復活への道
俺が見つけた方法。それはカディアの魂をカディアの体に戻すこと。
魂を呼び戻すって前提があるなら、魂って概念は存在すること。そして、そのたまり場があってもおかしくないと思ったのだ。
「どうしてそれを聞こうとするのかね」
「やっぱりあるんだな」
聞き返すってことは、何か知ってる証拠だ。知らないなら、「どうして」とか、「それを」とかってつけないからな。
「確かに君が望む場所は存在する。それは認めよう」
ならそこに行けばカディアは助かるかもしれない。
「だが、そこへ行くのは不可能だ」
不可能?
「なぜ行けない」
「そこは天の上、いわゆる死後の世界にある。そんなところにどうやって行くというのかね」
「吾郎さんは行ったことがあるんじゃないですか」
そんな本にも乗ってないこと知っているなら、行ったことがあるんじゃないか。そう思ったのだ。
「見たことはある。願いを叶えた場所から、よく見える場所だったからな」
「それなら、今すぐにでも役目ってのを果たせば助けられるんじゃ」
「それも不可能だ。魂は黒い太陽に向かって進み続ける。半日もすれば太陽に飲み込まれてしまう。飲み込まれれば、復活する願いだって叶えられなくなる」
「黒い太陽?」
「それは輪廻の輪とも呼ぶ。飲み込んだ魂を、新たな生として誕生させる役目がある。輪を乱すことは、許されないらしいからな」
生まれ変わったら、二度と蘇らせることはできないってことか。そのタイムリミットはだいたい12時間。
たしかに役目ってのがよくわかっていない以上、そんな短時間で攻略するのは不可能と言っていい。
「つまりどうやっても間に合わないんだ。彼女のことは残念だが、受け入れなさい」
本当に行く方法はないのか……。
どこらへんにあるかもわからない場所にテレポートだってできないし、行けたとしても、肉体を持つ俺が魂のたまり場に行けるかどうか……。
あっ。
なんだ、簡単じゃないか。
一時的に死ねばいいんだ。
「吾郎さん。今から俺は回りにバリアを張った後、動けなくなります。その前に、カディアに回復魔法をかけてほしいんです」
「狂命君。死んだ者に回復魔法をかけても蘇ることはできない。そんなことわかってるんじゃないかね」
「そんなことわかってます。これはあくまで復活の前準備。体に致命傷があっちゃ、復活してもそのまま吹き抜けて逆戻りしそうだから」
「だからその復活は不可能だと」
「不可能じゃない」
魂を戻すだけなら、生命の魔力を削ればできる。
連れてくるだけの方法なら今思いついた。
「俺は彼女を、黄泉の国でも天の国でもどんな場所でも救いだしてやる。それだけの覚悟がある!」
「……一つだけ聞かせてくれないか。君はどうしてそこまで、彼女を助けようとするんだい?」
「それが恋だ!」
助ける理由なんて、それだけで十分だった。
本当なら午前1時とか二時とかに投降できてるはずだったのにぃ~!
寝落ちなんて……嫌いだ。




