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声援

 桂子さんは身支度を整えると菫ちゃんを連れて小学校に行ったの。

 先に場所取りに行った大輔さんは最前列に陣取って待っていたわ。

「いい場所じゃない」

「1番乗りだったからな」

 1年生の70m競争。目の前を彩君が走って行く。

「彩―っ!」

 桂子さんの声援に彩君は手を振って応える。その隙に他の子に追い越されてしまった。

「何やってんの!」

 彩君は全く意に介さず、ゴールしてもまだこっちを見て手を振っている。

「まっ、いっか」





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