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食卓パニック!?


オスッ、オラは神だ!


…冗談はこのくらいにしておこう。

でも一度やってみたかったんだよな〜。


んっ…聞いてない?


まぁそれはそれで良いとして、今回、ショウ達『なんでも屋ローランド』の面々は忙しいらしくて、何故か…俺が進行することになっちまった。



まっ、疲れない程度に付き合ってくれ。


俺の話にダラダラと付き合うのもなんだろうと思うから、メモリーしておいたショウ達の会話でも見せようか?



えっと……まずは…っと。



『なんでも屋ローランドの日常−朝食編−』でもいってみるか。


よし、じゃあ再生スタート!


…おっと言い忘れてたが、これは一人称視点では無くて、ただ会話と効果音だけで進むから理解してくれ。


改めて、スタート!





「グッ…グェッ!?」


バタンッ!(ショウがテーブルに突っ伏す音)



おっと早送りし過ぎた!


巻き戻し、巻き戻し。





チュンチュン(小鳥が囀る声)


「……………」(寝息も立てないで寝ているショウ)


Pipipipipipiカチッ(腕時計のアラームを止めるショウ:ちなみに現在時刻0600)


「……セット間違えた」


バサっ(毛布を剥ぎ取りベッドから降りるショウ)


「う〜〜〜ん」


ベキベキボキボキポキュ(身体中の間接を鳴らすショウ)


「痛てて…首回し過ぎた。…さて、と」


ガバッ、ベタッ(突然、床に伏せるショウ)


「1…2…3…4…5…6」

(かなりのハイペースで腕立て伏せ:朝の筋トレ開始)



少し早送り中……



「148…149…150!フゥ…次」

(今度は腹筋開始)


早送り中…しばらくお待ち下さい。



「フゥ…このくらいにしとくか」


(日課の筋トレ終了。ちなみにメニューは、先程のに加え、背筋、バービー、懸垂、ストレッチ)


「…0700時…飯でも食うか」


ガチャ(キッチンの戸棚を開ける音)


パタン(間髪入れずに閉める音:理由、食材無し−調味料有り−)


「忘れてたな…水で良いか」


チリンチリン♪(玄関の呼び鈴が鳴る音)


「ショウさ〜ん、おはよううございま〜す」


「…ベルゼーか」



ガチャ


「あっショウさん」


「おはよう、ベルゼー……って今日はジャスミンも一緒か」


「おはようございます、ショウさん。以前はお世話になりました」


「いや、気にしないでくれ。…ところで、その袋は?」


「これですか?食材ですよ。ショウさん一人暮らしだって兄さんに聞いて、ご飯でも作ってあげようかなって」


「それは済まないな。実は今朝、食材切らしてて、まだ朝飯食ってないんだ」


「そうなんですか!?じゃあ、すぐ作りますから台所借して下さい」


「ああ、リビングの奥だからすぐ分かる」


「分かりました。じゃあお借りしますね!」


パタパタパタ


「なんとも…朝から元気の良い娘だな」


「済みません、そそっかしくて」


「いや、気にしてないさ。ほら、早く上がれ。朝飯終わったら業務になるからな」


「はいっ。…ところで今日依頼ってありましたっけ?」


「今日は依頼待ち、という名の業務だ」


「……それ業務ですか?」


「ベルゼー、気にしたら負けだぞ?」




少し早送り………



「はい、お待たせしました」


コトン(サラダの入った深皿を置く音)


「驚いたな…ジャスミンって料理上手いのか」


「やだ、ショウさんったら。ただのサラダですよ?」


「いや、久しぶりにまともな食事が摂れるな、と」

(どこか遠い目をするショウ)


…ヒソヒソ…


「兄さん。いったいショウさん、どんな食生活送ってるの?」(小声)


「いやさ、ついこの前、大猪の駆除依頼があったんだけど、退治したその猪の肉、ショウさんずっと食べてたんだ」(小声)



「…凄いわね…ショウさん」(小声)


「あれは、凄いのかどうか…食い意地が張ってるの間違いだと思う」(小声)


「そうかもしれない。あぁぁ−!スープ温めてるままだった!!」


パタパタパタ(大急ぎでキッチンに戻るジャスミン)


「あ〜…ショウさん、先に食べてますか?」


「……そうだな」


「はい、じゃあこのドレッシングをサラダに掛けて食べて下さい」


「んっ、こうか?」


トクトクッ(軽くドレッシングを深皿に盛られたサラダに掛ける音)


「ほら、お前の分だ」


「あっ済みません」


「いただきます…」


パク…シャクシャク(サラダを咀嚼する音)


シャクシャクシャ!!?


「グッ…グエッ!?」


バタン…ビクッビクッ(ショウがテーブルに突っ伏し、痙攣を起こしている音)



「えっ、ちょっ、ショウさん!?あれ…グッ…グエッ!?」


バタン…ビクビク…ブクブク(ベルゼーが床に倒れ、痙攣を起こし、泡を噴いている音)



「兄さん、ショウさんスープ出来上がりました−って、キャアアア!!。どっどうしたんですか!?」




再生停止




楽しんでもらえたか?


この事件、実はあのドレッシングに原因があったらしい。


ジャスミンはサラダを作る時は必ずと言って良いほど、あのドレッシングも作っている。


確かに、用量を間違えなければ、もの凄く美味いドレッシングになるんだが…。


この時のジャスミンは早くショウ達に食事を作ってやろうと急いでいた。


そのお陰で、ジャスミンは材料の分量を間違えてしまい、その材料の成分同士が化学反応を起こしちまった訳なんだな〜。


荒唐無稽な話では無いから、気を付けるように。



ちなみに倒れたショウ達は近所に住んでいる治癒師の婆さんに回復魔法を掛けてもらってことなきを得たから心配ないぞ?




おっ、そろそろ時間みたいだな。


別の日常話が聞きたくなったら教えてくれよ?


じゃあな!

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