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16_美少女の告白(真)

「おばあちゃんが亡くなって、一人になって、もうダメだって思ったんです」


昨日もそれは言っていた。


「だから、家も荷物も全部片付けて死のうと思ってました・・・」


極端!


「顔見知りの人には、それとなく挨拶をしてきました」


それで家も荷物もなかったのか・・・


「小さい時の約束とはいえ、セリカくんとも結婚の約束をしたので、最後に挨拶をと・・・」


律儀!


「セリカくんとは久しぶりだったし、懐かしくて、つい、行けるところまで行こうかと・・・」


多分、父さんにはここの住所しか聞いてないな。

でも、そんな話聞いちゃったら・・・


「私には傍に置いてくれる人が必要なんです!それがないと私・・・」


「わかった!わかったから!昨日も言ったけど、ここにいていいから」


「ホント!?ホントに!?」


「でも、匂いを嗅いだり、顔を踏ませたりはしないでくれ。俺の心臓に悪い・・・」


「はい・・・今までこんな事したことないのに・・・何故か・・・」


そうか、今まではこんなことしたことないのか。


「これは、きっと恋だわ・・・」


何か、一人で納得している堀園さん。

いや、そんな恋は聞いたことがない。


「よし、この話はもう終わりだ。こんな美少女に死なれたら俺が困る。多分一生後悔するレベルだ」


「セリカくん・・・」


「私、頑張る!セリカくんのお世話すごく頑張る!」


「いや、ほどほどでお願いします」


やっと、堀園さんは笑ってくれた。

なんか嫌々やってる訳じゃないみたいだし、俺は掃除や洗濯はできないので、彼女にある程度頼んでみようかな。


「セリカくんが私に居場所をくれた・・・」


それほどでは・・・


「人生をかけて恩返ししますね!」


重い!


「もし、仮にセリカくんの心臓が悪くなって、移植が必要になったら、私のを差し出します」


重い!重い!重い!

どこまで本気なんだよ。


「じゃあ、早速、朝ごはんの準備をしますね!ご主人様、あ、間違えた!セリカくん!」


「ちょっと待て!裏では俺のこと『ご主人様』って呼んでんの!?陰口って普通悪く言うよね!なんで上なの!?」


「わわわ!すいません!間違えました!」


堀園さんはキッチンに走って逃げた。


不安だ。

新しいタイプの不安が次々来る。

全然気が休まらない。


堀園さん、あの可愛さで、どこでなにを拗らせたら、あんな残念美少女になるんだよ。


俺は朝からグッタリしていた。


その後に準備してくれていた朝食は普通にトーストとスクランブルエッグとコーヒーだったが、めちゃくちゃ美味しかった。


パンは表面サクッとしてるのに、中はもっちりしてたし、バターの風味が効いていた。


この調子では、口が肥えて普通のご飯が食べられなくなる日も近いと感じたのだった。



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