官僚死す
はじめまして!ピョンきちです!
小説初心者なので誤字脱字、表現がおかしかったりすると思いますが温かい目で見ていただけるとありがたいです!
それではお楽しみください!!!
【追記】
ランキング入りました!
ブックマークよろしくお願い致します!
時刻は午後9時、溢れんばかりの星々がこの世を照らす中、男はホテルの一室にいた。
「ええ、明日研修先に向かいます。今日はホテルに泊まるので心配ありません。え?この国って治安良くないんですか?テロ組織が最近活発な動きを見せている?そ、それは気をつけないといけませんね。ご忠告ありがとうございます。それでは」
そう言って電話を切った後、男はベットに倒れ込んだ。
「はあ~~~、なんで俺がこんな過酷な仕事をしないといけないんだよぉ~、本省で実務研修した後すぐに、海外に語学研修か。楽な仕事はないってわかってるけど、これは想像以上だな」
男は官僚である。もちろん賢い。そうでなければ官僚にはなれない。
男は昔からの趣味があった。
男はベットから降りて鞄から一冊の本を取り出し、ページをパラパラとめくる。
「やっぱ、異世界っていいよな~。何者にも縛られず自由に生きれて、魔法も使えて、本当に夢のような世界だ。」
そんなふうに本、詳しく分類するとライトノベルを読み進めているとき、下の方から爆発音が聞こえた。
ドガーーーーン
「な、なんだ?もしかして先輩が言ってたテロ組織か?とにかく動かない方がいい。テロ組織だとしたら要求を飲まなければ命はないし、ただの爆発だったとしても迂闊に近づくのは危ない。しかし、頭では分かってるのに心が動けと言っている。俺はここで立ち止まっていていいのか?いやダメだ、俺はいく、行かなければいけない、そう誰かが囁いてくる」
男はいわゆる中二病患者。社会に出てもいまだ治らない重症者である。同僚には隠しているつもりだがみんな知っている。
そうして男は部屋を出て一階のロビーを目指して階段を降りていった。
男が階段を降りきりホテルのロビーに出た。
そこは火の海だった。火の粉が舞って少し火薬のにおいが鼻腔をくすぐる。ロビーにいた人達は皆意識を失って倒れていた。
男は目についた倒れていた男性を助けるため駆けつけようとしたところ声がかかる。
「止まれっ!!撃つぞ!!」
声がかかった方向を見るとそこには数十人の武装集団がいた。全員カエル柄のガスマスクで顔を覆っていた。
武装集団のリーダーらしき人物が男を見つけてこちらにきた。
「俺たちは国際犯罪テロ組織『ピョンピョンズ』だ。世界に我らの名を轟かせるためこのホテルを襲撃させてもらった。このホテル高級らしいな。こんな金持ちがいるから世界は平等じゃないんだ。」
男は助けたい気持ちを必死に抑え込んで答えた。
「だから君達は金持ちの人達を標的にこのホテルを襲ったのか?そんな事をして世界に知らしめても意味はない。」
「言ってろ。お前の命もここまでだ。」
そう言ってリーダーは踵を返した。
それを言われた直後男は気付く。
一酸化炭素中毒、だと。
男は倒れ込み意識が遠のく中思っていた。
異世界のように自由に生きたかった、と。
そうして男、一条輝政はこの世を去った。
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