった。
すげー!完璧じゃん・・・でもなんなんだこれ?
・・・と考える頭の中に
『星天測位網』(スターライトポジショニングシステム:SPSマップ)
ギフト「夢界支配者」(ドリーム・ドミネーター)所持者のユニークスキル「夢幻の工房」でオーナーのイメージから生成された魔法、「夢界支配者」の派生ギフト「叡智之慧眼」(オムニシエント)の恩恵で、この世界の集合的無意識から手に入れた、地脈を読む魔法の魔術式と星読みスキルの根源魔術式から実行できる魔術式を生成済み。汎用性が高い為、「夢幻の工房」を用いれば機能拡張が可能。
一度測定した範囲は再度計測はしないで良いように記録される。
広範囲をマップに取り込む際には相応の魔力が必要となる。
は?なに?ちょっと待て!なんだよ夢界支配者って!それも・・・ド、ドリーム・ドミネーターって・・・ちょっ!やめてぇぇぇ!!はずぃぃぃぃぃ!!なんで俺のかつての中二病能力名そのままなんだよ?
それに魔術式?魔法?なにギフトって?・・・なんなんだよこれ!
"ちゃんと理解させてくれ!!"
と、そう思った次の瞬間すっと地図が消えると目の前に文字が浮かんできた。
==============
† ステータス †
名前 黒須来斗(クルス=トワイライト)
種族 人族
クラス なし
年齢 15
生命 47/ 47
魔力 174/174
気力 147/147
力 36
知恵 68
素早さ 58
ギフト
?????≪未覚醒≫
夢界支配者(ドリーム・ドミネーター)
叡智之慧眼(オムニシエント)
睡眠覚醒者(スリープ・マスター)
ユニークスキル
夢幻の工房 LV1 使用中
鑑定の達眼 LV1 使用中
スキル
地魔法 LV 1 アースセンス
星読み LV 1 スターナイト
剣 術 LV 1 なし
夢幻魔法LV 1 星天測位網(SPS:スターライトポジショニングシステム)
料 理 LV18
加護
聖神の祝福
称号
夢界の王
==============
ってなんだこれ?ステータスって・・・ゲームかよ!!あっ、わかった間違いない。これは夢だ!その証拠にステータスのゲームッぽさに、ここは便乗して・・・
「ファイヤー!」
と足元に転がっている薪を切りだした後の雷に打たれた倒木に向かって手をかざすと・・・イメージ通りに倒木から炎が噴き出した。
ほらな、やっぱりいつもお馴染みの明晰夢だなんでも思い通りに出来る。
さっきの魔法うんぬんも夢なわけだ。それにしても、こんなお気楽な夢見てる場合じゃないよな
さっさと起きよっと・・・
そう考えると辺りの景色がスーッと消えていく、いつもの明晰夢からの目覚めと一緒だ。
眠りから覚め、閉じていた目を開くと目の前には揺らめく炎が!!!
一瞬、俺が夢の中で出した炎が!などと思いかけたが、何のことはないさっき熾した目の前のたき火の炎だった。
ちぃっ!紛らわしい!
一瞬ドキドキしちまったじゃないか、俺の中で眠りに就いている不治の病が大喜びして万歳三唱しながら復活するかと思ったぜ!
ありがとうございます。
ブックマーク1件がこんなにうれしいとは・・・感謝感激中です。




