平成を感じられない平和のノリ
「今日も平和だなー」
私は善組織という組織に所属している。
「善組織」という「組織」にだ。
大事なことなので二回言わせてもらったが、そういう名前の組織なのだ。
主な仕事は世界の平和を守ること。そのために現在は悪組織と戦っている。
だが、一月ほど前にあったあの事件のせいで、悪組織は身を潜め今の今まで音沙汰無しと。
まあ確かに、基地がまるごと一つ消滅すれば一月も隠れようと思ったっておかしくはない。
この平和が、ずっと続けばいいのにな。
「ぶっこわしましょーーーぜぇーーー!」
「ギャアアアアアアアアアアアア!」
というわけで俺様参上! まっててよマイハニー!
今すぐ助け出してあげるからねぇええええ!
にしてもまーた森の中か。地中に隠れたり、海に隠れたり他にレパートリー増やせないのかよ。
迷彩色になるうんたらーみたいな機能もないし、よく今日まで移動だけでばれなかったな。
まっ、俺と女の必殺コンボでちゃちゃっと特定しちゃったけどなー!
行こうぜいくぜ! 女の居場所はこの先だァ!
ちゅどーんちゅどーんどっかんどっかんどっかーん。
迎撃するためかどんどんと飛んでくる多種多彩な魔法攻撃を交わしつづけ、目的地へとまっしぐら。
途中、善組織最強の男を名乗る人がいた気がしたけど、風激裂傷真空波で右頬をカスって上げたら気絶した。
殺さないのは情けではない。帰り道に死体が転がってると動きづらく逃げづらいからだ。
あと生きてれば盾にもなるし。
「そこまでだ消滅男!」
ギュイイイッ! っと足ブレーキをかけて止まってあげた。
「ほう。気づいたか。私が善組織最強の男の威圧に止まったか?」
「いや、ちゃんと話は聞かなきゃ失礼かなって。ていうかさっきもいたぞ最強の男」
「そいつは自称。この私が本当の最強だ」
風雷烈激真空絶波で右頬をカスったら気絶した。
話が長くなりそうだったからさっさと倒すに限る。
ちなみにさっきよりも威力は上だし、この技はあと何段階か上がある。
さあはやく次々。
? 誰かに見られてる? 監視カメラみたいなのはなさそうだし……まあいいか。
どうせ会うのは帰り道だ。その時にご対面すればいい。
そうと決まればレッツダッシュ!
ダッダダッダダダダダダ! ダラッダラッダッダッダッダ!
そうこうしてると、明らかにそれっぽい牢屋がいっぱいある部屋の前にたどり着いた。
あっここかあ。
よし行こう。
「何だ何事だ! 何が起こったと言うのだ!」
「この前の消滅男です! 攻撃をしかけてきました!」
「これだからああいう人間は嫌いなのだ!」
なぜ本拠点の場所がわかったのだ! まさかあの超能力者を渡したのはわざと!?
最初からこれが狙いだったというのか!?
……策士なやつよ。
「騙されたな。これで終幕……か」
ドゥバーンドゥバーンドゥルルルルルルルダーン!
でっでっでっでっでででぇん!
どんどんどーん!




