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一千番目の勇者に選ばれたので宇宙に魔王しばきに行きます  作者: 久遠
第一章 魔王軍が宇宙から侵略してきたので奴隷階級から始まります
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ドラゴン退治は計画的に

「だーからー!お前らには貸せんと言ってるだろうがっ!」

「そこをなんとか頼むよ!おっちゃん!」

土木作業用ロボを貸出している店の前でオレと店主のおっちゃんが言い争いをいていた。


この作業用ロボは、機動装甲騎の技術を応用したもので全長5~8メートルほどある。

ドラゴン討伐にオレがうんうんうなりながら考えた作戦に必要なのでレンタルしに来たのだが、

用途目的を聞いた途端、おっちゃんの顔色が変わった。…まぁわからんでもないが…


ちなみにミタマもいたのだがおっちゃんとのやりとりに飽きたのが露店の方へ行ってしまった。薄情者め

後でアリスも来ると言っていたのだが…。


「ドラゴン討伐なんざやめとけ!第一うちのロボ壊されたんじゃたまったもんじゃない!」

しっしっと手で俺を追い払う仕草をしておっちゃんは言った。

くそぉ…

ちなみに討伐するドラゴンは地竜。 翼はなく飛ぶ事もできない。だが巨体で鱗も堅く、その突進は機動装甲騎の装甲も破壊するという。

飛ばないならやりようもあると思うんだが…

「別にこれでドラゴンと戦うわけじゃないからさぁ」


「お前なそんな事信じられるか?大体そんなセリフ言う奴に限って壊すんだよ。壊したら修理費とか払えるんか?」

「ぐっ」

買うよりも安いとはいえ、レンタルだけでも今のオレには大金なんだよなぁ…アリスに聞いておすすめのレンタル店を教えてもらったんだけどな…


「一真さん どうしました?」

後ろから声がした。見るとアリスが来てくれた。

「あ~ん?げっ!アイリス様っ!」

「なっななななぜ こんな場所に」

おっとさっきとはまるで態度が違うおっちゃん。揉み手までして、急いで店員にお茶を持ってこさせる

椅子にアリスを座らせる。オレは立ったままなんだけど…

「アリス聞いてくれよ わざわざお前に聞いておすすめの店に来たんだけど このおっちゃんロボ貸してしてくれないんだってさ そりゃそうだよねぇ わけもわからない低級冒険者のオレには貸してくれないよね。あぁ~あー せっかく領主の娘のアイリス様がせっかくおすすめしてくれたのになぁ!」


「いえいえ!そんな事はありませんよ!ぜひ借りていってください!えぇお願いします!」

「格安で?」

「格安で」

「色々オプションもつけて欲しいなぁ」

「ぜひどうぞ!」

半泣きになりながらおっちゃんは言った。

権力万歳

この後味を占めたオレは、アリスを伴って必要な道具を買いにあちこちの店に行った。ミタマも混じって色んな要望をして最後には店主たちが半泣きになっていたが…まぁいっか

後日なぜかオレたちはブラックリストに載ったそうだ。


それから数日後、オレは鉱山に来ていた。

この鉱山は金や銀 時にミスリルなんていう希少鉱石もとれるんだそうだ。アリスの家が所有しているのだが、ここに地竜が住み着いたそうだ。そのため鉱山開発が止まってしまい、困ってしまっている。


オレはドローンを数機飛ばし辺りの捜索を行った。

右手の端末からある程度命令できて、後はドローンに搭載されているAIが判断、行動してくれてドローンが見た映像がホログラムに投影されている。便利だなぁ


レンタルしたロボのコックピットに乗ってオレはドローン操作もしているが、隣にミタマも乗っているのだが…

「なぁ お前も手伝えよ 魔法とかで探索できないのか?」


「ん~? あったまいたぁ」

二日酔いかよ 昨日も酒飲んでたしな。

「大丈夫ですか? お薬ありますよ」

「ありがと。でも私薬とか効かないのよね」


ロボのすぐ近くにアリスも待機して通信でミタマの心配をしてくる。


ぴぴっとドローンの一機が発信音を出す。ミスリルを発見したようだ。一つもらっておこう。

外と鉱山内部を探索させているが、さすがに山一つ探索するのは広すぎるか…


ドラゴンが住処にしているでいで他の魔物は寄り付かなくなったらしいので、ドラゴン以外の魔物に襲われる心配はないんだが…

「ねぇ一真ぁ お水頂戴」

…こいつはここに埋めていこうかな。

今日はもう撤収しようかと思った矢先 ドローンから反応があり、映像が流れる。

鉱山の奥…大きな洞穴にその巨体はあった。

眠っているのか動かないがドローンからの映像をAIが鑑定 全長20メートル。マンションでいうと6階建てほどもある。

ドラゴンは休眠期に入ると一月から二月は眠るという。


居場所が分かった!後は見つからない用ドローンを待機させた、なにかあればすぐ知らせてくれる。

あとは…

すでに罠を張るにいい場所を見つけてある。鉱山の入り口に近い所にオレは操縦桿を握り、作業用ロボを向かわせる。

ちなにみ操縦のやり方は右手の端末から直接脳に伝わり、熟練のパイロットのように操作方法はわかる。

だが知識はあっても経験はないのでそこは動かして慣れていくしかない。


「ちょっおおおおおお 揺らさないで出ちゃう…すっぱいので うぇえ」


「吐くなら外で吐け!」


やかましいミタマを外に出し オレは作業を進める。

古典的な方法だが、ああいう魔物には落とし穴が一番効くと思う。空を飛べないのなら猶更だ。


さすが作業用 プリンを削るように土がえぐれる。

あの巨体がすっぽり入る深さを掘り進む。

「あの…大丈夫ですか?なにか私もお手伝いを」


通信でアリスが伝えてくる。

危ないから離れた場所に隠れているように言っていたが貴族のお嬢様に怪我でもさせたらまずいだろうから待機してもらっている。

「問題ないよ それよりドラゴン討伐できたら報酬の方期待していいよね」


「もちろんです。金額はもちろん他にも色々です。」

ほほう。オレとしては色々の方が気になるね!

金銭的にも余裕ができたら、大人のお店にも行ってみたいね! あらくれた冒険者たちが酔いながらそんなお店に行くのを羨ましそうに見てたからね!

一人で慰めようにもミタマと隣同士で寝ているからできないし トイレは共用で臭いし汚いしそんな気分にもなれないし かといってミタマに手を出すってのなぁ。おっとこんな事を考えてるうちに…


「こんなもんかな」

十分な深さを掘り、仕込みをし、作業用ロボのバックパックに装備してあるスラスターを吹かせ一気に落とし穴を出る。

準備ができた。後は獲物を誘い込むだけだ。



もし、これで倒せなくてもオレには最後の手があるので余裕で作戦を実行した。




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