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3.涙の根拠

「リオ様。脳波に異常なパターンが観測されました。これは…」


船のAIが警告を発する。だが彼は答えなかった。


彼の目から涙が流れていた。


知らないはずの誰かの想い出に――涙を流していた。


それは、もしかしたら「人間とは何か」という問いへの答えかもしれなかった。


つまり、「わたし」はわたしの経験だけでできているのではなく、

どこかの誰かの記憶や痛みを受け取って、やっと“人間”になるのかもしれない。


レミニスの最後のメッセージが再生された。


「記憶は、失われても消えない。誰かが、感じてくれたなら――わたしは、そこにいる。」


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