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異世界の観察者  作者: 天霧 翔
第四章 殺意
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5

 依頼の討伐は全て完了したので、アキ達は街へ戻り冒険者協会で依頼の報告を行う。その後はガランとエスタートに明日の予定を再確認してから屋敷へと帰った。ガラン曰く、明日には武器は完成するそうだ。爺さんも馬車の手配は問題ないと言ってくれた。


「2人とも大丈夫そうだったな。明日は予定通りだ。みんな依頼しっかりね。」

「本当にアキさん1人で……?」


 ミルナが心配そうな目でアキに尋ねる。


「心配してくれるの?」

「当然ですわよ……依頼なんて放り出してついて行きたいです。」


 ミルナが頬を膨らませて拗ねる。ソフィー達も心配そうな目をしている。


「じゃあ俺の予定を話しておく。まず朝に爺ちゃんの馬車がくる。その後ガランのところに出向いて武器を受け取る。一旦家に戻り、爺ちゃんとの約束の時間まで待機。午後2時くらいに爺ちゃんの屋敷へ馬車で向かって商談を行う。終わったら馬車で午後5時迄に帰宅する。つまり午後5時迄に戻って来なかったら何かあったってことで探しに来て?」


 アキは詳細な予定を伝える。これで少しは安心してもらえるだろう。


「何かってなんですか!ダメです、なら私もいきます!」


 ソフィーには逆効果だったようで明日は休むと言ってきかない。


「落ち着け、午後5時迄に帰るってことだよ。何もないって。」

「でも……帰らなかったら?」

「その時はソフィー達が助けてくれるんだよね?なら大丈夫だって。」


 ソフィーを優しく撫でてやる。エレンとレオもまだ不満そうだったが、撫でてやると渋々納得してくれた。


「それより明後日にはアリステールを出立するんだから準備しといてね?」

「はい、明日帰ったらやります。王都楽しみですわ。」

「一緒に買い物しよう。」

「はい!」


 その後はいつも通り訓練をして、いつも通りの夜を過ごす。ただいつもとは違う明日に備え、早めに寝る事にしたアキだった。






 翌朝、ミルナ達はアリステールでの最後の依頼を受託する為、冒険者協会に出発していった。アキは馬車が到着するまであと少しあるのでリビングで寛いでいる。


「どうなるか……。」


 全ては今日次第だ。

 するべき確認は終わった。後は実行するだけ。


「狂いはない。」


 ちょうどその時爺さんの馬車が到着した。アキは表に出て、馬車に乗り込む。中にはエスタートと外套を被った人物が座っていた。顔まですっぽり覆っていて顔を確認する事は出来ない。


「爺ちゃん、おはよう。」

「うむ、アキ。よい朝じゃな。」

「まあね、いい夜にもなればいいけど。」

「そうじゃな。」

「爺ちゃん、手筈は?」

「問題ないの。そうじゃろ?」


 そう言ってエスタートは隣に座っている外套を深くかぶった人物に声を掛ける。だがその人物は心配そうな表情でアキを見つめる。


「大丈夫、今日で終わる。後のことは爺ちゃんに任せればいい。頼んであるから。」


 アキの言葉を聞いて外套の人物はコクンと頷く。


「じゃあとりあえずガランのとこまでお願い。その後一度屋敷へ戻って欲しい。それからは予定通りに。」


 アキがそう言うと、爺さんは御者に馬車を出すよう指示をする。

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