表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/73

38_美少女のおはよう

「おはよう・・・ございます・・・」


寝ている俺を、起こす気があるのか、無いのか、ひそひそ声で声をかけてきたのは、間違いなくさくらだ。

出来の悪い寝起きレポーターの様な、ひそひそ声だ。

あ、声は可愛いよ?


昨日は、さくらに抱き着かれて寝たので、変に緊張して身体が痛い。

色々、やわらかかったし、温かかったし、いい匂いがした・・・


よくあの中で何もせず、しかも寝ることができたな俺。

誰か俺を誉めてくれてもいいんだよ?


寝不足で目は開けてないけれど、気配で分かる。

さくらは、俺の目の前で、俺がまだ寝ているか確認しているようだ。


「寝てますね~」


さくらが、俺の前髪を触ってきた。

くすぐったいのでやめて。


顔の前から気配がなくなったので、もう一寝入りしようと思った時だった。


「むぎゅっ」


足の裏に、柔らかい何かを押し付けられる感触と、漏れる声。


「ああ・・ああ・・・ご主人様ぁ、いつか、ぎゅっと踏みつけてくださいぃ」


俺の足の裏に自分の顔を何度も押し付けたり、離したりしている。

またか・・・と思いつつ、軽く頭痛がした。


むくりと起きると、俺の足の裏に自分の顔面を押し付けている残念美少女と目が合った。


「あ、あ・・・ごしゅっ・・・セリカくん!おはようございましゅ!」


(スパーン)「あふーん♪」



「まったく・・・お前みたいな美少女の顔を踏みつけにしたと分かったら、俺が社会的に抹殺されるわ!」


「ワンチャン、誰も見ていないところでこっそりというのは・・・」


「ねえよ」


変な提案をしてくるさくら。


「では、首輪をつけて足を舐めさせるのは、性的興奮に入りますか?」


(スパーン)「あふーん♪」


遠足の時、バナナはおやつに入りますか的なノリで、妙ちくりんな質問をするんじゃない。

まったく・・・


「毎日毎日、普通に起こすことはできないのか?」


「少しずつ、私のご主人様になっていくセリカくんを見ていたら、興奮が抑えられなくて・・・」


『裏モード』のさくらは最強だ。

目はすっかり覚めたので、目的は達成されているのか?


ただ、もうちょっと、さわやかに、そして、エロく起こしてはくれないものだろうか・・・

髪の毛も艶々だし、目も瞳も大きくて愛らしい。

少したれ目な感じは俺の好みだ。


料理も上手だし、掃除・洗濯も完璧。

『表モード』のさくらは、完璧超人と言っていいほど完璧だ。


ただ、さくらがどこかの組織に属したときは、どうだろう。

人は誰でもどこかに得意・不得意がある。


みんなどこかが出ていて、どこかが引っ込んでいる。

だから、誰かの凹んだところと、誰かの出っ張ったところがかみ合って、パスルの様に1枚の絵になる。


さくらの様に、一人で完璧な状態だとどうなるのだろう・・・


完璧ゆえの脆さ、危うさを少し感じていた。


ブックマークと★★★★★で評価してもらっているので、

もっともっと更新を早めたいと思ってます。


ちなみに、ストックはもうないです(汗)

次回は今日の18時更新です♪


日間ランキング20位→27位でした(涙)

あなただけが頼りです!

★★★★★で評価応援お願いします♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