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異世界の観察者  作者: 天霧 翔
第三十六章 迫る影
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「アキ、いってくる。」

「任せた。」

「ん!」


 そう言ってルティアが宿の部屋からスッと姿を消す。


 今日は予定通りルティアを連れ、ユーフレインはショルダードへと来ている。勿論エリザとイリアも一緒だ。つまり昨日と同じ面子。


 そして今日の予定はルティアによるサルサドールの調査。そしてアキはこれからエリザ達とその目くらましとして街に出る。サルサドールが関わりのある場所に出入りしていれば、サルサドールの注目はアキに集まるはず。アキがユキの使いとして来ている事は周知の事実なので、サルサドールは何かしらの動きを見せるだろう。そして少しでも怪しい動きを見せようものなら・・・アキの思う壺だ。そこをルティアが完璧に調べ上げてくれる手筈になっている。


 ちなみに昨日ベルフィオーレに戻ってミルナ達に説教を受けた後はのんびり過ごした。というか過ごしたと言うよりは「過ごさせられた」と言ったほうが正しいのだが。ショルダードで娼館に行った事や、娼婦達にデレデレしていた事を盾に全員を甘やかす事を強制させられた。まあとりあえずうちの子達のご機嫌は取ることに成功したのでいいだろう。


「アキ君?私達もそろそろ行かない?」


 そんなことを考えていたらエリザが早く行こうと急かしてくる。ちょっと珍しい。エリザはせかせか行動するのが苦手なので、普段は結構のんびりしているタイプだ。まあショルダードにいる間は宿に居ても監視されていたりするので、気持ち的にのんびり出来ないのかもしれない。


「そうだな。」


 エリザ程ではないが、確かにあまり落ち着けない。常に監視されているかもしれないと思うとのんびりは出来ないからな。それなら宿でごろごろしているよりは何か行動していた方がましだ。


「ちなみにどこへ行くつもりなのかしら。」

「んー・・・そうだな、商店街でも散策しようか。」


 酒場や花街付近で聞き込みをするのもありだが、そんな場所でエリザとイリアを連れているのはさすがに不自然だろう。昨日花街へ行ったのはあくまで観光目的だったが、今日は店に入ったり、人に声をかけたりするつもりでいる。だからいくら2人を護衛と秘書という名目で同行させているとはいえ、そんな場所に連れて行くのはおかしい。そんな場所で誰かに話し掛けてもエリザ達がいたら警戒するだろうしな。


 だから2人を連れていてもおかしくない、商店街のような場所で聞き込みをするのが一番だ。そもそも花街はサルサドールの縄張り。いきなり敵地のど真ん中で行動するより、まずは少し外れた場所から始めるほうがいいだろう。


「商店街ね、了解よ。」

「頼むぞ。」


 昨日は「にゃーにゃー」と騒いでるだけであまり役に立たなかったエリザだが、今日は色々と出番はあるだろう。是非秘書として連れて来てよかったと思えるくらいの活躍を見せてもらいたい。


「おねーさんに任せなさい!」


 まあ・・・何か無理そうな気しかしないが。

挿絵(By みてみん)

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