暴走したらしいけど、カッコよくない暴走もあるんだなって
前回までのあらすじ
悪組織に突撃したら幹部が二人いてそのうち一人が暴走した。
超能力らしいよ便利だね。
天井に頭がつきそうなくらいでかくなりやがって、対処がめんどくさそうだから止めてほしい。
とりあえず
「爆裂真拳エクスブロージョン!」
よし爆発は命中した……はずだけどやべぇ全然きいてへん。
あかんわあ。いけんわあ。かてんわあ。
「グルラアアアアアアアアアア!!」
早すぎて見切れんぞこのパンチ!
そんでもって腕一本もってかれちゃああああああ!
「いっだああああああああ!」
思わず叫んじゃうくらい痛い。こまっちゃうね。
でもさあ……やっぱりさあ……背景ストーリーなんて一切わっかんないんだけどさあ……。
かっちょいいんだよなあああああああ!!
さすが暴走だぜ!
(タイトル詐欺で草)
「すぅぱぁあああひーーーる!」
欠損した部位? 大丈夫大丈夫。ヒールの上位互換のスーパーヒールがあれば腕なんてすぐはえてくるし。
なんか選ばれた人しか使えないって言われたせいで、回りから変に期待されて嫌なんだよなこれ。
俺みたいなやつはヒーラーじゃなくてバーサーカー略してバカやってた方がいいっての!
(ややこしいかも知れないですが、彼にとってのバカはバーサーカーではありません。バカ(バーサーカー)≠バカ です。それもこれも分かりずらくした主人公のバカが悪いんです。え?作ったの俺じゃないのって? ……責任転嫁ァ!)
というわけで作戦を思いついた!
内容はさっき説明した通りだ!
えーっとぉ……文章にするとだいたい四行から五行くらいの内容だったはず!
とりあえず行くぞ分身A!
「がってんさー!」
「がってんしょー! レッツゴー!」
俺はさきほどつくった分身Aとともに攻撃を開始する。
狙いはもちろん同時攻撃だ!
それならさすがに倒れるだろ。たぶん。
迷って迷って分身Aを攻撃し始めた!
けど思った通りにこいつ自我がないからかわしやすい!
「こっちこっちぃ!」
「ウガアアアアアアアアアアア!」
よし。完全にこっちみてないな。それならこっちから合わせてやろうではないか!
「「ファイヤーショット!」」
狙いをすませた同時攻撃!
これなら……きいてないですよねぇ。
まあわかってましたよなんとなく。同時に攻撃するだけですからねぇ。
ま、そんなことはどうでもいいんだ。打開策はちゃんと用意してる。
「こい分身A! あれやるぞ!」
「了解!ド派手に決めてやろうぜ!」
暴走男の攻撃をかわし、ジャンプ一つで俺と合流。
みせてやる、俺たちの合体技を!
「一人でだめなら二人なら!」
「どんな状況だって打開できる!」
同時に暴走男に向かって走り出す!
ばかな自殺行為だ!
いや……違う!
二人の拳が輝きだして……!
まさかあの光は!
「「合体究極奥義!爆裂真拳ダブルエクスブロージョン!」」
拳が合わさり、究極の爆裂パワーを生む!
暴走男の物理無効に着弾した瞬間、とてつもない爆発がおこり、閃光に包まれる。
ドウウウン!
爆発音がここまで響いてくる。
そう。それほどまでに強烈で強大で、その威力ゆえに使用者は巻き込まれて死んでしまう。
それほどの火力なのだ。きっと暴走男も死んで……ない!?
ギリギリで耐えやがったアイツ!
「ウガアアアアアアアアアアア!!」
勝利の雄叫びをあげる暴走男!
いったいこれからどうなってしまうんだあああああ!?
……え?俺は誰だって?
あーはいはい。かんたんかんたん分かりやすい答えがあるねーそれ。
でもさー、主人公のこと忘れるってひどくない?
俺だよ狂命だよ。
今どこにいるってそりゃあ。
「放送室だよ」
「キ……貴様ナゼソコニ!?」
えー。こいつ自我戻ってんじゃん。
暴走フォーム失格よそれ。
さっきのなしなし! やっぱコイツだっせーわ。
(意外。それはタイトル詐欺ではないのであった)
なんで分かってないのよ~って、もう一度説明してほしいってわかったよ。
過程の話をしよう。
俺はまず分身二人を作り、気づかれないようにさらーっと基地探索してー、ここまできたってわけよ。
それまでの時間稼ぎは二人の分身に任せて、俺はゆっくりドカボカ殴って攻略攻略ゥ! って説明したじゃん。
(バイトとかで二回きいたりすると凄い嫌な顔されてキレられるってバイト経験のある人が教えてあげよう。え? 俺のせい? 被せた主人公に責任転嫁ァ!)
