前へ目次 次へ PR 71/150 広子ちゃんの悪戯 大晦日。 おばあ様は相変わらず朝一で並びに行ったわ。 桂子さんたちは午後から家族で商店街へ繰り出したわ。 お昼過ぎには広子ちゃんが降りてきて、みかんの皮をむきながら漫画の本を広げたの。私がすり寄って行くと、みかんの皮を私に向けて折り曲げて汁を飛ばすのよ。これは嫌い。みかんの皮の汁はとても目にしみるの。 「ゴメンね。ミーニャ」 そう言いながらも笑っているわ。たまにこういう悪戯をするのよ。でも、憎めないのよね。