次回よ次回よじーかい。自壊じゃないからね!?
ドカアアアアアン!
扉をパンチでぶっ壊して中へ入ると、牢屋がいっばいあるのがわかる。
そのほとんどに人は確認できず、あったぶん生け捕りにすること少ないんだな感を感じることができた。
その檻のなかで優一生け捕りにされた女がそこにいた。
その女はこっちに気づくと、うっそ~みたいな表情でこっちをみてくる。
いやお前がこいって行ったんだからな?
「なにか用があるなら言えば?」
「早すぎない?」
「なにが?」
「いや来るのはやいでしょ明らかに。とぼけてるの?」
「結構急いできたからそのせいじゃん?」
「え……? あそうなんだ。うん」
「とりあえず出すよ」
檻の入り口部分を殴って破壊。
ぷらんぷらんと扉が揺れるくらいにはがら空きになったところから、女は出てくる。
「超能力で武器つくって壊せばよかったのに」
「それが出来ないくらいに頑丈なの。本当にやになっちゃうわ」
あっそうなんだ。どうでもいいけど。
「それを壊せるあなたがすごいって話なんだけど?」
「壊せて当然だと思ってた」
「ひっぱたいてもいいかしら」
キャー!暴力反対!
それよりはやく出て、デートだデート。
……そういやこいつ200%俺より足遅いからこいつに合わせなきゃじゃん。
めんどくさくてもデートのためじゃ! ガマンー!
ガマンしなければぁあああ!
脱出してしばらくまでの苦痛なんぞ、耐えきってみせるぅ!
「まってください!」
可憐な少女に道を阻まれた。
「なんなのよアナタ。かまってる時間はないのよ、ほらシッシ」
「どうしてアナタがそんなことをしているんですか!」
目線からして、後ろの女にいってるのではない。俺に言っているのだ。
なるほど、さっきまでつけてきてたのはこの子か。
「どうしてって、そりゃあたしかにこんな組織に未練たらたらだけど、入れないとこに入ろうとするより、女とデートした方がいいかなって」
「カーラよ。そろそろ覚えてほしいのだけど」
そんなことはどうでもいい。俺はこんなところにいる少女が何者なのかのほうが気になる。
「だってあなたは悪組織の基地を一夜にして壊滅させた……本当にそれだけのためにここを襲撃したんですか!」
「うん。まあ別にもう帰るし誰も殺してないからいいでしょ? 自称最強君のメンタルはズタボロかもしれないけど」
「その人はいいんです。たいして強くもないのに無謀な特効を繰り返すので困っていたところですので」
すげぇズバッというぞこの子。やばい好きになりそう。
「デートするだけで言うことをきいてくれるということなら、私にも考えがあります」
「おうおう、話すだけ話してそこどきな」
「私とデートしてください」
ピーーーーーーーーーーーー
ーー~~~~~ッはぁアアアアアア!
あぶない。あぶないぞ何だ今のは!
少女とは思えないほどに冷酷な表情から繰り出される強烈な一言!
俺そんな簡単になびいちゃうの!? それとも対面した今だから!?
わからんわからんわからないけど……悩みに悩んでいる自分がいる!
「え? ちょっと! 私とデートするんでしょ!?」
黙れ気が散る!
これは毛ほどもないと思っていたプライドとの戦いだ!
プライド……なのこれ。
ただの理性なのかもしれない。
まだぶっ壊れていない何かがあったとは!
「どうしたんですか? デートしないんですか?」
「へ?えっ? あ? おう?」
まずい頭がこんがらがってる思考停止を求めます!
アバババババガガガガガガ……。
「もうダメね。死んじゃえ」
へ? は?
俺の体から剣が……出てきて……。
違う……これは……俺の中で作った……?
「あら、動かなくなっちゃった。地面の味はどうかしら?」
「これは……やはりアナタは最初からこれが目的で……」
「そうよ。理由は敵討ちってところかしら? コイツはデオーラを殺した! そんな人間、好きになれるわけないじゃないバカくさい。そうやって首から脳天にかけて剣でも刺してた方が可愛いわよ? ぼ・う・や」
「最初から叶えるはずのない契約なんて……正しいとは思えません」
「アナタが決めることじゃない。正しさなんていつも勝者が決めてきた。ならアタシが正しいんじゃない?」
「なんて横暴」
「だからアナタも死になさい」
俺は少女を突き飛ばした。
生きてるなんて思われなかったんだろうか。
ただ俺の心臓に穴が空いた。
槍が突き刺さっているのがその証拠だ。
「やっぱり……位置を指定してるのか」
「アナタッ!なんで生きて!?」
「アナタは……どうして私を助けたんですか!?」
少女がそんなことを言っていた。けど俺には聞こえていなかった。
自分を殺した怒りよりも高く熱く燃える何かが、今の自分を動かしているからだ。
「なんで狙った」
「は?」
「なんで彼女を殺そうとした」
俺は女に聞いた。
「そんなの決まってるからじゃない。敵だからよ」
「そんな理由で、なんの力もない少女を殺すのか……!」
「仕方ないじゃない、それが戦いよ。それより、アナタにあの娘を助ける理由はあったかしら?」
「そんなもんない」
「やっぱりアナタ……バカなのね」
「そりゃ最高の褒め言葉ァ!」
襲いかかろうとするも、ドンドンと体の中で生まれていく。1本1本と続々と。
体が繋がってるのが不思議なくらいに。
「ぷっ。ぷぷぷ。ぷぷぷぷぷぷ! ぷははははは! 無駄無駄無駄よ!一度隙をさらした時点で、アナタの中で作った時点で、アナタはそうとうに動けない! このまま作りつづければバラバラになっておしまいなのよ!」
「後ろの少女よ」
「わ……私?」
ばか笑いする女は放っておいて、俺は後ろの少女に声をかけた。
「つらいもん見せてすまねぇな。ついでにで悪いが名前教えてもらえるか?」
「な……名前……カディア・ディライト……」
「オッケーカディア。覚えたぜ。それと……約束忘れんなよ?」
「私を無視して会話なんて余裕なのね」
うすうす気づいてたんだ。この女が自分に好意なんて抱いてないことなんて。
デートする気がないことなんて。
態度が変わりすぎていたし、なにより前の時より気持ち悪かった。
それでも、1%でも可能性があるならって思ったけど、違うんだよな。
そうじゃないんだよ。
コイツに限って1%はあり得ない。
みないふりしただけなんだ。
だから……。
「宣言してやる。俺はお前に勝って、俺が正しいって証明してやるってことを。無抵抗な美少女殺すのはダメだってな!」
(つづく)
腹へった。めし寄越せシャンクス。
眠い。枕寄越せメリー号。
黙れ。アバタケタブチェストォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!




