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異世界の観察者  作者: 天霧 翔
第三十六章 迫る影
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 とりあえずミルナ達の怒りを何とか収める事に成功したので、ショルダードであったことを伝える。まあ大体の事はアキが風呂に行っている間にエリザやイリアが話してくれたとは思うが、今後の予定も含めてちゃんと打ち合わせはしておきたい。


「エリザやイリアから大体の事は聞いたんだよな?」

「はい、聞きましたわ。」


 代表してミルナが答える。


「どう思った?」


 一応みんなの意見を聞く。


 すると今度はベルが答えてくれた。


「そうですね・・・アキさんが監視されている事には驚きました。目立った行動をしたのであればわかりますが、街に入っただけで監視対象になるんですね・・・」


 さすがにそこまでは想像できませんでしたとベルが言う。


 確かにそれはアキも思った。街に入る際、ユキの書状を見せたので、多少噂になるのは仕方ないとは思うが、それでも噂が広まるのが早すぎる。


「うん、そういう意味でショルダードは特殊だね。ピリピリしてる。」


 商人にとって情報は武器だと言った。アキもルティアを使って色々と情報収集したりはするし、不思議な事ではない。だがさすがに街に間者を送り込んでまで情報収集をしたりはしない。あそこまで情報に敏感になるのは異常だ。サルサドールにしろエクレールにしろ、情報を集めるのに滅茶苦茶必死なのが少々気になった。


 これはアキの予想だが、相当に後ろめたい事をやっているのか、油断するとすぐに刺されるような環境かのどっちかだろう。まあ何にせよ、あの街は人付き合いが色々とドロドロしているのは間違いない。そうでもなければこんなに他人の情報を集めるのに躍起になるはずがないからな。


「アキさんが私達を連れて行きたがらない理由がわかります。毎日違う女性を連れていたら目立ちますもんね。」


 人聞きの悪い言い方は止めて欲しい。だがまあ事実だし、実際にその通りだ。というかエリザとイリアを連れていただけでも目立っていた。わざわざ2人に目立たない格好させたのに、その意味もあまりなかった。


「ユキの紹介状を持っていた時点で目立つとは思ったけど・・・ここまでとはちょっと予想外だったかな。」

「はい。アキさんの言う通り色々と裏がありそうな街ですね。」


 ただそういう意味ではショルダードへ足を運んだのは無駄ではなかったと言えるだろう。サルサドール自身にも黒い噂はあるみたいだし、ちょっと調べればすぐにオリハルコンの事はわかる気がする。まあそんな噂がある人物に関われば面倒事に巻き込まれるのは間違いないが、今まではオリハルコンの手がかりすら無かったのだから大歓迎だ。


「ただその分慎重にならないとな。」


 多少の面倒事くらいなら大歓迎だが、足元だけはすくわれないように気を付けなければならない。ユキに迷惑をかける程度で済むなら百歩譲っていいだろう。だがオリハルコンの事が知られ、またベルフィオーレに干渉をされる事にもなりかねないので細心の注意は払わないと不味い。


「その為のルティアさんですよね?」

「そうだな。」


 だからまずは下調べを完璧に終わらせる。積極的に動くのはそれからだ。


「ん。私に任せる。」


 いつの間にかアキの隣にいたルティアがふんすと鼻を鳴らす。


「頼りにしてるぞ。」

「ん!」

挿絵(By みてみん)

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