と、いうわけで俺ここにいたり。
「でもそれでダメージだせるとは思えんかったわ。爆裂真拳もさっき思いついただけの技なのに合体技とかしびれるわー」
「バカにしてるのか!」
「うぇーいバーカバーカ真剣勝負なんてオリンピックでやってろよこっちは殺し合いにきとんじゃボケナス。お前戦場でドーピングしてるやついたら、そいつにふざけるなってキレるのかよ! 自軍の拠点に台風きたら不公平だって騒ぐのか!? ちーがーうーだろ!そういうもんだって受け入れな!」
あー気持ちいいいいいい!
人煽って得られる快感ここにありってね!
それよりもだ。こっちよこっち。
「むーーー!むーーーー!むーーーーーー!」
喋れなくてこまってる人がいる。
あ、俺がやったんだったわ忘れてた。
近くにあったタオルで口を塞いでいたのだった。
ほれっとタオルを取ってあげた。
「お前なんのつもりでえええええ!」
「なんで俺の履歴書通したん? というかなんで求人だしてるん?」
「そんなの決まってるだろ! あの魔法学校では実験が行われていた! 生き残りならばこちら側か向こう側! 精査する必要があった! それに敵のスパイなら超能力の二人がお前を殺すはずだったんだ!」
「あー、先生ってやつね。それでか。でなんでそんなペラペラ喋ってくれんのよ」
「めちゃくちゃだからだお前のせいで! ふざけるのも大概にしろ! 分身相手に幹部が死にかけってデタラメがすぎるぞこのバカ!」
「あーバカっていったな! バカって言ったやつがバカなんだぞ。ぷんぷん」
「じゃあお前は大バカだ!」
言いまくってるから? うーんその理論だと確かにそうかも。
でもムカつくから、ぶっ壊そう。俺のとっておきで!
俺は天井を突き破り空へと飛び上がった!
「なにする気だ!」
俺は両手を天にかかげ、こう叫んだ!
「こよ星の皆ァ! オラに元気を分けてくれぇ!」
テレパシーとかできないけど、山びこ形式なら魔法でなんとか!
さあ、答えてくれ!
誰がやるか、こっちは忙しいんだよ!
ルーレット当たっちゃあああああ!
赤ちゃんが生まれました!
静かにしろ!
うるさいぞ!
バカじゃねえの?
……。
「オラの元気だあああああ!」
一度やってみたかったんだ! やってみたかったから、こんな無差別魔法開発したのに!
これじゃああんまりじゃないかあああああ!
ちなみに元気は集められないし、威力は全く変わらない。
小さな俺の元気は基地に着弾した瞬間。
基地を消滅させた。
もう誰も生きてないだろうし、萎えた。
はあ。誰か生きてないかなって。
いた。
「嘘! あの爆発はまさか自爆!? そんな嘘だといって!」
「う・そ<3」
「きゃあああああああ出たあああああ!」
この女、よくみたらめっちゃ可愛いじゃん!
好き!
「えっと……俺と付き合ってくれませんか?」
「誰が付き合うか!」
武器を持って切りかかってくる!命が危ない!
「秘技 半殺しの術」
ただの手加減パンチである。
効果は十分。ひゅこーひゅこーと死にかけ状態。
おっぱい柔らかい。
初めてさわった。
気を失ってるみたいだし、家に連れて帰るか。
って違う違う! これから善組織の基地にいって、俺が倒したーって言いに行かないと。
でも物証ないからなーどうしよ。
……あそうだ。
コイツおみあげにしよ。
とその前に
(みせられないよ。やりすぎだバーカ)
よし!行くか!
収集つかんて。バカじゃないの?
界王様の奥義にワンピって。
バカやろ。
追記
さすがに不快に思う人いそうだったのでワンピのとこだけ消しました。
何やってたかっていうと、新時代のポーズしながら胸揉んでました。
バカにもほどがあるだろ。
というわけで謝罪します。
今回、行きすぎたパロディをしてしまったせいで、多くの人に不快な思いをさせてしまったことをここに謝罪します。
2023年 2月24日
21:38
現行犯です。
逮捕です。