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愛 している

「カディアアアアアアア!」


ホントに目の前じゃねぇかビックリした!

いやすぐとなりとかじゃなくて、さすがにコンマ数ミリの調整はできなかったんだと思うけど、それでもすぐそこに彼女はいた。

いや、魂なのだけれど。


「カディア!カディア!」


呼んでも彼女は反応しない。それならビンタだ!

んぐぅ……ぐぅ!嫌だ!女の子ビンタできるほど俺の心は酷くない!

でも……でも……ほっぺたふにふにしてやる!


「ふにふに……ふにふに……ぷにぷに」


「何してるんですか?」


あっ、やべ。


「何って死んだみたいに棒立ちしてるから起こそうかなーって」


「死んでるんですよね。私」


そうでしたすみません。


「それで、こんなところまで何しにきたんですか?」


「何ってそりゃ生き返らせるために」


「それなら必要ありません。さっさと帰ってください」


「帰るなら、お前も一緒に連れて帰る。わがままなんて聞かないぞ」


「どうしてそこまでするんですか?」


「なぜってそりゃ……ボディガードだし?」


「それなら、ここで解任します。いままでご苦労様でした」


判断が早い!なんでここまで帰りたがらないんだよ。

も……もしかして俺、何か悪いことでもした!?

だとしたら……あぁどうしよう嫌われてるのかも知れない!


「えっと……どうして?」


「そうすれば、あなたはもう私のワガママに付き合う必要はありませんから」


ワガママ?


「私のワガママ。お父様の役に立ちたいという願い。お父様の世界から、私はいつも蚊帳の外。だから、たった一度だけでも褒めてもらいたかった」


「そのために俺を使ったって?いいよそれくらい。そんなの誰が思ったっておかしくない。親に褒めてもらおうとすることの何が悪いってんだ」


「それで失敗して、迷惑かけて、それでも助けてもらおうなんて私は……私は……!」


「それが俺だ。俺を雇ったんだ、俺を使うことの何が悪い」


「雇われたとか雇われてないとか、これ以上そんな理由でアナタを巻き込みたくない。私のせいで、誰かが傷つくのをみたくないの」


「違う!俺はそんな理由で……本当はそんな理由でここまできたんじゃない!」


言わなくちゃ。

恥ずかしがってちゃダメだ。

言ってやる、絶対に言ってやる。

でなきゃ本当に、未来永劫後悔することになる。


「じゃあ本当はなんなのですか!」


俺は……本当は……ッ!


「お前のことが好きなんだああああああああああッ!」


……あれ?静かだ。本当に静かだ。静かすぎて、自分の心臓の音がバックバックって、はっきり恥ずかしくなるぐらい聞こえてくる。

あれ……?俺本当に今、カディアに告白したの?

あれ……なんでかわかんないけど、今すっごく恥ずかしい!

嘘だ……今になって、この静けさを体感した今になって、ちょっと後悔してる自分がいる!


「どこが……好きなんですか?」


「……え?」


あれ……さっきまでの雰囲気と全然違うような……?


「わ……わたしの……どこが好きなんですか?」


えっ……いやそれを聞く?いやまってちょっとまって頭が追いつかない!

えっと、何か言わないと……その、まずは顔をしっかりとみて……って顔が少し赤くなってる!?

俺もやっぱり赤くなってるのかな!?


「あ……えっと……世界のために自分を犠牲にできる覚悟とか……誰かを救うために命をかける理論とか……自分より強い相手でもまっすぐ目をみて対話しようとできるところ……とかです」


「私たち、あってからまだ一週間くらいしかたってないんですよ? それに、まだ少ないです」


「これから、もっと好きなところ見つけます!俺のこと、絶対好きにさせてみせます!だからッ!」


「わ……わかりました。じゅ……十分伝わりましたからッ!それでも、ダメなものはダメです。もし生き返ったとしても、私の情報は、すでに悪組織に知られています。戻ったところで、また誰かに迷惑をかけることに……」


「俺がッ!絶対守りますッ!今度こそ、絶対にッ!だからッ!」


また沈黙だ。彼女はうつむいていて顔が見えない。

もうここまで出しきったんだ。

後の事なんて知るもんか。


「わ……私は……こういうことに慣れてなくて。その……戻りますから。だから……その……答えは……待っていただいてもいい……ですか?」


「もちろん!」



グリッドマンユニバース二週目。パンフ買えてよかった~

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