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第一話

     第一章最強達の集い

     第一話最強のプレイヤー


 VRMMOとして発売から絶大な人気を誇るゲームEPP(Each person's potential)において最強を誇るプレイヤーがいた。サービス開始からソロで活動し攻略不可能とまで言われた裏ダンジョンを一人で攻略した。人々は、彼を尊敬と畏怖の念を込め「黒の破壊者」と呼ぶ。


 「今日は久しぶりにレベル上げでもするか」


 俺こと一条幸田は、重度のゲーマーである。EPPに嵌り暇さえあればログインしている。いつしかこのゲームで最強と呼ばれるようになっている。このゲームの売りは、自由度の高さである。同じ職業でもステータスやスキルの取り方などで自分だけのプレイスタイルで遊ぶことが出来る。魔術師でありながら攻撃力が高く、剣を装備し接近戦を好む変わり者もいる。ゲームに存在するスキルは、ユニークスキルを除きどの職業でも全て習得可能である。俺は、「大賢者」としてソロでプレイしている。


 「ここら辺で良いかな」


 俺は、人も魔物も余り寄り付かない草原に来ていた。目の前には世界樹がある。このゲームのアイテムの一部は、破壊不能となっている物がある。一見使えそうにないのだがこの破壊不能アイテムこそとても重要だ。


 「そんじゃレベル上げ開始」


 俺は、そう言うと世界樹に剣を打ち付ける。カーン、カーンと小気味良い音が響く。何も世界樹を倒そうとしている訳ではない。このゲームのスキルには、スキルレベルが存在する。レベルアップ時に貰えるスキルポイントで上げることも出来るが、スキル習得で五ポイントそこからMAXのレベル十まで更に二十ポイントと、合計二十五ポイントかかる。レベルアップで貰えるスキルポイントは、一レベルで一ポイントと一つのスキルをMAXにする労力が半端ない。だからからこそ、破壊不能アイテムに攻撃を加え自力でスキルレベルを上げているのだ。


 「剣聖レベルが八になりました」


 「おお順調順調」


 サポートの知らせを見ながら更に剣を打ち付け

ていく。カーン、カーン。どのくらいそうしていただろう。不意に辺りが暗くなる。俺は、あいつが来たのかと空を見上げる。案の定そこには、一体のモンスターがいた。そいつは、俺を見るなり咆哮を上げる。


 「あっちゃー、古代龍か」


 俺は、古代龍を見ながら戦闘態勢に入る。この草原に人も魔物も寄り付かない理由は、ここがドラゴンの縄張りであるからだ。このゲーム最強の魔物であるドラゴンだが、俺からすればただの素材だ。良い武器を作るために討伐しよう。心の中で手を合わせていると、ブレスを放ってくる。


 「おっと危ない」


 俺は、それを飛行魔法で回避する。


 「うんじゃ次は俺の番な」


 「メテオインパクト」


 「ゴゥー」と発動と同時に空から隕石が落ちて

くる。


 「まだまだこれで終わりじゃないぜ」


 「威圧」


 その言葉と同時に回避行動をとっていたドラゴンの動きが止まる。「威圧」は、自分より低レベルの者の動きを一定時間停めることが出来る。


 「ドガーン」


 魔法が炸裂し辺り一面が消し飛ぶ。しかし、流石はドラゴン。この一回では倒し切ることはできない。俺は、剣を構えるとドラゴンに突撃する。


 「ドラゴンバースト」


 ドラゴンに大ダメージを与える剣技だけありドラゴンの首を切り落とす。


 「ま、こんなもんか」


 ドラゴンの中でも弱い部類とは言え、強化魔法や強化スキルを使わずに倒せた事に満足する。


 「さてそれではドロップアイテムでも確認しま

すか」


 倒したドラゴンから出たアイテムを回収しよう

とした時空間に亀裂が走る。


 「おや、隠しイベントか何かか」


 その空間から、足と口しかない魔物が姿を表す

。体長は五メートルをゆうに越すだろう。四本の

足に体の中央には、巨大な口が付いている。


 「うーんこんな魔物見たことないけどなー」


 俺は、未知との遭遇を楽しんでいた。

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