表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱き僕と最強の先輩   作者: マーたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/21

第十一話「光の誓い ― 逆先輩と進む道 ―」

第十話で槍術を学んだ浅葱は、次なる冒険に出ることを決意する。

 本話では、逆先輩との旅立ちを通して、力と心の成長が描かれる。

 目的は明確――冒険を終えたら、鴉羽の元へ帰る。

一 新たな師と旅立ち


 朝霧の森が徐々に晴れ、淡い光が木々を照らす。

 浅葱は鴉羽と共に、森の出口に立っていた。

 彼の心には決意がある――先輩の元を離れ、次の試練へ挑むための覚悟だ。


「浅葱……行くのね」

 鴉羽は優しく微笑む。

 「ええ、でも心配しないで。終わったら、必ず戻ってきます」


 その言葉に、浅葱は胸が熱くなる。

 「はい……必ず」


 森の奥から、一人の青年が現れた。

 黒い鎧と銀色の槍を携えたその人物――逆先輩と呼ばれる、師匠のような存在だ。


「浅葱、お前の槍の腕前は噂通りだ。だが、まだ未知の戦場で使う力を磨かねばならぬ」

 彼の声には冷静さと威厳が宿る。

 浅葱は槍を握り、力強く頷く。

 「わかりました、逆先輩。全力で学びます」


 こうして、浅葱の新たな旅が始まった。

 目的は一つ――逆先輩の下で冒険を終えたら、再び鴉羽の元へ帰ること。



二 荒野を行く


 森を抜けると、広大な荒野が二人の前に広がる。

 風が頬を打ち、槍を構える浅葱の手に緊張が走る。

 逆先輩はその横で、静かに目を閉じて呼吸を整える。


「荒野は油断すると命を奪う場所だ。風と地面、そして相手の心を読むんだ」

 浅葱は深く頷き、槍を振るう。

 風が槍先を撫で、彼の動きを助ける。


 二人は言葉少なに進む。

 しかし、互いの呼吸が徐々に噛み合い、浅葱の槍の動きは光の如く研ぎ澄まされていった。



三 影の迷宮


 荒野を越えると、古の迷宮が立ちはだかった。

 黒く歪んだ石壁の奥から、かすかな呻き声が響く。

 迷宮の内部には、影の化け物が潜んでおり、冒険者を試すのだという。


「ここが最初の試練か……」

 浅葱は鴉羽との日々を思い出し、決意を新たに槍を握る。


「浅葱、恐れるな。心の光を槍に込めれば、影も恐れぬ」

 逆先輩の声が響く。

 浅葱は深く息を吸い込み、迷宮へ踏み込んだ。


 影が襲いかかる。

 槍先が風を裂き、浅葱は逆先輩の指導を受けながら、次々と影を払う。

 その動きはもはや舞のように滑らかで、光と影の狭間に輝きを放った。



四 光の誓い


 迷宮の最奥で、二人は休息を取る。

 逆先輩は槍を地面に置き、浅葱の肩を叩いた。


「よくやった、浅葱。お前は着実に力をつけている」


 浅葱は息を整え、鴉羽を思い浮かべる。

 「逆先輩、ありがとうございます。終わったら必ず、鴉羽の元に戻ります」


 逆先輩は静かに頷き、微かに笑みを浮かべた。

 「そうか……なら、光の誓いはその心に刻まれている。

 迷宮が終わる頃、お前は一段と強くなるだろう」


 浅葱は槍を握り直し、決意を新たに歩き出す。

 彼の背後に広がる風と光が、未来への道標のように揺れる。



五 帰る場所を胸に


 迷宮を抜け、荒野を再び渡る浅葱の胸には、鴉羽への想いと逆先輩から受け継いだ教えが宿っていた。


「終わったら……必ず戻る」

 その言葉は、冒険の困難にも負けない心の支えとなる。


 二人の影が、光と風に溶けていく。

 暁の空を背に、浅葱は新たな戦いと成長の旅を始めた――

 そして必ず、鴉天狗の娘の元に帰ることを胸に誓って…

光の誓いとは、単なる冒険の開始ではなく、浅葱の決意の象徴である。

 鴉羽への思い、師から学んだ技、そして新たな師・逆先輩との絆――

 すべてが、未来の戦いに向けての礎となる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