空間と一体化とかズルすぎるだろ!
「空間と一体化ァ?訳わかんねぇこといってんな!」
……サバキヲ受ケヨ
どこからともなく落雷が!
頭上に落下するけど回避してぇ!
右腕にカスった瞬間、身体中にビリビリ電気が流れ出す。
「アババババババババ」
内側から焼かれるようなこの感覚!
いったいどうして訳がわからんぞ!
「バ……」
電気が止んだ。原因がありそうな右腕を見ると、そこには小さな切り傷が。
まさか雷で切傷つくって内側に電気流し込んだのか!?
光の速度で切りにくるって訳わかんねぇ!
あれ?グラグラと地面が揺れて……?
地面がもりあがっていく。その形はまるで山のように。
そして赤く染まりだす。それは今にも爆発してしまいそうなほどに熱く赤く、グツグツと音を立てている。
つまりは噴火寸前の火山!
「ボボボボオオオオオオオオオオ!」
痛い!熱い!焼ける!
三点セットの大ダメージ!
……神ハ天変地異全テノ事象ヲ起コセル
「のわりには、雷で切り傷できたりでめちゃくちゃなんだけど!?」
……ソンナノ知ラン。天変地異二聞ケ
適当なやつだな!?
……余所見ハイカンヨ
タイフーン!?の癖に縦じゃなくて横軸で迫ってくるのなんなん!?
どうせまた変なのになってるんだ。さっさかかわそ。
ほら、ぴょーんと飛べば巻き込まれずに……なんか吸い込まれてない?
そう。体が竜巻の方へと向かっている。ジャンプして空中に行ったのは間違いだったのかもしれない。
竜巻のぐるぐる回っている。
あっちこっちにぐるぐると。
でもこれだけですむなら問題ない。気持ち悪いですむだけだ。
そう圧倒的に予想外。
だれが予想できるだろうか。
竜巻の中に銃火器なんて。
「はっ。ずる」
アサルトライフルとかライトマシンガンとか、いろんな銃に蜂の巣にされる。
意味がわからないし、もう考えるの止めた。
それから、変な雨とか隕石のあられとか、爆弾の雪とかいろいろあって、そんなうちに意識は遠退き……。
「って!死ぬ分けねぇーだろバーカ!」
……無傷ダト
「へっ!訳わかんねぇ攻撃ばっかしやがって!くっだらねぇなホントによう!」
いやホントにワケわからんて。こいつ天変地異って言葉の意味知らんのかよ。
「そんでもってお前を倒す方法も思いついたぜ!」
……威勢ダケノ冗談ヲ
「冗談なもんか全身弱点野郎!お前なんてここから動く必要もないっての」
……ヤレルモノナラヤッテミセロ
俺は空間を切り裂いた。
「お前に時間なんて割いてられん。だから手短に手っ取り早く終わらせる。それと……そうだ、魂だけの存在を殺すことはできないんだってな。お前の部下か何かからきいたぜ?ありがたいよ、おかげで今の今まで対処の仕方を考えてられた。ゆえにこれでしまいにできる」
……何ヲワケノワカラヌコトヲ
「そうだろうな。バカのお前にゃわからねぇ。お前の行った最大の失策に気づかないなんてどうかしてるぜ」
……何ダトイウノダハッタリダロウ?
「いいか。お前は今空間と一体化している。ゆえに空間のどこかを切り裂けば、お前の魂に繋がる!つまり魂を封印するだけならッ! この隙間からひっぺがせばいいだけだッ!」
……ダカラ、ドウヤッテヒッペガストイウノダ!
「まだわからないか!お前が相手にしてるのは、寿命を削れば大抵のことは何度ってできるチート野郎の完全形態だ!お前の封印なんて10年あれば十分だ!」
それにひっぺがすんじゃない。吸い取るんだ。ダイソン並みの吸引力ってやつでな!
