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台風一過

 大輔さんは最後まで子供たちにまとわりつかれていたわ。さすがに途中でジャージを着たけれど。

「うちの子がご迷惑をおかけしまして」

「いえいえ、僕の方こそ」

 会長さんの顔が赤くなる。

「こんなんで良ければいつでも子守するよ。ねっ、パパ」

「はあ…。こんなんで良ければ」

 会長さんから笑みがこぼれる。

「じゃあ、また何かの時にはお願いしていいかしら」

「どうぞ、どうぞ」

 こうして、会長さんたちは帰って行ったわ。

 やれやれだ。





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