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一千番目の勇者に選ばれたので宇宙に魔王しばきに行きます  作者: 久遠
第一章 魔王軍が宇宙から侵略してきたので奴隷階級から始まります
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プロローグ 第一章 魔王軍が宇宙から侵略してきたので奴隷階級から始まります

八神一真は女神 天之御霊乃大御神あまのみたまのおおみかみに勇者として選ばれた。

地球を侵略した宇宙からきた魔族から地球を開放するために魔王討伐を決意する

しかし ファンタジーの世界の存在である魔族は恒星間航行を可能とする戦艦に乗り 地球人類をはるかに凌駕するテクノロジーと魔法すら操る存在だった ただの高校生の一真は果たして地球を開放する勇者になれるのだろうか


奴らは宇宙から現れた。

神話やファンタジー、ゲームの世界にしか存在しない魔族。魔王に率いられた奴らは恒星間航行を可能とする戦艦に乗り、地球をはるかに凌駕するテクノロジーを持ち、魔法すら使いこなし、あっという間に地球を侵略した。人類は敗北したのだ。…



ー一年後ー

オレ…八神一真は高校の制服を着ていた…あちこち擦り切れボロボロの制服…ボサボサの長く伸びた髪。食事も満足に食べられず、身体もやつれている。あの日 空が戦艦で覆いつくされた日 オレは何とか生き延びた…生き延びただけだった…家族もどうなったかわからない…魔族に捕まり

奴隷としてなんとか他の捕まった奴と同様 今日もあいつら…豚の顔をしたオークやゴブリンが破壊した街の瓦礫の撤去をさせられている…

機械など使う事は許されず肉体のみでの強制労働だ…時間もかかるし身体のあちこちが悲鳴をあげる毎日だ

そんなオレ達をにやにやした顔で見ているオークやゴブリン達 強化服のような甲冑にも似た鎧を着ている


めんどくさそうにオレ達に指示を出す

言葉が理解できるのは言語の魔法を使っているだろうと誰かが言っていた

手には光線を出す銃や刀身のないグリップを手で持ち、これ見よがしにオレ達に見せてくる

アレは持ち主の望む形の刃を出す レーザーブレードのような光の刃 鉈のような刀身 チェーンソーのような刃も出る それらをオレは見て知っている…実際に使えない奴隷に振り下ろすのを見ているから…

オレ舘に恐怖を植え付けるのが目的なのだろう…


くそっ! 口から出そうになるが思いとどまる。奴らに聞こえたらその場で殺されるからだ…

戦争に負けるとはこういう事なんだ…

全てを奪われ、生殺与奪も思いのまま… 

「やっやめてくれ あぁ ぎゃぁああああ」


誰か他の奴隷が殺された…今更驚かない いつものことだ かまってたらこっちが殺される…

魔族にとっては暇つぶしなんだろう バラバラにして殺した人間を食らっている…

何とか今日も生き延びれますように…魔王がいるなら神様だっているはずだろ

…オレはどこの誰かもわからない神に祈った…



夜…牢屋にオレはいた…

狭い部屋には四人の人間がいたが他の奴はもう寝ている…布団などはなく 床で寝ている

身体は疲れ果てているのになぜかオレは眠れなかった 明日も辛い…


「もう寝なきゃいけないのにな…」

鉄格子から月が出ている…

「魔族なんてゲームでさんざん倒してきたのにな」

侵略される前 飽きる程色んなゲームをプレイしてきた 魔族は倒す敵で、ゴブリンやオークなんて雑魚キャラ 軽く倒し世界を救う勇者 

「そう…力さえあればなぁ あんな奴ら」




「その望み…かなえてあげましょう」



ふと今まで聞いたことのない美しい声が聞こえた

女神ーそう感じさせるほどの美しい美女がいた


月明りに照らされて 後光がうっすらと見える 巫女装束を思わせる衣を身にまとい、髪は桜色で背中まで伸び黄金の髪留めや宝石は彼女の美しさを際立たせるためのあるのだろう



思わずその姿に息をのむ…だがしかしオレは


「すいませーん!看守さん なんか変な人がいます! てかこれはアレですか幻覚が見えてるんですか?とうとうオレは頭がおかしくなったんでしょうか!」


「ちょっ しーっ!しーっ!せっかく他を眠らせてるんだから大声出さないで」

大声を出しても誰も来ないのでとりあえず変な存在の女の話を聞いてみた


「私の名前は天之御霊乃大御神」


「あまのたまのおおみかみ? 変な名前」


「これでも神様なんだけど!」


どこからか出したお茶をずずーっと飲みつつオレは彼女の自称神様の話を聞いた。

あー味のあるもの久々に飲んだ 涙が出てくる


ちなみに彼女 名前が長いのでミタマと呼ぶことにするーの話は要約すると

勇者に選ぶので魔王しばいて来てほしい


「断る」

オレは即答した

「なんでよ!」


「私の祝福とかと神器とか色々あげるし 見事魔王倒したら世界半分くらいあげるから!担当する世界が魔族が強くなりすぎちゃって私の評価ダダ下がりなのよ!お願いよぉおおおお」

まるで欲しいおもちゃを買ってもらえないときの子供のように半泣きで駄々をこねるこの自称女神


こいつ 最初はいいなぁ 美人だなぁとか思ったけど中身最悪だ

「第一あなた このままだと死んじゃうわよ 」

「くっ」

痛い所をつかれる…

「それに大丈夫よ 別にあなた一人で戦うわけじゃないし 宇宙には様々な種族がいて魔族と戦争してる人族の国もあるし」

うーむ…それならいいか…勇者として人々を後ろから率い 勝利をもたらす うむそれなら…いい!

「勇者なら先頭に立って人々を率いなさいよ」

「人の心読めるのかよ!てか読むなよ!プライバシーの侵害だ!」


「まぁ でもいいでしょ 汝 八神一真を勇者として認め、我 天之御霊乃大御神の祝福を与えん」

ミタマの後光が一層強くなりオレを包む そしてオレは光となって地球を飛び出した


「おっおおおおおおおおおおお」

さっきまでいた牢屋を飛び出し あっという間に空を抜け成層圏を超え 宇宙まで飛び出す

玉ひゅんというのをとんでもなく感じる

宇宙に飛び出しても光がオレを包み込み 息ができる 

見ると地球があった… 綺麗だ…それしか言葉がでない。



「しばらく帰れないだろうから よく見ておくといいわよ」

ミタマはそう言った

そうか…オレがいない地球か…


必ず魔王倒して地球を開放してやるからな!


オレ達は光となって地球を後にした




いかがでしたでしょうか?初めての投稿でございます。 これからちょくちょく頭の中で描いたストーリーを小説としていきたいのでまったりとよろしくお願いします。

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