「魂吸引式封印術!」
切り開かれた空間に向かって、風が回り始める。
……何ヲスルカ。10年ナゾタイシタコトハ……違ウ……コレガ……コンナモノガ10年ゴトキデアッテタマルカ!コンナコトガ、神ノ全テガ10ゴトキニィ!?
「ただの風だよその風は。空間中に行き渡らせた後、風が超回転を起こし、空間全体にタイフーンが発生する!その風は空間にこびりついたお前というゴミを一切残らず削り剥がす!魂さえあつりゃ大したこたぁねぇ!なんせ、あと封印するだけなんだからな」
……ソンナバカナ!神ガ……コノ神ガ破レルトイウノカ!? ヤメロ……ヤメロォオオオオオオオ!
「さっき言ってくれたこと。そのまま返すぜバーカがよ!やっぱりお前は、全身弱点のクソザコ野郎だぜ!」
…グ……グウ!シカシダ。シカシドウ封印スルッ!コノ規模ダ!惑星一ツト同等ノ大キサヲ持ツ神ヲ誰モ封印シヨウトナゾシナカッタッ!不可能ダカラダッ!他ノ神スラモッ!ツマリオ前ノ作戦ハ無駄ナノダヨッ!
「大きいものをしまうなんて簡単じゃないか。バカでも知識さえありゃわかるぜ。なんせ、現代日本にそーいうアイテムはあるんだからな」
……ソンナモノアルワケガッ!……ッ!? イッタイ何ガ起コッテイルッ!? 狭イッ!キツイッ!神ノ魂ガ小サクナッテイクッ!……イヤ違ウ……小サクナッテルノデハナイッ!コ……コレハッ!
「圧縮ッ!」
……ギィヤァアアアアアアッ!!ソンナバカナッ!ソンナコトガ許サレルモノカッ!神ガ人間ゴトキニ破レルナンゾッ!アリ得ルモノカアアアアアアアアアアッ!
「そんなの無駄なんだよ!今更何をしようたって意味なんて……!? 空間と空間の境界線が広がっていく!?」
魂に繋がる空間と、この空間同士が混ざり合おうとしているのか!?
あがきがひどいぜクソやろう!
「この世界は、シンが支配するはずだった」
これはテレパシーなんかじゃない。本当に聞こえる。
「ここは楽園だった。シンがシンであるための世界。シンのために奪い取り支配した世界ッ!生き物も自然も、全てシンが定めた運命の通りに動くッ!それこそが誰もが求める世界のはずなのにッ!なのにお前は……お前はアアアアアアアアアアッ!」
地面から弾かれる。しかし問題ナッシング!空中浮遊能力だって会得済みよ!
合体してからもう何でもできるような気がしてならんのよねぇ!
それよりも……なんだあれ、なんなんだあれ!?
大きいてか巨大すぎるッ!まるで今までいたあの世そのもののような……まさか空間全てと一体化しているのか!?
いや、それよりも距離感がおかしい。さっき弾かれて飛ばされたのはせいぜい数十メートル。たったそれだけのはずなのに、なぜあいつの全部を見渡せるッ!?
なぜこんなにも地面がはるか遠いんだッ!?
「なるほどやはりか。もはやすでに空間の外すらも支配域ッ!全能神すらもてを出せぬ次元にまで到達したシンを倒すことなど、ましてや封印すらも不可能ッ!シンは、全てを超越した存在へと進化したのだッ!」
「なるほど。はぁああああああああああっ!くっだらねッ!」
「んな……なんだトォッ!?」
「なに怒ってるんだよ全能神。それぐらい認めてやるよ。けどな、その程度で勝てるなんて思われたくないんだよな俺」
「そうかわからぬか……ならばお前に見せてやるッ!全てを支配下においたシンの恐ろしさというものをッ!」
グリッドマンユニバース熱がさめねぇ!このうちにさっさとこの意味不神倒してやるぞこら!




