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3 好きな人が

やっと登場です!!


 しかし、そうは言っても何百人といるこの学校で広まる噂は色んな人が面白おかしく話していくため事実とは大きくかけ離れた内容であることはよくある話だ。それに、アメリアのあの愛らしい容姿と鈴を転がしたような甘い声に魅せられたひともいて、そのような噂を信じない人も多い。学園の人気者4人に寵愛されるアメリアに嫉妬して流したんだろうと。


(要するに王太子殿下のお気に入りにはあまり関わらない方がいいってことね。私が王太子殿下の婚約者ならまだしも貧乏子爵家だし、目をつけられたら一瞬でシュトレー家の終わりだわ。)


オリヴィアはアメリアの逆ハーレム(このような状況をある異国の国ではそう呼ぶらしい。)を横目で見つつ、婚約者のエリザベス様はどう思っていらっしゃるのかなと時々思いながら、この逆ハーレムに関してはノータッチ、ただの傍観者だったのだ。()()までは。


____________________________


「ロイ?」


図書室の窓から見下ろしたその光景に、オリヴィアはその目を疑った。あの逆ハーレムの中にオリヴィアが待ちわびていた人、ロイナルド・モントリノがいたのだ。いつもならアメリアを含めて5人の逆ハーレムだが、今日は6人いる。いつもは見ない1人は黒髪に青色のネクタイを締めていた。青色はオリヴィアの学年である2年生の色だ。


(ロイもアメリアさんを好きになってしまったの?)


指先まで一気につめたくなっていく。オリヴィアはじっとその6人を見ていたが、6人は校舎に入って見えなくなってしまった。


(…ううん、この学園だもの、黒髪の貴族の二年生なんてたくさんいるわ。ロイじゃない。大丈夫。大丈夫。)


オリヴィアはなんとか気持ちを持ち直し、本を持って図書室を出て、教室へと向かった。


切りがいいので短いですが、ここまでです。

読んでくださってありがとうございます!

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