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アルの大ピンチ!

屋敷に近づいた今、俺は少し、いや、かなり嫌な予感がしている。


アクアに作ってもらった俺の人形は本当に大丈夫なのだろうか?と。


俺は昔から嫌な予感はあたる。


転生前に国際犯罪テロ組織『ピョンピョンズ』の襲撃により、俺は死亡。まあ、単なる不注意でだが。


今となっては、先輩がフラグを立てて俺がそれを回収しただけの話。


まあ、そんな事があってこの異世界にいるんだけど。



前にも路地裏のお爺さんの件もあったしね。あの人、今何してんだろ?


そんなふうに昔から俺の予感は大方的中する。



たとえ嫌な予感がしたとしても、屋敷に入らなければならない。


今度こそ、父上との約束を守るのだ。


警備は最小限。幸い屋敷を出て戦場に向かったのはバレていないようだ。


なんだかスパイのような気分だが、無職の5歳児です。


そして門から少し離れた塀から侵入。いや、帰宅。


アクアに手伝ってもらい5歳児の俺でも塀を越えられた。


なんか精霊の使い方間違ってない?



「アクア、まだ家族にはアクアとの契約のことを知らない。下手に姿を見せてしまうと騒ぎが起きるかもしれない。まあ、父上は知ってるけどね。だから、ちょっとだけ俺たちが会う前に見えなかったように出来るかな?」


『うん。出来るの。『送還』って言ってみて。そしたら私は精霊界に戻れるの。ちゃんとサラくんと仲直りしたいしちょうどいいなの。呼びたい時は『召喚』って言えばいいの』


さすが異世界だな。


「そうか、分かった」


どうやら自分で解決したいようだ。


「じゃあ言うよ?準備はいい?」


『おっけーなの』


『送還!』


そうしてアクアは精霊界に戻っていった。



しばしのお別れだ。仲直りしてこいよ。





そして俺は1人で屋敷に入り俺の部屋まで見つからないように帰っていった。


俺の部屋のドアを開けて、入って閉める。緊張が途切れたのか膝に力が入らなくなりドアにもたれかかり滑り落ちた。


そんな時だった。



「ねえ?アルが2人ってどういう事?」


「じぇ、ジェシカ姉さん!?なんでここに!?」


「部屋をノックしたのに声がしなかったから入ったのよ。そしたらアルがいて声をかけたのに、にっこり笑うだけでどうしたのかって真剣に悩んでたところだったの。そしたらアルが入ってきて…」



はーい、フラグ回収成功しました!


でもなんで、アクアは精霊界に送還されたのに偽アルバートが残っているんだ?謎だ。


「ねえ?おねーちゃんの話聞いてる?」


「はい、聞いてますっ!」


無茶苦茶不機嫌だった。それもそうだろう。自分で言うのもアレだが、どんな事があっても大好きな弟が心配なのだ。


「なんで2人いるのって言ってるの!」


「そ、それは訳があるんだけど、今は話せないんだ。今夜、夕食の時に家族に言いたいんだ」


これでどうだっ!


「そ、そっか。ちゃんと話してくれるならいい。でもなんかあったらおねーちゃんに話してね?」


「分かった!」


ジェシカ姉さんとの会話が終わったと思ったら、とんでもないことを言い出した。


「おねーちゃんを困らせた罰で今日の夜はおねーちゃんと一緒に寝よーね!」


「うん分かった!」


即答です。煩悩に負けてしまった。


こうして俺は今日の夜、姉であるジェシカと寝ることになった。


姉弟だから問題ありません!!!


星評価よろしくお願いします!

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